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拙訳ロリー・ギャラガー「オフ・ザ・ハンドル」my poor translation of "Off the Handle" by Rory Gallagher

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。このブログにおいて引用しているオンライン辞書は、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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ハード・ロック色の濃いアルバムの中で、とりわけ「ブルーズ・ロック」というべき曲でしょうか。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Off the Handle" by Rory Gallagher (track 8 on "Top Priority", 1979)
ロリー・ギャラガー「切れちまう」(『最優先』収録) 

Well I fly off the handle a little too quick
Guess you could call me a nervous man
For the last week or two it don't take too much
To make me wanna raise my hand

おりゃ、キレるのが、早すぎる
神経質なやつと言われるかも
一、二週間も、我慢できない
つい手を上げたくなる

Well it's one of those days
When you'd rather not be
So low down and dirty
Your luck's out to sea

いつもの日のごとく
気乗りせず
滅入ってもやもや[して]
ツキは海に消えた

Well I fly off the handle a little too fast
You know friends think I look like an angry man
Like bad memory turned up again
I find it hard not to raise my hand

おりゃ、キレるのが、早すぎる
ダチは言うだろ、怒りん坊だよなって
嫌な記憶がまた蘇って
手を上げずにいられない

Well it's one of those towns
Where you'd rather not stay
Come back and see it
Some other day

いつもの町のごとく
泊まりたくない
戻って確かめな
日を改めて

Well it's one of those nights
When you know you're alone
Feeling half crazy
Just body and soul

いつもの夜のごとく
ひとりきりでいると
なかば気がふれる
身も心も

Well my cat won't scratch
Or show its claws
It just prowls around the house all day

うちの猫、引っ掻かず
爪を立てない
一日中うろうろするだけ

For the last night or two
I can't eat or drink
I think i'm gonna fade away

ここ一晩、二晩
飲めず食えずで
消えてなくなる、よ[う]に感じる

Well it's one of those days
When you'd rather not be
So low down and lonesome
Your luck's out to sea

いつもの日のごとく
気乗りせず
滅入って寂しい
ツキは海に消えた 

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//--- イディオム、例文、単語など
fly off the handle 自制心を失う、かっとなる

fly off the handle〔斧を振り上げた時に斧の頭が〕柄から抜けて飛び出す
〈話〉〔人が〕自制心を失う、急に怒りだす、キレる
・fly off the handle at anyone who disagrees with 自分と意見が合わない人には誰にでも当たり散らす[怒りをぶつける]
・fly off the handle at minor things ささいな[つまらない]ことで怒りだす[カッとなる・かんしゃくを起こす]
・fly off the handle at the slightest provocation ちょっとしたことでカッとなる
・fly off the handle without cause 理由もなく自制心を失う[なくす]

raise one's hand against ~に手を上げる(殴ろうとする動作)
one of those days ついてない日、運の悪い日、何をやってもうまくいかない日
・Today must be one of those days; nothing has gone as planned. 今日は何をやってもうまくいかない日に違いない。何一つ計画どおりにいかない。
out to sea〔陸から〕海の方へ、沖に向かって
some other day 日を改めて、後日、いつか別の日に、またの日

//--- 拙訳について
Well I fly off the handle a little too quick
"fly off the hundled" の意味がわかっただけでも、勉強になったというべきだろう。カタカナ英語邦題は、意味がわかったうえで、そうしてるんですかね?
 
So low down and dirty
気分を表す "dirty" の訳語が、辞書を見ても、適当なものが見当たらなかった。「くさくさする」が良いかと思ったが、"dirty book" といった場合の "dirty" の意味を含ませたかった。
 
Your luck's out to sea
この語(言い方)の意味が、辞書を調べてもわからなかった。語感としては、基本的に、恐らく、"The luck is out." で「ツキに見放された」で、これに "out to sea" が組み合わされたということではないか?

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拙訳ボビー・ソロ「ほほにかかる涙」my poor translation of "Una lacrima sul viso" by Bobby Solo

好みの一曲です。イタリアの歌謡曲、いわゆる「カンツォーネ」ですが、英訳を見つけたので、それをもとに「拙訳」してみた。

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英訳は、次のサイトを参照した。(最終節のみ小修正)
Bobby Solo - Una lacrima sul viso English translation lyrics

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Una lacrima sul viso" ["A tear on your face"] by Bobby Solo (1964)
ボビー・ソロ「ほほにかかる涙」

Da una lacrima sul viso
Ho capito molte cose
Dopo tanti, tanti mesi ora so
Cosa sono per te.

[From one tear on your face
I understood so many things
After so many months, now I know
What I mean to you.]

ほほをつたう涙が
たくさんを語った
ずっとあとでわかった
きみにとって

Uno sguardo ed un sorriso
M'han svelato il tuo segreto
Che sei stata innamorata di me
Ed ancora lo sei.

[A glance and a smile
Revealed to me your secret
That you were in love with me
And you still are.]

ちら見と微笑みが
きみの秘密[を]明かす
ぼくに恋していた
今も変わらず

Non ho mai capito
Non sapevo che
Che tu che tu
Tu mi amavi ma
Come me
Non trovavi mai
Il coraggio di dirlo, ma poi

[I have never understood
I didn't know
That you, you
Were loving me, but
You'll never find
Another one like me
With the courage to say it, and then...]

ずっと知らずに
わからずにいた
きみは、ぼく
のこと、愛してた
ぼくの
よ[う]な、男に、二度は
巡り会えない

Quella lacrima sul viso
É un miracolo d'amore
Che si avvera in questo istante per me
E non amo che te

[That tear on your face
It's a miracle of love
Which now comes true for me,
And I love no one but you]

ほほをつたう涙は
愛の奇跡起こす
今や本物、ぼくは
きみだけ[を]愛する

Non ho mai capito
Non sapevo che
Che tu che tu
Tu mi amavi ma
Come me
Non trovavi mai
Il coraggio di dirlo, ma poi

[I have never understood
I didn't know
That you, you
Were loving me, but
You'll never find
Another one like me
With the courage to say it, and then...]

ずっと知らずに
わからずにいた
きみは、ぼく
のこと、愛してた
ぼくの
よ[う]な、男に、二度は
巡り会えない

Quella lacrima sul viso
É un miracolo d'amore
Che si avvera in questo istante per me
E non amo che te

[That tear on your face
It's a miracle of love
Which now comes true for me,
And I love no one but you]

ほほをつたう涙は
愛の奇跡起こす
今や本物、ぼくは
きみだけ[を]愛する

che te
che te, te, e, te...
che te
che te, te, e, ye..

[That you
That you, you, you
That you, you, you
That you]

きみ
きみ、ねえ、え、え
きみ、
きみ、ねえ、え、え

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//--- イディオム、例文、単語など

//--- 拙訳について
邦題は親しみのある「ほほにかかる涙」そのままで、拙訳題もそのままだが、原題は、「ほほ」ではなく「顔」である。ただし、歌詞は、邦題どおり、「ほほにかかる涙」と訳しても良かったところ、「ほほをつたう涙」としている。それほどこだわっているわけではなく、単に間違ってしまったのが、悪くなかったので、そのまま残したという。(ちなみに、「頬をつたう涙が夜空の星に変わる時」という歌を、松田聖子が歌っていた)
この曲の「拙訳」については、間違いなく、旋律に合わせて歌えるようにしてある。(部分的には、多少コツがいるかも)

さて、一昔前には、海外の流行歌に日本語歌詞を付けて、何人かの歌手が歌うことがあった(果ては、原曲の歌手その人が日本語歌詞で歌うものまであった、ミーナの「砂に消えた涙」など)が、この曲もそうかもしれないと、ネット検索してみたところ、ありました、ザ・ピーナッツが歌っている。しかし、自分のライブラリのザ・ピーナッツのベスト・アルバムCDには、この曲は入っておらず、代わりに、園まりのベスト・アルバムCDに、同じ、安井かずみ訳詞(?作詞?)の同名曲が入っていた。その歌詞を次に紹介する。

園まり、ザ・ピーナッツ「ほほにかかる涙」(安井かずみ訳詞?作詞?)

あなたは知ってる このほほの涙
思い出を流したい この涙で

あなたのためなら このほほの涙
熱い思いそっと耐えているの

もし誰かに聞かれたら
どう どう 答えましょう
私の涙を 苦しい心を

あなたを思って このほほの涙
恋をなくしたために 寂しい思い

もう一度だけ 聞きたいの
サヨナラの言葉は あなたの本当の
心なのかしら

あなたを思って このほほの涙
恋をなくしたために 寂しい夜

ララララー ララララー …

う~む、わからん。訳詞ではないよな。全然原詞と内容が異なるし。
自分の「拙訳」は、原詞そのままでないとしても、原詩の内容をきちんと反映するようにしている。

[追記]
そう言えば、以前、テレビかラジオかで、ザ・ピーナッツが、キング・クリムゾンの「エピタフ」を「カバー」しているという話題が出て、チラッとその楽曲が流されたことがあった。とりあえず、音源を確保しておくことにした。Amazonで「ザ・ピーナッツ CD エピタフ」で検索すればすぐ見つかる。他にもユーライア・ヒープや、CCR他の曲のカバーもあったりして、実に興味深い。(日本語で歌っているのか?)

