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カーナビへの不満

昔PCの電子地図ソフト「プロアトラス」を愛用していたときは、SONY コロンブスGPX-V55 と比較して、この地図でナビできたら、わかりやすくて走りやすいだろうになあ、と考えていて、『PCWAVE』誌1995年10月号特集1「パーソナルGPSの構築」や、『DOS/V magazine』誌1997/3/15号特別企画「パソコンGPSに挑戦する」、ムック『パソコンGPSガイドブック '97』や、『CQ Ham Radio』誌1997年8月号別冊録付録「「ナビトラ」&パソコンGPS完全解説」(いずれもいまだ手元にある)で勉強したりしていたが、そこに出ている SONY のPC用GPSアンテナさえ、当時はかなり高価でなかなか買えなかった。
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その後、色々と試したのだが、結局、PCナビも、PDAナビも実用にならず、今ではすべてガラクタである。
今やスマートフォン一つで、ナビは十分。車でも、徒歩でも、行きたいところに迷わず連れて行ってくれる。
それほど機器は進歩した。しかし、それでもナビゲーションソフトには、昔から不満だらけだ。

ナビには主に「地図」機能と「道案内」機能がある(と思う)。で、「地図」機能はいまだ十分でない(というのが、個人的な持論)。
設定した目的地に、ナビに従って走るのであれば、大概問題ない。しかし、同じところに向かうにしても、道は色々あるというのに、毎回同じ経路で案内されたのでは飽き飽きしてしまう。自分にとって、移動は、目的地に向かう手段ではなく、むしろ、走ることこそが楽しみであり、目的地は走るための口実に過ぎない。多少遠回りになっても、違う道で違う景色を眺めたいのである。これに応えてくれるナビ製品は今のところ見当たらない。
大概のナビは、検索したルートを外れると、「リルート」(ルート再検索)してくれるが、最初に示した「本筋」に戻るような道しか示さない。これは、ルートを間違ったとき、それを修正するには役立つが、あえて別ルートで行きたいという思いは汲んでくれない。
例えば、Googleマップは、検索した経路の一点をマウスでドラッグ&ドロップすることで、別の道を通るルートを簡単に示してくれる。これと同じようなことができれば良いのかもしれない。あるいは、ルート検索の結果をもっとたくさん示して、その中から選べる、また随時別のルートに乗り換えられる、とよいのかもしれない。
ナビ機器はそこまでの機能がないから、昔からPCをナビに使えたらなあと考え、それを実行してしまう人が後を絶たないのだ(ろうと思う)。それはすなわち、多くの人(あるいは普通の人)は、走りを楽しんでなどいない、あくまで移動手段にすぎないのであり、「走り優先」なのは少数派だということだ。走りを楽しむのに向いた高機能なナビ製品は、商売にならないから、メーカーはそんなものは作らないのである。(だったら自分で作ってしまえと、PCを利用する人もいるわけで。例「バイク用の高解像度PCナビを作る」「バイク用の高解像度PCナビを作る その2」)

せめて求められる機能は、地図の縮尺を素早くかつ円滑に変えられること。これなら、大筋を読んで、別の道を選択できる。バイク乗りにとっては、感度の悪いタッチパネルより、ハードウェアボタンが使えたほうがありがたい。

しかし、ナビに求める最大最重要な機能はただ一つ、迷わず自宅に戻れることだ。これはすべての製品が実現してくる。それゆえ、どんな安物だろうと、ないよりはマシ。ありがたいのがカーナビだ。

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