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選挙の投票方法について

先日、市議会選挙があり、投票してきた。今回の選挙は、市町村合併後の二回目であり、また、議員数が削減されるとあって、以前より各候補の選挙活動が活発であるように思われた。率直に言って、どの候補がどのような人であるのか、ほとんどわからない。全員が一覧されている選挙広告をよく見て、結局、少しでも馴染み深い人に投票した。
いつもながら、嫌悪感と言うべきほどの違和感を感じるのは、投票所の独特な雰囲気である。投票者が多く、多少の混雑が予想される午前中は避け、午後一時少し前に行ってみた。この時間帯だとまず投票所はガラガラである。それに比べて、投票所で待ち受けている人の数の多さに、どうにも嫌な感じがする。

投票所は、歩いてすぐ近くの、商工会議所の一室、入ってすぐの部屋に設置されている。
入り口あたりに案内役らしき人がうろうろしている。入っていくと、左手に長テーブルが二つ並べてあって、四人ほど腰掛けている。あらかじめ郵送されていた「入場券」を渡すと、名簿と照らし合わせて、名前を読み上げ、券にガッチャンと刻印(スタンプ?)が押され、卓上の発券機らしきものから取り出された投票用紙を渡される。
一応、大雑把ながら本人確認をしているようだ。指定投票所の選挙人台帳には、どの程度の個人情報が記載されているのか不明だが、性別と年代程度は確認しているものと思われる。
投票は記名式である。
ガスコンロの油はねガードのような、薄っぺらい鉄製の仕切りが部屋の隅、奥と右手に設置されており、そこで記入できるようになっいる。4人x2で、同時に8人利用可能。(混雑している時間帯に行ったことがないので、ここで待たされることがあるかどうかわからない) 筆記具はそこに準備されている鉛筆。候補者の一覧表が正面に貼っており、それを見て記入できるので、名前がうろ覚えであるとか、漢字がわからないといったことで困ることはない。
記入したら、投票用紙を縦に二つ折りにして、部屋の中央付近にある投票箱に入れる。二つ折りにしなければならないのかどうか定かではない。一つには、書いた内容が見えないようにするための配慮だが、恐らく、投票箱のスロット(投入口)の寸法的に折らないと入らないと思われる。かといって、四つ折にしたら無効になるとも思われないが...
出口は、入り口とは別になっているのだが、その付近に二名ほど座っていた。都合、七名はいたのではないだろうか。(次回からは正確に把握するようにしたい...)

なぜ、これだけの人数で待ち構えていなければならないのか、よくわからない。
当然、投票箱は投票時間が終了するまで開けられない。いくら投票所がガラガラでも、選挙管理人たちは何もできず、投票時間が終わるまで待たなければならない。夜も更けて、漸く開票作業が始まり、人海戦術で、投票用紙をより分けて、一枚一枚数え上げていくわけだ。
選挙方法はもっと改善の余地があるのではないだろうか? 改善すれば、税金の節約になるのではないか? また、なぜ見直しがが進まないのだろうか?
(話を簡単にするため、期限前投票、不在者投票については、考慮しないことにする)

指定された投票所に出向いて投票すること自体は反対ではない。ネット選挙は賛成しかねる。(インターネット利用環境が誰でも持っているわけではないし、本人確認も難しい)
だが、記名投票は、好みではない。名前を書くのが嫌だ、というのは個人的な嗜好であるが、何より問題なのは、記入式は開票作業の手間がかかることだ。候補者の一覧があって、投票する人のマークを塗りつぶすとか、丸を打つとか、「レ」でチェックするとかのほうが好ましい。(逆に、「清き一票」である、印を付けるだけとは何事か! という嗜好の方もいらっしゃるだろうが)
これだと機械で読み取り、簡単に集計できそうだ。(記入式だろうが、チェック式だろうが、無効票発生の恐れは大差ないだろう)
だが、チェック式には二点問題がある。一点は、チェックシートの準備に記入用紙よりコストがかかること。(汎用的なマークシートを使えばこの点は回避可能かもしれない、が、記入が難解になりそうだ) もう一つは、集計作業は、短縮されるとは言え、やはり開票後になることである。
投票時間中に、開票しないまま、裏ですで集計されているのが望ましいと思う。こうなれば、投票時間終了後、各投票所の集計結果を持ち寄って、合算すれば、結果はすぐに出ることになる。
そこで、個人的に、よいと思えるのが、言うなれば「自動販売機式投票」である。

自動販売機にお金を入れ、欲しいものを選んでボタンを押し、それを入手するというのは、今ではほとんどの人が経験しており、違和感のない行為だと思われる。
「投票所入場券」を一種の紙幣と見なし、これを機械に投入すると、候補者のボタンが押せる。これであれば、ボタンが押された時点で、その機械の中で集計も行える。
(また、「投票所入場券」の番号か何かを読み取り、投票者名簿と一致するか照合すれば、なお良いと思われる。ただし、これは本人確認にはならないので、普通の自動販売機のような完全な無人化は無理がある)
そして、大いに議論の余地がある考えだと思うが、自動販売機で何かを買うように、投票の結果、何かが得られるようにするのが望ましいと思う。機械の制約上、せいぜい何かの割引券なり引換券ぐらいしか出せないかもしれない。例えば、ミシン目が入っていて、千切って使える、ごみ収集袋引換券とか、市内で使える金券とか。これには投票率を上昇させる狙いもある。
こういうことを言うと、投票は国民の義務であって、何か代償を与えることで投票させようという考え方がけしからんと批判される輩がおられるであろうことは承知している。
しかし、行政サービスという観点で考えれば、選挙のコストを低減し、その分を選挙民に還元するというのは決して悪い考えではないと思う。(それにしても、50%強という投票率は低すぎる)
デメリットとしては、例えば、間違ってボタンを押してしまった場合どうするのかという、記名式ではまずありそうにない、問題が発生する。とはいえ、そういうトラブルは食券式の食い物屋でもありそうなことであって(食べたいと思っていたものと違うものを選んでしまった!)、運用上なんとかなりそうに思える。
(液晶パネル付きの機械にして、確認メッセージを表示するとか、色々防止策は考えられるが、操作は食券の自動販売機並みに単純なほうが、開発費用を考えても、望ましいと思われる)