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'23/5/28 ゴミ箱から拾ってきた映画、ネロ・ロサティ監督『白衣に秘められた幻想』(伊1975年)L'infermiera / THE NURSE

出演:ウルスラ・アンドレス、ジャック・パランス、デュリオ・デル・プレト、ルチアナ・パルッツィ、マリオ・ピスー、リノ・トフォロ

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少し時間が空いたので、例によって、ネットワーク接続ハードディスクに録画されている映画を一本見てみた。以前、「シネフィル・イマジカ」で放送されたものだが、買収されて(?)「WOWOWプラス」となった(番組名は、以前のほうがよかった)現在でも、権利を持ち続けているのか、最近でも放送されているようだ。

なんの解説も見ずに、いきなり見たところ、全然思っていたのと違っていた。てっきり、「火曜サスペンス劇場」みたいな映画かと思っていた。「ジャーロ」と呼ぶべき内容なら良いだろうと思って見始めたところ、イタリア映画でよく見るような「家庭劇」「ファミリー・コメディー(こんな言い方あるか?)」といった内容で、個人的には、違和感なく、スラスラ見ることができた。

「WOWOWプラス」放送作品解説

Amazonの商品説明
日本中の男性を魅了したエロティック・インモラル・ムービー、初代ボンドガールでセクシー女優の頂点に立つ ウルスラ・アンドレス主演の超大胆刺激作を初DVD化!
■キャスト
ウルスラ・アンドレス「007カジノ・ロワイヤル」「007ドクター・ノオ」/デュリオ・デル・プレト「ルチオ・フルチの地獄の門2」/マリオ・ピスー「魂のジュリエッタ」/ダニエル・ヴァーガ「大人になる前に」「旅路」「傷だらけの用心棒」「キスキス・バンバン」/ジャック・パランス「シェーン」「バグダッド・カフェ」「バットマン」「シティ・スリッカーズ」
■スタッフ
監督/脚本:ネロ・ロサッティ「ジャンゴ」「アステカ・アドベンチャー」/音楽:ジャンフランコ・プレニツィオ「作家マゾッホ・愛の日々」「そして船は行く」/製作:カルロ・ポンティ「鉄道員」「ユリシーズ」「道」「ドクトル・ジバゴ」「ひまわり」/撮影:エンニオ・グァルニエリ「流されて・・・」
■仕様
ANSK-22139/カラー/本編101分/音声1ストリーム:イタリア語/日本語字幕/ドルビーデジタル・モノラル/16:9/片面・1層/MPEG-2/無許可レンタル禁止/リージョン2NTSC日本市場向/複製不能/イタリア作品
■ストーリー&解説
<解説> 日本中の男性を魅了したエロティック・インモラル・ムービー、初代ボンドガールでセクシー女優の頂点に立つウルスラ・アンドレス主演の超大胆刺激作。白衣の下に秘められた豊満な肢体が、男たちの妄想を掻き立てて来た看護婦をめぐる情欲のインモラル・ストーリー!! 大富豪の邸宅に派遣された妖艶な白い肌が、男たちの情欲の嵐を呼び起こす!! むせ返るような愛欲を発散する白い聖衣・・・しなやかな肢体を包む制服が剥ぎ取られた時、官能のカルテがまた一枚書き加えられる・・・
<ストーリー> 情事の後のけだるさを想わせるローマの昼下がり・・・一代で財を築き上げた初老の男も今は病床にふせっていた。最愛の妻にも死別され、栄光を極めた男の晩年にしては、寂し過ぎる姿であった。家族たちも老人の世話にはいささか冷淡気味で、派遣にて看護婦を招くことになった。ところがやってきた看護婦は、お色気120%の超セクシー・ギャル。一族中の男の視線が、彼女の肢体をえぐるように集中した。ほとばしる女の香り、意識しているのか?していないのか?意味深な物腰の数々・・・熟れ切った肉体はたた存在しているだけで男たちを挑発しているようであった。まず誘惑に負けたのが病の老人の長男。倦怠期の妻には見向きもせず、彼女のお尻を追い掛け回す始末。長男の息子も思春期だからたまらない。下男からコック、挙句の果てには病身の主まで男として復活し、情欲の嵐が吹き荒れ

DVDを買うだけの価値はあると思うが、とりあえずは、Amazon Prime ビデオで安価に見られる。

舞台となる家庭は、ワインを生産している、お金持ちの古い豪邸で、森のような庭の中にプールがある、日本では考えにくい住宅事情である。
地下室として、ワインの樽を並べた貯蔵庫があったりする。この舞台設定を見ているだけで楽しい(個人的には)。
こういった映画は他にも色々あるとが、おフランスの詩人、ギョーム・アポリネールの官能小説を原作にした、『蒼い衝動』(仏伊1985年)LES EXPLOITS D'UN JEUNE DON JUAN もまた良い。(同じジャンルの映画で、「艶笑喜劇」といった感じ。これも最近、有料チャンネルでよくやっている)

一般的な見解を述べるとすると、見どころは多々あるが、やはり、何と言っても、主演のウルスラ・アンドレスを見るための映画と言うことに尽きるか。
彼女は、確か、プレイボーイ俳優として悪名高い(?)ジョン・デレクと一時期結婚していて(その後、『タイタンの戦い』(米1981年)CLASH OF THE TITANS[レイ・ハリーハウゼンのコマ撮り特撮を主軸とした傑作]で共演した、ずっと年下のハリー・ハムリンと結婚したのだったと思う)が、例によって、この男が、「プレイボーイ」誌にヌード写真を売り込んで、成功したといったキャリアの持ち主で、実に潔いよい脱ぎっぷりである。(セルジォ・マルティーノ監督の『食人伝説』(伊1978年)LA MONTAGNA DEL DIO CANNIBALE でもしっかりその肢体を披露している)

イタリア映画にしては、脚本も、かなりしっかりしていて、ちゃんとした映画だと思う。(なるほど、カルロ・ポンティ製作ですから) 彼女はこの時期イタリア映画に何本も出演していたようで、この後、ジュリアーノ・ジェンマ主演の『アフリカ特急』(伊独1975年)AFRICA EXPRESS、『サファリ特急』(伊1976年)SAFARI EXPRESS にヒロイン役で出演している。(この「特急」シリーズ二作は、テレビ吹き替え洋画番組で二週連続で放送されたのを、楽しみに見たものだ。国内未DVD化。国内版VHSは確保している)
なお、ジェンマの「特急」シリーズにも、ウルスラ・アンドレスともども出演している、ジャック・パランス(と言えば、もちろん『シェーン』だが、ゴダールの『軽蔑』にも出ているのは要注意!)は、完全なゲスト扱いで、「フィーチャー」している、というか、「客寄せ出演」といったところ。彼もまた、この時期イタリアに出稼ぎに来ていらしい。

しっかし、ウルスラ・アンドレスのお顔の、額から目にかけての張り具合と、薄い眉毛を見ていると、実に尼僧姿が似合うような気がするが、いかがなものだろうか。

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拙訳ロリー・ギャラガー「アイ・テイク・ホワット・アイ・ウォント」my poor translation of "I take what I want" by Rory Gallagher

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。このブログにおいて引用しているオンライン辞書は、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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こういうカタカナ英語の邦題はどんなんだろうという気がする。(だったら、英語のままにしておけばよいではないか) それはさておき、
最高にノリノリな一曲です。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"I take what I want" by Rory Gallagher (track 6 on "Against the Grain", 1975)
ロリー・ギャラガー「欲しいものは取る」(『不本意ながら』収録)

Owwww'''

あ~う~

Well, I take what I want
I'm a bad go-getter, yeah, that's what I am
I never lose and I ain't no quitter yet
'Cos I take what I want, and baby, I want you

欲しいものは取る
やり手じゃないが、このおれは
迷いはない、あきらめはしない
そうさ、欲しけりゃ取る、おまえが欲しい

Well, I've been watching you walk by
And I have not said a word, not one word
But now I'm out to get you, baby, and I'm gonna make you my girl, my loving girl
'Cos I take what I want and baby I want you

歩き去るのを見つめて
一言も言わず、一言も
けどもう外さない、おれの女にする、好きだから
そうさ、欲しけりゃ取る、おまえが欲しい

Gonna pick you up now baby
And carry you away
So you'd better pack up now baby
Pack it up today

さあ迎えに行くよ
さらってやるよ
さあ荷物[を]まとめな
今日荷造りしな

Well here I am
I'm just a big bad man
When I walk away baby
You'll be holding my hand

ここにいるよ
このただの悪いやつが
立ち去るなら
おまえは、手を掴むよな

I take what I want
Well, I'm a bad go-getter, yeah, yeah
I never lose and I ain't no quitter yet
'Cos I take what I want, and baby, I want you

欲しいものは取る
やり手じゃないが、ああ、そう
迷いはない、あきらめはしない
そうさ、欲しけりゃ取る、おまえが欲しい

Owww'''all right'''

あう、いいよお

Gonna pick you up now baby
And carry you away' (yes I am)
So you'd better pack up now baby
Pack it up today

さあ迎えに行くよ
さらってやるよ(おれが)
さあ荷物[を]まとめな
今日荷造りしな

Well, here I am
I'm just a big bad man
When I walk away baby
You'll be holding my hand

ここにいるよ
このただの悪いやつが
立ち去るなら
おまえは、手を掴むよな

I take what I want
Well, I'm a bad go-getter yeah
I never lose and I ain't no quitter yet
'Cos I take what I want, baby, I want you

欲しいものは取る
やり手じゃないが、ねえ
迷いはない、あきらめはしない
そうさ、欲しけりゃ取る、おまえが欲しい

Owww'''

おおあうう

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//--- イディオム、例文、単語など
grain

(uncountable) A linear texture of a material or surface.
・Cut along the grain of the wood.
・He doesn't like to shave against the grain.
[派生語]against the grain 性分に反して、不本意で《【由来】「木目に反する」の意から》
・against the grain 木目が反対になっていること
・It goes against the grain to apologize. 謝るのは気に喰わないものだ。
・It goes against the grain with me. 僕はそれが気にいらない。

go‐getter《口語》(仕事などをどしどしやる)敏腕家、やり手
quitter(仕事や義務などを最後まで努力せずに)放棄する人;忘避者、回避者
・I'm no quitter. 私は少々の事ではあきらめない。

out to[成句]intending to (do a specified action)
・Jack is out to get you. You'd better hide.
[派生語]out to get someone Deliberately committed or designed to cause problems for another person.
・The supervisor keeps telling me off. He's out to get me.

out to《be ~》しきりに~したがる、~をしようと躍起になる
・out to get ~をやっつけようと躍起になって

pick someone up 迎えに来る

//--- 拙訳について

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拙訳ジョルジャ「Save the World」my poor translation of "Save the World" by Giorgia

