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エコな話「アイドリング・ストップ」

エコエコとかしましい昨今だが、これは決して最近始まったことではなく、地球温暖化対策としてバスがアイドリング・ストップを行い出したのは、かれこれ二十年以上前だったと思う。最近はバスに乗る機会はないのだが、当時、信号待ちで車内に静寂が広がるのは、慣れるまでは不思議な感じがしたものだ。
そんなとき、夏、ある行事の集合で、車で待ち合わせ場所にやってきた知人が、待っている間、アイドリングし続ける車の中に籠っていたので、件のバスの話をして、なぜアイドリングしていたのかと聞いたところ、自分の身のほうがかわいいからだ、という返答が、すぐには理解できなかった。外は暑いので、車内でエアコンをかけて涼んでいたということらしい。
後で知ったのだが、この知人の職業では、そのようなことは習慣的に行われているようだった。実際、そういう現場を目撃したことは一度しかないのだが、アイドリングし続ける軽トラックの狭い室内で二人のあんちゃんがコンビニ弁当を食らっている姿には強く印象づけられた。
この行為は憎むべき反エコ、ではあるが、炎天下の肉体労働の昼休み、昼食のとき涼みたい気持ちは痛いほど理解できる。風通しの悪いコンクリートのビルの空調の効き過ぎたオフィスで、外との温度差で夏風邪に悩まされるサラリーマンに、彼らを非難する資格はない。(都会のビルは、実のところ、軽トラとは比べ物にならないほど反エコだ)
彼らに与えられるべきものは非難ではなく、疲れた体をリフレッシュしてくれる、ささやかな休息場所だろう。格差社会には優しさや思いやりが欠けている。

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