だが、個人的には何となく選挙が楽しくなりそうな、この案が現実的ではないのは、何よりコストの問題である。地方選挙ならともかく、全国区の選挙となれば、どれだけの台数、投票機が必要になるか。機械を導入すれば、その分、導入費、維持費もかかる。しかも、選挙はしょっちゅうあるわけでない。故障のトラブルも発生するだろう。選挙以外に利用用途がないのであれば、このような機械の導入は、費用対効果が引き合わない。
そう考えれば、いつまでも変わり映えのしない、人海戦術の選挙も悪くないと思える。ただ、やはり、投票所で待ち構える人数が多すぎる。また、投票率を上げる狙いも含め、投票所に足を運んだ人に代償を提供するのは良い考えだと思う。

[追記]
ちょうど関連するニュースが出ていたので、* * * 以下に全文引用しておく。
電子投票の失敗の原因はズバリ、欲張りすぎ、にあると思う。コンピュータ集計、タッチパネルによるユーザーインターフェース、ネット接続でデータ収集と、便利にすればするほど費用が嵩み、トラブルの種が増えるのは当たり前である。
お役所のやることである。どうせ、立派なことをやってやろうと、無駄に金をつぎ込み、新規でどこか元請けで開発させたのだろう。(それが下請け、下請けで、出来の悪い仕組みになっていく...) ←[これは事実未確認であり、偏見が過ぎるようなので取り消します]
私に言わせれば、安価な食べ物屋でよく見かける、食券販売機を利用すればよいと思う。わずかな改造で利用できるだろう。これならば、信頼性は高い。もともと売り上げ集計機能はついているはず。個々の機械から、さらに全体集計は必要になるが、それでも開票作業は格段に楽になるだろう。

* * *
海老名市が電子投票“完全撤退”、県内初の導入も…新規参入なくコスト増/神奈川
カナロコ 11月15日(月)8時0分配信

 投票機器の信頼性が確保されていない上、高額な経費による財政負担などを理由に、2003年に県内で初実施した電子投票からの“完全撤退”を宣言した海老名市。電子投票は、これまで全国10市町村で計20回実施されたが、コスト面を理由にすでに2市が電子投票を廃止している。国の後押しが期待できない状況で、今後も撤退する自治体はさらに増えそうな情勢だ。

 コンピューターを活用し開票作業の迅速化や正確さなどが期待される電子投票。海老名市選挙管理委員会は03年11月の市長選・市議選で実施した。

 しかし、機器に障害が発生し開票作業が大幅に遅れる事態に。その後も機器の信頼は確保されないことなどから07年の選挙は従来の手書き方式に戻していた。

 今回の“完全撤退”の決め手になった要因の一つが電子投票実施した際の経費。

 同市選管は「03年の選挙では、新規参入企業が利益を度外視した部分もあり、関連経費は約1100万円で済んだ。参入企業が増えなかったため、競争原理が働かず、現在は4千万円近くに膨らんでいる」という。これまで参入企業は最高4社あったが、現在は電子投票普及協業組合1社のみ。

 かつては導入の旗振り役だった総務省は「広く普及することを予想したけれども、(コスト増などのため)それほど広がっていない」という。福井県鯖江市、広島市ではコスト面などの負担増を理由に一度は導入した電子投票を既に廃止している。

 京都市の電子投票は04年の市長選に東山区でスタート。08年は同区に加え、上京区でも実施。同市の選管は「タッチパネルで候補者を選ぶ電子投票は特に高齢者に好評。書く際に手が震える心配もない。操作もATMで慣れている」という。開票についても「疑問票が出ない。作業時間も大幅に短縮した」とメリットを挙げる。

 ただ、そんな京都市も、今後については「コストが高く、国の補助がないと苦しい。今後も導入を続けるかは未定」と慎重な構え。

 宮城県白石市も今年9月、来年4月の市議会選で電子投票を一時休止することに決めた。

 同市は「電子投票の長所は多いが、国からの特別交付税を見込んでも、手書き式に比べて1千万円近く経費が多くかかる」とし、「マニフェストに電子投票の推進を掲げた民主党政権が誕生したが、いまだに進展がみられない」とこぼす。

 電子投票については、04年に三重県四日市市が導入して以降、新規参入の自治体はない。

 海老名市選管は「他自治体にも撤退は影響を与える可能性もあるが、国の積極的な取り組みを促したい」と話す。市議会12月定例会に電子投票条例廃止を提案する。

 ◆海老名市の電子投票 1999年、手作業で実施した市議選で、「混入票」のため、最下位当選者と次点者の順位が入れ替わる問題が発生。これを受けて2003年11月の市長選・市議選で全国7例目として実施。機器のシステム障害に加え、投票者数のカウント漏れなどトラブル続きに。確定は、当初見込みより2時間以上遅れ、翌日未明になった。結果に納得できない市民が市選管に当選者の無効を求める異議を申し出、県が票の開き直しなどを行い事態を収束させた。

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