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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このアルバムからは、すでに、「拙訳ジョルジャ「Di Sole e D’Azzurro」my poor translation of "Di Sole e D’Azzurro" by Giorgia」で、イタリア語→英語→日本語の重「拙訳」を行っているが、もう一曲、この曲はほとんど英語で歌われているので、比較的訳しやすいはず。

歌詞は、いつもの "Genius" ではなく、"LYRICS TRANSLATE" サイトを参照した。さらに、YouTube で公開されている "VEVO" 提供の公式プロモーション・ビデオを何度も見て、少し手を入れた。
読んでみて、かなり驚いた、こんな歌だったんだ、と思って。古い言葉で言えば「ウーマン・リブ」でしょうか?「女性解放」?「世界を救え」って、女性を救うことなのか。
メロディーよりもリズム重視で、詩の朗読に近い感じがある。ちょっとなに言ってるのかわからない感があるのは、自分の英語力の問題だろうか。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて、って無理があるか?)
"Save the World" by Giorgia (Track 2 on "Senza ali[= without wings]", 2001)
ジョルジャ「世界を救え」(『翼のない』収録)

(I am the reason you're living and breathing
let my body comfort you whenever you need it
I am a woman I feel your desire
turn around and multiply it, taking you higher)

私がいるからあなたは生きる
いつでもこの身を捧げます
あなたの欲情を感じます
そっぽを向くのはもっと高めてほしいから

(I am life, I am your birth
I am God's gift to man on Earth
I smile in lace and pearls
I sacrifice I save the world)

私は命、あなたの誕生
神から人への贈り物
真珠とレースの奥の微笑み
わが身(を)捧げ世界(を)救う

quanto ci vorrà per capire che
una donna ha l'universo in sé
nel suo seno c'è l'immortalità
non è possesso
ma è la sua femminilità

[how long will it take to figure that out
a woman has the universe in her
in her bosom is immortality
it is not possession
but it is her femininity]

わかってもらうにはどれぐらいかかる
女には自分の世界がある
不滅なるものがある
得たものではない
それが女性というもの

(I am life, I am your birth)
Am life...
(I am God's gift to man on Earth)
God's gift to man on Earth
(I smile in lace and pearls)
Smile...
(I sacrifice I save the world)
I sacrifice I save the world

(私は命、あなたの誕生)
命…
(神から人への贈り物)
神から人への贈り物
(真珠とレースの奥の微笑み)
微笑み…
(わが身(を)捧げ世界(を)救う)
わが身(を)捧げ世界(を)救う

(I am the reason you're living and breathing
let my body comfort you whenever you need it
I am a woman I feel your desire
turn around and multiply it, taking you higher)
turn around and multiply it, taking you higher

(私がいるからあなたは生きる
いつでもこの身を捧げます
あなたの欲情を感じます
そっぽを向くのはもっと高めてほしいから)
そっぽを向くのはもっと高めてほしいから

(Bearing your children I fight your oppression
as I tend to all your needs
you block my expression
still I console you I can not be broken
as I lift the world
I hear your reverence unspoken)

(求められれば役に立ち
子を産み、圧制と戦っているのに
何も言わせない
それでも癒し、倒れず
世界を支える
口にされない尊敬の念を聞く)

When I go to work I am underpaid
you're telling me my worth is not the same
and you know what's worse
I underestimate the value of my life on your domain

仕事をすれば払いは引かれる
価値が違うのだと言う
間違いはわかっているはず
この支配下では真の価値は見出せない

(I am life, I am your birth)
I am life...
(I am God's gift to man on Earth)
God's gift to man on this Earth
(I smile in lace and pearls)
In lace and pearls
(I sacrifice I save the world)
I sacrifice I save the world

(私は命、あなたの誕生)
私は命...
(神から人への贈り物)
神から人への贈り物
(真珠とレースの奥の微笑み)
真珠とレースの
(わが身(を)捧げ世界(を)救う)
わが身(を)捧げ世界(を)救う

Isn't it so strange that all through history
the women of the world fight inequality
the very one who gives
the very life you live
becomes the fugitive, what irony...

妙な話、歴史をとおしてずっと
女性は不平等と闘い
与えるものでありながら
その人生そのものから
逃げ出すなんて、なんたる皮肉

(I am the reason you're living and breathing
let my body comfort you whenever you need it
I am a woman I feel your desire
turn around and multiply it, taking you higher)

(私がいるからあなたは生きる
いつでもこの身を捧げます
あなたの欲情を感じます
そっぽを向くのはもっと高めてほしいから)

(Bearing your children I fight your oppression
as I tend to all your needs
you block my expression
still I console you I can not be broken
as I lift the world
I hear your reverence unspoken)

(求められれば役に立ち
子を産み、圧制と戦っているのに
何も言わせない
それでも癒し、倒れず
世界を支える
口にされない尊敬の念を聞く)

(I am life, I am your birth)
I am life I am your birth
(I am God's gift to man on Earth)
God's gift to man on Earth
(I smile in lace and pearls)
I smile in lace and pearls
(I sacrifice I save the world)
I save the world

(I am life, I am your birth)
I am life I am your birth
I am God's gift to man on Earth
(I sacrifice I save the world)
I save the world
I save the world
I save the world
(I sacrifice I save the world)

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//--- イディオム、例文、単語など

//--- 拙訳について
I smile in lace and pearls
よくわからないが、「私」は、レース編みで真珠で飾られた(真珠が縫い込まれた?)ヴェールのようなものを被っているのだろうか? 単に、真珠を織り込んだレースのドレスを着ているとしてもよいと思うが、訳しにくい。

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拙訳ビートルズ「オンリー・ア・ノーザン・ソング」my poor translation of "Only a Northern Song" by The Beatles

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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ビートルズの『イエロー・サブマリン』から、ジョージ・ハリスンの曲を、前回紹介の「イッツ・オール・トゥ・マッチ」に続いて、もう一曲。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Only a Northern Song" by The Beatles (Track 2 on "Yellow Submarine", 1969)
ビートルズ「ただの北の歌」(『黄色の潜水艇』収録)

If you're listening to this song
You may think the chords are going wrong
But they're not
We just wrote it like that

この曲を聴いたなら
和音がちがう気がするかも
いいんです
そんなふうに書いたので

When you're listening late at night
You may think the band are not quite right
But they are
They just play it like that

夜遅く聴いたなら
楽団がおかしい気がするかも
いいんです
そんな演奏なので

It doesn't really matter what chords I play
What words I say or time of day it is
As it's only a Northern song

和音がなんでも言葉がなんでも
時間がいつでも関係ない
ただの北の歌

It doesn't really matter what clothes I wear
Or how I fare or if my hair is brown
When it's only a Northern song

服装がなんでも暮らしがどうでも
髪が茶色かどうかも関係ない
ただの北の歌

If you think the harmony
Is a little dark and out of key
You're correct
There's nobody there

和声が少し暗く
調子外れに思えても
正しいんです
誰もいない

And I told you there's no one there

言ったでしょ、一人もいない

//--- イディオム、例文、単語など
fare〔人がある様態で〕やっていく;〔出来事がある様態で〕起こる、運ぶ;旅をする、旅に出る;食事をする、食べる

chord【音楽】和弦、和音(cf. discord)[ACCORD の頭音消失形から]
harmony[時に a harmony]調和、一致、和合;【音楽】和声、和音、ハーモニー(⇔discord)

I told you. ほら言わんこっちゃない! ほらね、言ったとおりでしょ? だから言ったでしょう

//--- 拙訳について
この歌詞は、いつものように、歌詞サイト "Genius" から拝借した。最後の歌詞は、このように歌われてない気もするが、十分聴き取れず、他の歌詞サイトでもそうなっていたので、そのままにした。
そこに載っていた解説文をGoogle翻訳にかけたもの(あえて未修正、原文と見比べて、修正しながら読まれたし)。

Written by George Harrison, this song was recorded in 1967 in the sessions for Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band, but was unused in the album. It was featured later in the 1968 animated film “Yellow Submarine”, and released the following year on the accompanying soundtrack album “Yellow Submarine” in 1969.

ジョージ・ハリスンによって書かれたこの曲は、1967 年に軍曹のセッションで録音されました。 ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドですが、アルバムでは未使用でした。 この曲は後に 1968 年のアニメーション映画「イエロー・サブマリン」で取り上げられ、翌年 1969 年に付属のサウンドトラック アルバム「イエロー・サブマリン」でリリースされました。

詳細は、英語版 Wikipedia の記事を参照されたい。ここに書かれているように、"Northern Song" とは、ビートルズの出版社の名前。「北[部地方]の歌」と言われると、日本だと北海道や東北のことを考えるように、英国だとアイルランドのことを思うのかもしれない。

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拙訳スティング「ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート」my poor translation of "Be Still My Beating Heart" by Sting

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。このブログにおいて引用しているオンライン辞書は、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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しかし、このひどいカタカナ英語邦題は冗談ではないだろうか。自分の拙訳邦題のほうが、百倍もよいぞ。「和訳」歌詞だと、この曲の題名は、「我が高鳴る心臓よ静まれ」とでなるのだろうか? 長すぎて、伝わってこないような… 歌詞の「拙訳」では、言葉の意味だけでなく、できる限り旋律に合わせることを重視している。この曲の題名は、また、歌詞として歌われている一部なわけで、歌えないような長いものは採用いたしかねるのだ!

