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イラク日本人人質事件

イラクにて「戦士旅団」なるグループが日本人平和活動家、ジャーナリスト、ボランティアの3人を拘束、三日以内に自衛隊を撤退しなければ人質を殺すと脅迫。政府はこれを拒否、するも、結局3人は解放されることに。

この件について、自衛隊撤退を行おうとしない方針の政府を、人命尊重の立場からと称して非難するのはおかしい。まず非難すべき相手は「戦士旅団」の連中であるべきである。それを抜かして、政府は何をやっているのかなどと言うのは、筋違いである。見苦しい。
では、例を上げて説明してみよう。
どこかの国で日本人旅行客3人が人質に取られ、3日以内にトヨタが自動車の製造販売をやめなければ、3人の命はないと脅迫されたとする。犯人グループはトヨタ車の市場拡大により、自分たちがわりを食ったと主張している。で、トヨタは、もちろん、操業を停止するわけには行かない。人質の家族が、人命尊重の立場からトヨタを非難したらどうだろう。
これが、犯人が、トラックから脱輪したタイヤが当たって命を落とした子供の親で、責任者が謝罪し、リコールをしないならば、人質である広報部長を殺すと三菱ふそうを脅迫しているというのであれば、三菱ふそうの社長がそれに従ってもよさそうに思えるわけで、人命尊重と言っても、どんな要求でも受け入れられるというわけもなく、簡単にできることとできないことがある。
一国が軍隊を派遣するということは、下手をしたら戦争に参加することになるかもしれないわけで、そんな重大な決断が、チンピラの脅し一つで簡単に覆せるわけがない。
「戦闘服を着て、戦車に乗って行ったら、現地の人は嫌気がするでしょう。日本人が本当に素晴らしいと言われるには、銃なんか置いてボランティアで(復興支援を)やるべきです」
自分の子供がテロリストに捕まって迷惑をかけているというのに、そういう非現実的で無責任な発言はやめてほしい。

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