個人的には、ポリスのアルバムはどれもかなり聴き込んだが、解散後の、各メンバーのソロ活動については、それほど聞いてない。スティングにしてもそうだ。
このアルバムに興味を持ったのは、過去記事「シェイクスピアの百三十番そねっと」に書いたとおり、このソネットの最初の句にある語句、"nothing like the sun" はスティングのアルバムのタイトルだよね、と思ったわけで、調べたところ、作者本人が、この句が好きなのだそうで、それを引用したのだとか。また、そのことを知った Wikipedia の記事によると、マイルス・デイヴィスは、ギル・エヴァンスのおかげでこのアルバムは出来が良いと発言しているようで、マイルスが褒めるほど素晴らしい音楽なのかと思い、全体を通して聴いてみたくなった。で、聴いてみたが、どうなんだろう、すぐにピンとくる感じはなかった。
この曲は、題名がわかりやすくて、いわゆる「キャッチー」で良いと思った。しかし聴いてみると、「メロディアス」な感じはなく、メロディーを口笛で吹きたくなるような曲ではない。なにか、フォークっぽいというか、もっと確かに、ほとんど詩の朗読に聞こえる。その点が最も興味深く感じた。スティングは、「ソング・ライター」としては、歌詞重視なのか?

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Be Still My Beating Heart"
by Sting (Track 2 on "Nothing Like the Sun", 1987)
スティング「鼓動よ静まれ」(『太陽ほどのものでない』収録)

Be still my beating heart
It would be better to be cool
It's not time to be open just yet
A lesson once learned is so hard to forget

鼓動[よ]静まれ
落ち着いていこう
まだ早すぎる
教訓は忘れない

Be still my beating heart
Or I'll be taken for a fool
It's not healthy to run at this pace
The blood runs so red to my face

鼓動[よ]静まれ
馬鹿をするなよ
慌てては体がもたない
顔まで真っ赤になる

I've been to every single book I know
To soothe the thoughts that plague me so

悩み[を]やわらげようと
どんな本も読んでみた

I sink like a stone that's been thrown in the ocean
My logic has drowned in a sea of emotion
Stop before you start
Be still my beating heart
(Be still my beating heart) [4 times]

海に投げた石のように沈み
理性は感情に溺れる
立ち止まれ
鼓動[よ]静まれ
(鼓動[よ]静まれ)[4回繰り返し]

Restore my broken dreams
Shattered like a falling glass
I'm not ready to be broken just yet
A lesson once learned is so hard to forget

砕けたガラスのよ[う]な
夢を取り戻そう
まだ壊れるには早い
教訓は忘れない

Be still my beating heart
You must learn to stand your ground
It's not healthy to run at this pace
The blood runs so red to my face

鼓動[よ]静まれ
意思を貫け
慌てては体がもたない
顔まで真っ赤になる

I've been to every single book I know
To soothe the thoughts that plague me so

悩みをやわらげようと
どんな本も読んでみた

Stop before you start
Be still my beating heart
(Be still my beating heart) [4 times]

立ち止まれ
鼓動[よ]静まれ
(鼓動[よ]静まれ)[4回繰り返し]

Never to be wrong
Never to make promises that break
It's like singing in the wind
Or writing on the surface of a lake
And I wriggle like a fish caught on dry land
And I struggle to avoid any help at hand

誤解するな
破る[なら]約束はするな
風に歌うよ[う]な
湖に字を書くよ[う]な
陸の魚のようにじたばたする
余計なお世話は結構だ

I sink like a stone that's been thrown in the ocean
My logic has drowned in a sea of emotion
Stop before you start
Be still my beating heart
(Be still my beating heart) Be still my beating heart
...[repeat many times and fade out]

海に投げた石のように沈み
理性は感情に溺れる
立ち止まれ
鼓動[よ]静まれ
(鼓動[よ]静まれ)鼓動[よ]静まれ
...[上の繰り返し、フェードアウト]

 
//--- イディオム、例文、単語など
take for(~を~だと)みなす;心得る
・Do you take me for a fool? 俺をばかだと思うか、私をばかにするのか?
soothe〈人などを〉(優しく扱って)なだめる、なだめすかす、慰撫(いぶ)する;〈神経・感情を〉鎮静させる;〈苦痛などを〉やわらげる
plague 疫病、伝染病、[the 〜]ペスト;〔有害動物などの〕異常大発生、大襲来〔of〕;《口語》やっかい物[者]
 〈人を〉疫病[災い]にかからせる;〔+目的語(+with+(代)名詞)〕《口語》〈人を〉〔…で〕悩ます、うるさがらせる
stand one's ground 意思を貫く
wriggle
1. 体をくねらせる、身をよじる;〈ミミズなどが〉のたくる、のたうつ;体をくねらせて進む[出る]、のたうち進む
2. 何とかうまく〔困難・責任などから〕逃れる〔out of〕;〔人の好意などに〕取り入る〔into〕

at hand 手元に、手近に;近い将来に

in the wind
1.【航海, 海語】風上に
2. 起ころうとして;(ひそかに)行なわれて
・There's something in the wind. 何かが起ころうとしている[ひそかに行なわれている]

in the wind
1. 風に〔舞う・吹かれる〕、風で
2.《海事》風上に
3. 今にも起ころうとして、発達中の
・I smelled danger in the wind. : 危険が迫っているのが感じられた。
4.〔風に吹かれるように話・うわさなどが〕広まって、流れて、話題になって、流布して◆【同】in the air
5.〔風に吹かれるように人が〕消えて、姿を消して、行方不明で、失踪中で、逃亡中で
6.〔計画・交渉・疑問に対する答えなどが〕宙に浮いて、未定で、未決定で、未解決で、漠然とした、はっきりしていない、まだ固まっていない、検討中で、構想中で◆【同】in the air ; up in the air
7. 酔っぱらって

 
//--- 拙訳について
この歌詞は、いつものように、歌詞サイト "Genius" から拝借したが、YouTube で "VEVO" が提供している公式プロモーション・ビデオを見て、歌を聞きながら、そこに表示されている歌詞に合わせて、訂正した。

My logic has drowned in a sea of emotion
"logic" は、ポリスのヒット曲「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」にも出てくる。普通に訳せば「論理」なのだが、ここでは「感情」"emotion" に対比して、訳語を変えてみた。

It's like singing in the wind
"sing in the wind" はなにか「成句」なのかと思って調べたが、そうでもないらしい。
ジーン・ケリーの映画『雨に唄えば』(米52年、原題:Singin' in the Rain)のように、素直にそのまま受け取れば良さそうだ(風の吹きすさぶ中で歌う[歌が風に乗って聞こえてくる]、といったことか)。次の語句、
Or writing on the surface of a lake
と同じで、すぐに消えてなくなってしまうもの、儚(はかな)いもの、"fragile"(この語を題名にした曲が同アルバムには収められている)なものの例えか。

And I struggle to avoid any help at hand
"help at hand" もなにか「成句」なのかと思ったが、そうではなかった。悪くない訳だと自負しているが、どうだろう。

あくまで個人的な感覚としては、この曲、矢沢永吉の「時間よ止まれ」に近いと感じる。

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第八章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Eighth - The Vanishing" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第八症「消失」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Eighth - The Vanishing" by Lewis Carroll

They sought it with thimbles, they sought it with care;
They pursued it with forks and hope;
They threatened its life with a railway-share;
They charmed it with smiles and soap.

指ぬきをもって探せ、丁寧に探せ
望みをもって狩れ
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑せよ

They shuddered to think that the chase might fail,
And the Beaver, excited at last,
Went bounding along on the tip of its tail,
For the daylight was nearly past.

みな、追跡が失敗するかもしれないと考えると震えた
海狸は、興奮のあまり
尻尾の先で跳ね回った
陽光がほとんど薄れてきたので

"There is Thingumbob shouting!" the Bellman said,
"He is shouting like mad, only hark!
He is waving his hands, he is wagging his head,
He has certainly found a Snark!"

「なんとかさんが叫んでいる!」案内係が言った
「狂ったように叫んでいる、よく聞け!
手を降って、頭を揺り動かしている
きっとナンジャを見つけたにちがいない」

They gazed in delight, while the Butcher exclaimed
"He was always a desperate wag!"
They beheld him—their Baker—their hero unnamed—
On the top of a neighbouring crag,

みな陽光を見つめた、そして屠殺屋が大声で言った
「やつはいつだって、命知らずのおどけものさ!」
みなは見た、パン屋、名無しの英雄を
険しい岩山のてっぺんに

Erect and sublime, for one moment of time,
In the next, that wild figure they saw
(As if stung by a spasm) plunge into a chasm,
While they waited and listened in awe.

すくっと堂々と、それは一瞬のこと
次の瞬間、みなは見た、すさまじい物影が
(痙攣が走ったかのように)割れ目に飛び込むのを
みな、恐れおののき、立ち止まって耳を澄ませた

"It's a Snark!" was the sound that first came to their ears,
And seemed almost too good to be true.
Then followed a torrent of laughter and cheers:
Then the ominous words "It's a Boo—"

「ナンジャ!」が、耳に飛び込んできた最初の音だった
ほとんどうますぎる話のようだった
それから笑いと歓声のほとばしりが続いた
そして不吉な言葉「モン」

Then, silence. Some fancied they heard in the air
A weary and wandering sigh
That sounded like "-jum!" but the others declare
It was only a breeze that went by.

そして沈黙、空耳だったかもしれないが
さまよい疲れた、ため息のような響きが
「ジャ」と聞こえたという者もあり
風が吹いた音に過ぎないという者もあり

They hunted till darkness came on, but they found
Not a button, or feather, or mark,
By which they could tell that they stood on the ground
Where the Baker had met with the Snark.

暗くなるまで狩りを続けたが、
ボタン一つ、羽一本さえ、パン屋が
ナンジャと出会った場所に立ってみても
なにひとつ痕跡は見つからなかった

In the midst of the word he was trying to say,
In the midst of his laughter and glee,
He had softly and suddenly vanished away—
For the Snark was a Boojum, you see.

言おうとした言葉の途中で
笑いと歓喜のさなかで
パン屋はさっとふわっと消えてしまった
ナンジャはモンジャだった、おかわり(おわかり)


//--- イディオム、例文、単語など
that what-do-you-call-it = that thingumbob あの何やらいうもの
thingumajig《口語》何とかいうもの[人]
・Mr. Thingumajig 何とかさん

wag(上下・前後・左右に)振る、振り動かす
wag ひょうきん者、おどけ者.

spasm けいれん、発作
plunge
1.〔+into+(代)名詞〕〔…に〕飛び込む、突入する;〔+in〕飛び込む、突っ込む;〔+副詞(句)〕(…に)突入する
2.〔+into+(代)名詞〕〔…の状態に〕陥る;〔…を〕急に始める
in awe of… …を畏れはばかって;…に畏敬の念を抱いて
too good to be true《be ~》話がうま過ぎる、出来過ぎた話だ、眉唾物である;本当とは思えないほど素晴らしい
torrent 急流,激流,奔流;[複数形で]どしゃ降り;〔言葉などの〕連発;〔感情などの〕ほとばしり〔of〕
ominous 不吉な、縁起の悪い、険悪な

//--- 拙訳について

 

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第七章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Seventh - The Banker's Fate" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第七症「銀行さんの運命」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Seventh - The Banker's Fate" by Lewis Carroll

They sought it with thimbles, they sought it with care;
They pursued it with forks and hope;
They threatened its life with a railway-share;
They charmed it with smiles and soap.

指ぬきをもって探せ、丁寧に探せ
熊手と望みをもって狩れ
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑せよ

And the Banker, inspired with a courage so new
It was matter for general remark,
Rushed madly ahead and was lost to their view
In his zeal to discover the Snark.

銀行さんは、新たな勇気に鼓舞されて
一般的な見解に従えば
ナンジャを発見しようと熱中し、狂ったように突進して、
みなの視界から消えてしまった

But while he was seeking with thimbles and care,
A Bandersnatch swiftly drew nigh
And grabbed at the Banker, who shrieked in despair,
For he knew it was useless to fly.

だが、指ぬきをもって、丁寧に探しているうちに
ヒッツカミイがさっと近づいてきた
そして銀行さんは挟まれ、絶望の叫びを上げた
もう逃げようもないことを知って

He offered large discount—he offered a cheque
(Drawn "to bearer") for seven-pounds-ten:
But the Bandersnatch merely extended its neck
And grabbed at the Banker again.

大幅値引きを提示しても、七十両の小切手を提示しても
(線を引いて「持参人払い」とした)
ヒッツカミイは首を伸ばしただけで
また銀行さんを挟んだ

Without rest or pause—while those frumious jaws
Went savagely snapping around—
He skipped and he hopped, and he floundered and flopped,
Till fainting he fell to the ground.

休む間もなく、怒気(どげ)立てる大あごが
残忍に挟みまくっていた
銀行さんは、飛び跳ね、じたばたもがいて
気を失って地面に倒れた

The Bandersnatch fled as the others appeared
Led on by that fear-stricken yell:
And the Bellman remarked "It is just as I feared!"
And solemnly tolled on his bell.

恐怖に打たれた叫びを聞いて、他の者たちが
現れると、ヒッツカミイは逃げて行った
案内係は指摘した「恐れていたとおりだ」
そして厳粛に呼び鈴を鳴らした

He was black in the face, and they scarcely could trace
The least likeness to what he had been:
While so great was his fright that his waistcoat turned white—
A wonderful thing to be seen!

銀行さんは顔が真っ黒になっていて、以前の
顔つきがほとんどわからなかった
あまりの恐怖にチョッキが真っ白になっていた
まさしく見ものだった

To the horror of all who were present that day,
He uprose in full evening dress,
And with senseless grimaces endeavoured to say
What his tongue could no longer express.

その日居合わせた者たちを怖がらせたことに
銀行さんは夜会服を着て直立していた
気が遠くなって、しかめっ面で、なにか
言おうとしても、もうなにも話せなかった

Down he sank in a chair—ran his hands through his hair—
And chanted in mimsiest tones
Words whose utter inanity proved his insanity,
While he rattled a couple of bones.

椅子に深く腰掛け、髪の毛をかきむしり
棒読みに話すだけだった
正気を失っているとわかる無意味なことを
歯をガタガタ言わせながら

"Leave him here to his fate—it is getting so late!"
The Bellman exclaimed in a fright.
"We have lost half the day. Any further delay,
And we sha'n't catch a Snark before night!"

「置いていこう、遅い時間になってきた」
案内係はぎょっとして声を上げた
「すでに半日失った、これ以上遅れたら
夜になる前にナンジャを捕まえられない!」


//--- イディオム、例文、単語など
in the general remarks 一般的な見解では
bearer【商業】(小切手・手形の)持参人;(手紙の)使者
・payable to bearer 持参人払い

without sleep or rest 不眠不休で
frumious 怒り狂った【ルイス・キャロル(Lewis Carroll)の造語で、fuming と furious を混ぜた言葉】
snap〔+目的語(+up)〕〈…を〉パクリとかむ、かみつく
flounder もがく、あがく、のたうつ、じたばたする、もがきながら進む、まごつく、もたつく
flop ばたばた動く、ばったり倒れる、ごろりと横になる、どかりと座る、どぶんと飛び込む

likeness
1. 似ていること、類似〔to,between〕;似たもの、類似点
2. 肖像、似顔、写真;酷似した人[もの]
3.[in the likeness of で]外観、見せかけ

waistcoat《主に英国で用いられる》チョッキ、ベスト(《主に米国で用いられる》vest)

evening dress イブニングドレス《スカートが床まで届く婦人用夜会服》; (男子または婦人用の)夜会用礼装、夜会服
grimace(苦痛・不快・嫌悪などを表わす)しかめっつら

chant 歌、歌うこと;聖歌、詠唱;詠唱口調、単調な話しぶり
1.〈歌・聖歌を〉歌う
2.〈…を〉(詩歌に詠じて)賛美する
3.〈賛辞を〉繰り返す;〈…を〉単調な調子で続ける[繰り返す]
mimsy (nonce word)
   A nonce word in Lewis Carroll's Jabberwocky combining the senses of "flimsy"(薄っぺらな、もろい) and "miserable".
←「拙訳ルイス・キャロル「ジャバウォックの詩」my poor translation of "Jabberwocky" by Lewis Carroll」に既出
inanity 空(くう)、空虚、ばかなこと、愚鈍、考えのない行為

to abandon a ship to her fate = leave a ship to her fate 船を捨てる(乗り捨てる)
in a fright ぎょっとして、肝をつぶして

//--- 拙訳について

 

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第六章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Sixth - The Barrister's Dream" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第六症「法廷弁護士の夢」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Sixth - The Barrister's Dream" by Lewis Carroll

They sought it with thimbles, they sought it with care;
They pursued it with forks and hope;
They threatened its life with a railway-share;
They charmed it with smiles and soap.

指ぬきをもって探せ、丁寧に探せ
熊手と望みをもって狩れ
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑せよ

But the Barrister, weary of proving in vain
That the Beaver's lace-making was wrong,
Fell asleep, and in dreams saw the creature quite plain
That his fancy had dwelt on so long.

法廷弁護士は、海狸のレース編みが
不当であるという、無益な証明に疲れてしまい
眠り込んでしまった、そして長々続く気まぐれな
夢の中で、その生き物をはっきりと見た

He dreamed that he stood in a shadowy Court,
Where the Snark, with a glass in its eye,
Dressed in gown, bands, and wig, was defending a pig
On the charge of deserting its sty.

夢の中、薄暗い法廷にいて
そこにナンジャが、片眼鏡をかけ
法服、帯、かつらを身に着けて、
小屋放棄で告発された子豚を弁護していた

The Witnesses proved, without error or flaw,
That the sty was deserted when found:
And the Judge kept explaining the state of the law
In a soft under-current of sound.

証人は証言した、不備も誤りもなく
見つけたとき小屋は放棄されていたと
判事は法によって定められていることを
柔らかく起伏のない調子で、説明し続けた

The indictment had never been clearly expressed,
And it seemed that the Snark had begun,
And had spoken three hours, before any one guessed
What the pig was supposed to have done.

起訴状がはっきり読み上げられないまま
ナンジャは始めたようだった
三時間話し続けた、それでも誰も、子豚がなにを
やらかしたとされているのか、見当がつかなかった

The Jury had each formed a different view
(Long before the indictment was read),
And they all spoke at once, so that none of them knew
One word that the others had said.

陪審員たちは、おのおの、違った見方をしており、
(起訴状が読み上げられる、ずっと前から)
みな一度に話すので、誰一人として、他の陪審員が
言ったことがわからなかった

"You must know—" said the Judge: but the Snark exclaimed "Fudge!"
That statute is obsolete quite!
Let me tell you, my friends, the whole question depends
On an ancient manorial right.

「知らねばならぬ」と判事が言うと、ナンジャは大声を上げた
「たわごとを! その法令はすっかり時代遅れになっている
言わせてください、皆さま、問題はすべて
古びた領有権にかかっている」

"In the matter of Treason the pig would appear
To have aided, but scarcely abetted:
While the charge of Insolvency fails, it is clear,
If you grant the plea 'never indebted.'

「反逆の廉(かど)に子豚は加担したとされているが
関わっているはずがない
それに、債務超過の罪は成り立たない、明白である
「棒引き」要請が認められさえすれば」

"The fact of Desertion I will not dispute;
But its guilt, as I trust, is removed
(So far as relates to the costs of this suit)
By the Alibi which has been proved.

「遺棄の事実を論争するつもりはない
確信する、その罪は取り除かれた
(この裁判の訴訟費用に関するかぎり)
立証された現場不在証明によって」

"My poor client's fate now depends on your votes."
Here the speaker sat down in his place,
And directed the Judge to refer to his notes
And briefly to sum up the case.

「哀れ[な]わが依頼人の運命は、今やあなた方の投票に
かかっている」ここで話し手は所定の席についた
そして判事に自分の記録を参照し
事件を手短かにまとめるよう指示した

But the Judge said he never had summed up before;
So the Snark undertook it instead,
And summed it so well that it came to far more
Than the Witnesses ever had said!

だが判事は要約などしたことがないと言ったので
ナンジャが代わりにその役を引き受けて
とてもうまくまとめた
証人たちが話したよりずっと!

When the verdict was called for, the Jury declined,
As the word was so puzzling to spell;
But they ventured to hope that the Snark wouldn't mind
Undertaking that duty as well.

評決が求められると、判事は辞退した
語句の綴りがとても難しすぎるように
そしてその責務もまた、ナンジャに
引き受けてもらえるよう希望された

So the Snark found the verdict, although, as it owned,
It was spent with the toils of the day:
When it said the word "GUILTY!" the Jury all groaned,
And some of them fainted away.

それでナンジャは評決を見出した、といっても、実際のところ
(自身認めるとおり)一日仕事だったのだが
「有罪」という語を発したとき、陪審員たちはみな唸った
中には気が遠くなった者もいた

Then the Snark pronounced sentence, the Judge being quite
Too nervous to utter a word:
When it rose to its feet, there was silence like night,
And the fall of a pin might be heard.

そしてナンジャは判決を言い渡した、陪審員たちは
静まり返って、一語も発することはなかった
ナンジャが立ち上がると、夜のような静寂が訪れた
針一本が落ちた音さえ聞こえるようだった

"Transportation for life" was the sentence it gave,
"And then to be fined forty pound."
The Jury all cheered, though the Judge said he feared
That the phrase was not legally sound.

「終身流刑に処す」判決が言い渡された
「その上40両の罰金を科す」
陪審員たちは皆喝采した、が、判事は
その言葉は法律らしからぬと思った

But their wild exultation was suddenly checked
When the jailer informed them, with tears,
Such a sentence would have not the slightest effect,
As the pig had been dead for some years.

そして大きな歓喜の波は突如さえぎられた
看守が涙ながらにみなに伝えたのだ
そんな評決はちっとも役に立たない
子豚は何年も前に死んだ、のだと

The Judge left the Court, looking deeply disgusted:
But the Snark, though a little aghast,
As the lawyer to whom the defence was intrusted,
Went bellowing on to the last.

判事は法廷を去った、ほとほとうんざりした様子で
だがナンジャは、わずかに驚いただけだった
弁護を任せられた弁護士が最後まで
わめき続けたことに

Thus the Barrister dreamed, while the bellowing seemed
To grow every moment more clear:
Till he woke to the knell of a furious bell,
Which the Bellman rang close at his ear.

法廷弁護士はこのような夢を見た、その間
わめき声は刻一刻、はっきりしてくるようだったが
それは案内係が耳元で鳴らしていた
猛り狂った呼び鈴の音で、ようやく目が覚めた


//--- イディオム、例文、単語など
dwell
1.〔+副詞(句)〕《文語》(…に)住む、居住する《【比較】live のほうが一般的》
2.〔+前置詞+(代)名詞〕〔…を〕ゆっくり考える、思案する;〔…を〕詳しく書く[述べる]、くどくど話す[書く]〔on,upon〕;〔音・音節を〕延ばす〔on,upon〕

sty 豚小屋、汚ない家

undercurrent 底流、下層流;〔感情・意見などの〕(表面には現われない)暗流〔of〕

indictment 起訴(手続き)、告発、起訴状
jury 陪審(員団)

fudge たわごと;ばかな!
statute 制定法、法令、成文法、法規
obsolete すたれた、もはや用いられない、時代遅れの、旧式の、退化した、痕跡(こんせき)だけの
manorial 領地の、領地に関する、または、領地に基づく

treason(君主・国家に対する)反逆(罪)
abet〈悪事・犯罪を〉けしかける、扇動する、教唆する;〈人を〉扇動して〔悪事・犯罪を〕働かせる〔in〕
insolvency 支払い不能、債務超過、破産(状態)
indebted
1.〔人に〕〔…に対して〕恩を受けて、恩義があって〔to〕〔for〕
2.〔人に〕〔ある額の〕負債があって〔to〕〔for〕《【比較】通例 in a person's DEBT を用いる》

desertion【法律, 法学】(配偶者の一方・子の)遺棄
dispute(一時的に感情的になって)論争する、論じ合う
cost[複数形で]【法律、法学】訴訟費用

verdict(陪審員が裁判長に提出する)評決、答申、裁断、判断、意見
decline(ていねいに)辞退する、断わる

sentence 判決、(刑事上の)宣告;刑(cf. verdict)

rise to one's fee 立ち上がる

transportation for life 終身流刑

exultation 歓喜、狂喜、大はしゃぎ、勝ち誇ること
jailer(拘置所・刑務所の)看守

disgusted いや気がさした、むかむかした、うんざりした
aghast〔…に〕仰天して、びっくりして〔at〕
intrust = entrust(信頼して)任せる、委託する、任せる、預ける、信託する

bellow
1.〈牛が〉大声で鳴く
2.〔苦痛などで〕うめく〔in,with〕;どなる〔at〕
3.〈大砲・雷などが〉とどろく;〈風が〉うなる

knell 鐘の音、鐘声、(特に教会の)弔いの鐘
furious 怒り狂った、猛烈に怒って、荒れ狂う、猛烈な、激しい

//--- 拙訳について

 

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第五章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Fifth - The Beaver's Lesson" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第五症「海狸の受けた授業」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Fifth - The Beaver's Lesson" by Lewis Carroll

They sought it with thimbles, they sought it with care;
They pursued it with forks and hope;
They threatened its life with a railway-share;
They charmed it with smiles and soap.

指ぬきをもって探せ、丁寧に探せ
熊手と望みをもって狩れ
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑せよ

Then the Butcher contrived an ingenious plan
For making a separate sally;
And had fixed on a spot unfrequented by man,
A dismal and desolate valley.

屠殺屋は、分かれて進撃する
独自の計画を検討をした
そして自陣を人気(ひとけ)のない
荒涼とした谷に定めた

But the very same plan to the Beaver occurred:
It had chosen the very same place:
Yet neither betrayed, by a sign or a word,
The disgust that appeared in his face.

まさに同じような計画を海狸も思いついて
まさに同じ場所を選んでいた
が、しぐさにせよ、言葉にせよ、通じるところはなく、
お互い嫌そうな顔をしていた

Each thought he was thinking of nothing but "Snark"
And the glorious work of the day;
And each tried to pretend that he did not remark
That the other was going that way.

どちらも「ナンジャ」と本日の名誉ある仕事で
頭がいっぱいなのだと考えていた
お互い、他方が同じ方に進むのを
気づかないふりをしていた

But the valley grew narrow and narrower still,
And the evening got darker and colder,
Till (merely from nervousness, not from good will)
They marched along shoulder to shoulder.

谷は狭く、なお狭くなってきた
夕闇は濃く、寒くなってきた
(思いやりからでなく、ただ不安から)
二人は肩に肩を寄せて行進した

Then a scream, shrill and high, rent the shuddering sky,
And they knew that some danger was near:
The Beaver turned pale to the tip of its tail,
And even the Butcher felt queer.

そして甲高い叫びが空を震わせつんざき
なにか危険が迫っているのを知らせた
海狸は尻尾の先まで蒼ざめた
屠殺屋さえも妙に感じた

He thought of his childhood, left far far behind—
That blissful and innocent state—
The sound so exactly recalled to his mind
A pencil that squeaks on a slate!

屠殺屋は、はるかはるか以前の、子供の頃を
思った、祝福され純粋だったときのことを
その音は、まさしく、石板を
鉛筆で引っかいたときを思い起こさせた

"'Tis the voice of the Jubjub!" he suddenly cried.
(This man, that they used to call "Dunce.")
"As the Bellman would tell you," he added with pride,
"I have uttered that sentiment once.

「シャビシャビ鳥の声だ」屠殺屋は叫んだ
(みなが「のろま」と呼んでいた、この男が)
「案内係があとで教えてくれるだろう」と誇らしげに
付け加えた「僕がすでに言ったことを」

"'Tis the note of the Jubjub! Keep count, I entreat;
You will find I have told it you twice.
Tis the song of the Jubjub! The proof is complete,
If only I've stated it thrice."

「シャビシャビ鳥の鳴き声だ、数えてほしい、
頼みます、二度目を言います
シャビシャビ鳥の歌声だ、これで立証完了になる
あと三度目を言いさえすれば」

The Beaver had counted with scrupulous care,
Attending to every word:
But it fairly lost heart, and outgrabe in despair,
When the third repetition occurred.

海狸は一語一語に耳を傾け
実直に気を配って数えていた
が、三度目の繰り返しが起こったとき
まったく心が折れて、絶望にくさめずった

It felt that, in spite of all possible pains,
It had somehow contrived to lose count,
And the only thing now was to rack its poor brains
By reckoning up the amount.

どんなにできる限りの労苦を積もうにも
どうにも数え切れなくなりそうに思えた
合計を計算するのは、その弱い頭を
痛めつけるのがせいぜいだった

"Two added to one—if that could but be done,"
It said, "with one's fingers and thumbs!"
Recollecting with tears how, in earlier years,
It had taken no pains with its sums.

「1足す2は、これができさえすれば」
海狸は言った「親指一本と他の指一本で」
涙ながらに、計算に何の苦労もなかった
昔の歳月を思い出して

"The thing can be done," said the Butcher, "I think.
The thing must be done, I am sure.
The thing shall be done! Bring me paper and ink,
The best there is time to procure."

「事は成し遂げられる」屠殺屋は言った「思うに
事は成し遂げられなくてはならない、間違いない
事を成し遂げよう! 紙と墨を持ってきてくれ
最善を尽くす時間はある」

The Beaver brought paper, portfolio, pens,
And ink in unfailing supplies:
While strange creepy creatures came out of their dens,
And watched them with wondering eyes.

海狸は紙と紙ばさみと筆と
墨をあきるほど持ってきた、その間に、
怪しい、はい回る生物が穴から出てきて
不思議そうに二人を見つめていた

So engrossed was the Butcher, he heeded them not,
As he wrote with a pen in each hand,
And explained all the while in a popular style
Which the Beaver could well understand.

屠殺屋は熱中するあまり、気が付かず
両手に筆を持って書いていた
海狸が十分理解できるように
平明な表現でずっと説明し続けた

"Taking Three as the subject to reason about—
A convenient number to state—
We add Seven, and Ten, and then multiply out
By One Thousand diminished by Eight.

「論証のお題として3を取り上げよう
説明するには便利な数字だ
7足して、さらに10、それに掛けること
1000引くことの8」

"The result we proceed to divide, as you see,
By Nine Hundred and Ninety and Two:
Then subtract Seventeen, and the answer must be
Exactly and perfectly true.

「さらに900と90と2で割って
結果は、見てのとおり
そこから17を引いて、答えはまったく
間違いなく正しいはず」

"The method employed I would gladly explain,
While I have it so clear in my head,
If I had but the time and you had but the brain—
But much yet remains to be said.

「私が用いた方法を、頭の中にはっきり
ある間に、私に時間があって、君に
脳みそがあれば、喜んで教えよう
まだまだ言い足りないことがあるから」

"In one moment I've seen what has hitherto been
Enveloped in absolute mystery,
And without extra charge I will give you at large
A Lesson in Natural History."

「これまでのところまったき謎に
包まれていたものを、瞬時に理解できた
追加料金なしで、博物学の
授業のさわりも提供しよう」

In his genial way he proceeded to say
(Forgetting all laws of propriety,
And that giving instruction, without introduction,
Would have caused quite a thrill in Society),

愛想よい態度で、屠殺人は言葉を続けた
(専売法はすべて、そして前置きなしに
指導することは、社交界をわくわくさせる
だろうことを忘れていた)

"As to temper the Jubjub's a desperate bird,
Since it lives in perpetual passion:
Its taste in costume is entirely absurd—
It is ages ahead of the fashion:

「命知らずのシャビシャビ鳥の気性に関して言えば
ずっと怒り続けて暮らしている
服装の好みはまったく馬鹿げていて
時代の先をいっている」

"But it knows any friend it has met once before:
It never will look at a bribe:
And in charity-meetings it stands at the door,
And collects—though it does not subscribe.

「だが一度会った友達のことは忘れない
賄賂は相手にしない
慈善集会では戸口に立って
座席の間を回る寄付金集めには何も出さない」

"Its flavour when cooked is more exquisite far
Than mutton, or oysters, or eggs:
(Some think it keeps best in an ivory jar,
And some, in mahogany kegs:)

「料理したその味は、羊肉や
牡蠣や、卵よりずっと美味だ
(象牙の壜か、桃花心木(マホガニー)の小樽で
保存するのが良いそうだ)」

"You boil it in sawdust: you salt it in glue:
You condense it with locusts and tape:
Still keeping one principal object in view—
To preserve its symmetrical shape."

「おがくずで煮てよし、膠(にかわ)で塩漬けにしてよし
イナゴと紐で凝縮するもよし
しっかり視野に入れておくべき最終目的は
その対称的な形を保持することだ」

The Butcher would gladly have talked till next day,
But he felt that the Lesson must end,
And he wept with delight in attempting to say
He considered the Beaver his friend.

屠殺屋は喜んで翌日まで話しを続けそうだったが
授業を切り上げないといけないと思った
そして海狸は自分の友達だと思っていると
言おうとして、うれしくて泣いた

While the Beaver confessed, with affectionate looks
More eloquent even than tears,
It had learned in ten minutes far more than all books
Would have taught it in seventy years.

一方、海狸は打ち明けた、涙よりずっと雄弁な
愛情のこもった顔つきで
七十年間本で教わるより多くのことを
この十分間で学んだと

They returned hand-in-hand, and the Bellman, unmanned
(For a moment) with noble emotion,
Said "This amply repays all the wearisome days
We have spent on the billowy ocean!"

二人は手に手を取って戻ってきた、案内係はひとり
(束の間)高貴な思いをかみしめて言った
「これで、うねる波の上で過ごした、
苦労の日々が報われる!」

Such friends, as the Beaver and Butcher became,
Have seldom if ever been known;
In winter or summer, 'twas always the same—
You could never meet either alone.

海狸と屠殺屋が友達になったようなことは
知る限りまずないことだった
冬だろうが夏だろうが、いつも同じ
一方だけでは決して出会えない

And when quarrels arose—as one frequently finds
Quarrels will, spite of every endeavour—
The song of the Jubjub recurred to their minds,
And cemented their friendship for ever!

争いが起こったときは、争いというものは
どんなに努力しても避けがたいものだとしても
シャビシャビ鳥の歌を思い出せば
いつも友情を固められる


//--- イディオム、例文、単語など
contrive
1.〈…を〉考案する、工夫する
2.〈悪事などを〉たくらむ、もくろむ
3. 首尾よく〈…を〉する;どうにかこうにか[うまく]〈…〉する〈to do〉;[反語的に]わざわざ〈…を〉しでかす[招く]〈to do〉《【用法】to do は不利なことを表わす動詞が用いられる》
ingenious
1.〈人が〉利口な、発明の才に富む;器用な
2.〈ものが〉創意工夫に富む、巧妙な;独創的な
sally(籠城(ろうじょう)軍などの)出撃、突撃
・make a sally 出撃する
unfrequented〈場所など〉(めったに)人の行かない[通らない]、人通りの少ない
dismal 陰気な、陰うつな、憂うつな、暗い、もの寂しい、荒涼たる、みじめな
desolate 荒れ果てた、住む人もない、寂しい、顧みられない、見る影もない、みじめな、(友も希望もなく)孤独な、わびしい

occur(考えなどが)〈人の〉心に浮かぶ〈to〉
disgust(むかむかするほどの)いや気、いとわしさ〔at,for〕

nervousness 神経過敏、神経質;臆病
good will 好意、善意、親切、親善;(店・商売の)信用、のれん、営業権
shoulder to shoulder 肩と肩が触れ合って、密集して、心を同じくして、協力して

rend
1.〈…を〉引き裂く、ちぎる
2.〔…から〕〈人・ものを〉ねじ[もぎ]取る、強奪する〔from〕
3.〈歓声などが〉〈空などを〉つんざく;〈悲しみなどが〉〈胸・心を〉引き裂く、かき乱す

slate(粘板岩の)スレート、粘板岩、石板
squeak〈ネズミなどが〉チューチュー鳴く;キーキー声で話す[をあげる];〈ものが〉(きしって)キーキー音を立てる、きしむ、
きしる;〈靴が〉キュッキュッ鳴る

entreat(…を)懇願する、嘆願する

scrupulous 良心的な、厳正な、実直な、(小さい点まで)きちょうめんな、細心の、用心深い、きちょうめんで、周到で
attend 注意する、注意して聞く;〔+to+(代)名詞〕〔人の言葉などに〕注意する、注意して聞く
lose heart 心が折れる;落胆する
・Don't lose heart. がっかりしないで
outgrabe
   something between bellowing([牛が]なく、うめく) and whistling(口笛を吹く、[鳥が]さえずる) with a kind of sneeze(くしゃみ) in the middle
←「拙訳ルイス・キャロル「ジャバウォックの詩」my poor translation of "Jabberwocky" by Lewis Carroll」に既出

lose count(途中で)数えきれなくなる;(勘定が途中で)分からなくなる
rack(体を引き裂くほどに)〈人を〉苦しめる;悩ます《しばしば受身で用いる;前置詞は by,with》;〈人を〉拷問にかける
reckon〈…を〉計算する《【類語】calculate は複雑な計算をする;reckon は比較的単純な計算をする;compute は与えられた数字や式を用いて正確な計算の結果を出す》

Three added to four makes seven. 4足す3は7
sum[しばしば複数形で]算術問題;計算
take pains〈仕事などに[…するのに]〉骨を折る、苦労する〈with[to do/in doing]〉
・Try and take greater pains with your work. もっと仕事に精を出さなくてはいけません
・She took great pains to keep her house clean. 彼女は家をきれいにしておくのにたいへん苦労した

portfolio 折りかばん、書類入れ
unfailing 尽きない、絶えない、確実な、信頼できる、忠実な
in short supply〈品が〉不足して

engrossed 熱中した、夢中になった、(…に)熱中して、夢中になって
heed(…を)心に留める、(…に)気をつける
all the while その間じゅう、ずうっと、…している間じゅう
in a popular style 通俗的に

reason about〔+前+(代)名〕〔人を〕〔…について〕説きつける、〔…について〕推理する

hitherto 今まで(は)、従来;今までのところは(まだ)
natural history 博物学《今は動物学・植物学・地学などに分化している》

genial〈性質・態度など〉明るくて優しい、愛想のよい、にこやかな、親切な;〈気候・風土など〉温和な、温暖な、快適な
proprietary 所有者の;個人所有の、私立の;独占の、専売の
・proprietary rights 所有権
・a proprietary hospital 個人病院
・a proprietary name 商標名
give [receive] instruction in French フランス語の教授をする[受ける]

bribe わいろ
subscribe(…に)寄付する、署名する、(…に)書く、(…と)書く、(…と)署名する

exquisite 非常に美しい;この上なくけっこうな[優れた]、絶妙な

keg 小たる《通例容量5〜10ガロン;くぎの場合は50キロあまり;略 kg;【類語】barrel》

sawdust おがくず
condense 濃縮する、凝縮させる、要約する、簡約する、(…に)短縮する
locust バッタ、イナゴ

affectionate 愛情の深い、優しい、優しくて、愛情のこもった

unmanned 乗組員のいない、無人の

amply 十分に、広々と、詳細に
wearisome 疲れさせる、うんざりさせる、退屈な
billowy 大波の打つ、大きくうねる、渦巻く
←「拙訳ドノヴァン「アトランティス」my poor translation of "Atlantis" by Donovan」参照
自分は、ずっと、ドノヴァンのこの歌のコーラス部分を
   Way down belowy ocean, where I wanna be, she may be
だと思っていた。だが、歌詞サイトを見たところ、
   Way down below the ocean, where I wanna be, she may be
となっていた。確かに文法的にはこのほうが適切だろう。

recur
1.〈事件・問題などが〉再発する、繰り返される
2.〔+to+(代)名詞〕〈考え・場面などが〉〔人(の心)に〕再び浮かぶ、回想される;〈人が〉〔…に〕戻る、回想する、立ち返って話す.
cement セメント;接合[着]剤;結合、(友情などの)きずな
1.〈床などに〉セメントを塗る;〈砂利などを〉(セメントで)固める;〔+目的語(+together)〕〈…を〉セメント[接合剤]で接合する
2.〈友情・団体などを〉固く結びつける、強固にする


//--- 拙訳について
屠殺屋が海狸に説明する、2 + 1 = 3 の証明(?)の計算は次のようになる、と思う。

3 + 7 = 10
10 + 10 = 20
20 x (1,000 - 8) = 19,840
19,840 / 992 = 20
20 - 17 = 3

まったくもって理解できない! どのような数字をどのようにいじくろうが同じなのではないか?
この数字の操作は、数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンにとって、なにか意味のあるものだったのだろうか?

And in charity-meetings it stands at the door,
And collects—though it does not subscribe.

この文中の "collects—though" という語が、辞書を引いても見つからず、意味が掴みづらかった。恐らく、この写真のようなことを言うのではないだろうか。
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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第四章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Fourth - The Hunting" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第四症「狩り」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Fourth- The Hunting" by Lewis Carroll

The Bellman looked uffish, and wrinkled his brow.
"If only you'd spoken before!
It's excessively awkward to mention it now,
With the Snark, so to speak, at the door!

案内係は爆乱暴な顔つきで、額に皺を寄せた
「早くそう言うべきだった!
今となってそんなことを言うのは無様な限りだ
ナンジャの、いわば、戸口までやってきて」

"We should all of us grieve, as you well may believe,
If you never were met with again—
But surely, my man, when the voyage began,
You might have suggested it then?

「われらみな嘆くだろう、そうではないか
もし二度と会えなくなったなら
だが間違いなく、ねえ君、航海を始めたときに
それは言っておくべきだった」

"It's excessively awkward to mention it now—
As I think I've already remarked."
And the man they called "Hi!" replied, with a sigh,
"I informed you the day we embarked.

「今となってそんなことを言うのは無様な限りだ
すでに指摘したとおりだが」
みなが「やあ」と呼びかける男は、ため息をついて
それに答えた「乗船した日にお伝えしました」

"You may charge me with murder—or want of sense—
(We are all of us weak at times):
But the slightest approach to a false pretence
Was never among my crimes!

「殺人罪で、それとも非常識罪で、告発してもらって結構
(誰だって、ときにはうまくやれないものだ)
けれど、だましてやろうなんて気は
さらさらなかった」

"I said it in Hebrew—I said it in Dutch—
I said it in German and Greek:
But I wholly forgot (and it vexes me much)
That English is what you speak!"

「ヘブライ語で言った、オランダ語で言った、
ドイツ語とギリシア語でも言った
だが(ああ、なんて悩ましい)
みなが話すのは英語だと、すっかり忘れていた!」

"'Tis a pitiful tale," said the Bellman, whose face
Had grown longer at every word:
"But, now that you've stated the whole of your case,
More debate would be simply absurd.

「残念な話だ」案内係は言った、一語言うたび
浮かない顔になっていきながら
「だが、この件についてすっかり話してもらった今
これ以上議論するのは馬鹿げている」

"The rest of my speech" (he explained to his men)
"You shall hear when I've leisure to speak it.
But the Snark is at hand, let me tell you again!
'Tis your glorious duty to seek it!

「あと言わなければならないことは(と、仲間たちに説明して)
「話をする暇があるときに聞いてほしい
ナンジャは近くにいる、もう一度言わせてほしい
そいつを探すのは光栄なる職務なのだ!」

"To seek it with thimbles, to seek it with care;
To pursue it with forks and hope;
To threaten its life with a railway-share;
To charm it with smiles and soap!

「指ぬきをもって探せ、丁寧に探せ
熊手と望みをもって狩れ
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑せよ!」

"For the Snark's a peculiar creature, that won't
Be caught in a commonplace way.
Do all that you know, and try all that you don't:
Not a chance must be wasted to-day!

「ナンジャは特殊な生き物だから
ありふれたやり方では捕まえられない
知っていることはすべてやれ、試したことのないことはすべて試せ
この日、機会を一度も無駄にするな!」

"For England expects—I forbear to proceed:
'Tis a maxim tremendous, but trite:
And you'd best be unpacking the things that you need
To rig yourselves out for the fight."

「英国が期待している、これ以上はやめておこう
大層な金言だが使い古されている
おのおの必要なものの荷をほどき
戦いに備えて準備せよ」

Then the Banker endorsed a blank check (which he crossed),
And changed his loose silver for notes.
The Baker with care combed his whiskers and hair,
And shook the dust out of his coats.

それで銀行さんは金額を書き込んでない小切手に
(横線を引いて)裏書し、バラの銀貨を紙幣に両替した
パン屋は丁寧に髭と髪を整えて
外套を振って埃を落とした

The Boots and the Broker were sharpening a spade—
Each working the grindstone in turn:
But the Beaver went on making lace, and displayed
No interest in the concern:

靴磨きと評価販売人は、かわりばんこに
丸砥石を使って、踏鋤(ふみすき)を研いだ
だが海狸はレース編みを続け
関わっていることに関心を示さなかった

Though the Barrister tried to appeal to its pride,
And vainly proceeded to cite
A number of cases, in which making laces
Had been proved an infringement of right.

法廷弁護士は、誇りにかけて
レース編みが権利の侵害に当たると
証明された数々の判例を、引き合いに
出したが、無駄に終わった

The maker of Bonnets ferociously planned
A novel arrangement of bows:
While the Billiard-marker with quivering hand
Was chalking the tip of his nose.

頭巾職人は、ちょう形リボンの新しい
飾り付け方を、一心不乱に考えていた
かたや、撞球の採点係は震える手で
鼻の先にチョークを塗っていた

But the Butcher turned nervous, and dressed himself fine,
With yellow kid gloves and a ruff—
Said he felt it exactly like going to dine,
Which the Bellman declared was all "stuff."

屠殺屋は神経質になっていて、黄色い
子山羊の手袋と、襞襟で礼装して
まったく晩餐に出かける気分だと言った
案内係が言うところの「ご馳走」を食べに

"Introduce me, now there's a good fellow," he said,
"If we happen to meet it together!"
And the Bellman, sagaciously nodding his head,
Said "That must depend on the weather."

「お話しさせてください、さあ皆さま方
もしみな一緒に出くわしてしまったら!」
案内係は抜け目なさそうにうなづいて言った
「お天気次第ですがね」

The Beaver went simply galumphing about,
At seeing the Butcher so shy:
And even the Baker, though stupid and stout,
Made an effort to wink with one eye.

海狸はただ、どしどし歩き回っていた
屠殺屋を見ると恥ずかしそうにしつつ
パン屋は、おろかででっぷりながら
片目で目配せする努力をしていた

"Be a man!" said the Bellman in wrath, as he heard
The Butcher beginning to sob.
"Should we meet with a Jubjub, that desperate bird,
We shall need all our strength for the job!"

「男たれ!」案内係は憤って言った
屠殺屋がすすり泣き始めたのを聞いたので
「もし命知らずのシャビシャビ鳥に出くわしたら
みなの力を合わせて当たらないといけない」


//--- イディオム、例文、単語など
uffish
   From its sound; Carroll explained the word as "a state of mind when the voice is gruffish([幾分]しわがれた、どら声の), the manner roughish([幾分]乱暴で), and the temper huffish([幾分]不機嫌な、ぷりぷりした、威張り散らす、高慢ちきな)."
←「拙訳ルイス・キャロル「ジャバウォックの詩」my poor translation of "Jabberwocky" by Lewis Carroll」に既出
wrinkle …にしわを寄せる(しばしばupを伴う)
awkward
1.〈人・動作など〉ぎこちない、ぶざまな;不器用な、下手な;〔+前+(代)名〕〔…が〕ぶざまで、不器用で〔at,in〕;〔+with+(代)名〕〔…に対して〕きまり悪がって、気まずくて
2.〈ものが〉扱いにくい、不便な
3.〈立場・問題など〉やりにくい、やっかいな、困った;〈時間など〉都合の悪い;〈沈黙など〉気まずい、気詰まりな
4.《主に英国で用いられる》〈人など〉手に負えない;人の言うことをきかない、人を困らせる;〔+前+(代)名〕〔…が〕ぶざまで、不器用で〔at,in〕;〔+with+(代)名〕〔…に対して〕きまり悪がって、気まずくて

embark
1.船[飛行機]に乗り込む;船出する、搭乗する
2.〔新しいこと・難事業などに〕乗り出す、従事する〔on,upon〕

want of sense 野暮
・Mary is in want of common sense. メアリーには常識が欠けている
pretence《主に英国で用いられる》= pretense 矯飾、仮託、フリ、作為、虚像
vex〈人を〉いらだたせる、じらす、うるさがらせる《しばしば過去分詞で形容詞的に用いる; ⇒vexed》;〈人を〉悩ます、当惑させる

long face 長い顔;(通例気取った)悲しそうな[陰気な]顔(つき)
・with a long face 浮かぬ顔をして
・pull [make, wear] a long face 浮かぬ顔をする[している]
debate(相手を打ち負かそうと公式の場で)討論する、討論に参加する、討論する

commonplace ありふれた、平凡な[こと[もの]];決まり文句;通り相場

forbear 慎しむ、控える、我慢する、抑える
maxim 格言、金言
trite〈言葉・考えなど〉ありふれた、使い古された
rig
1.〈船に〉索具を装備する;艤装(ぎそう)する;〈船に〉〔索具を〕装備する〔with〕;〈車などに〉〔…の〕装備をする〈out〉〔with〕
2.〈人に〉〔…を〕着せる〈out,up〉〔in〕;[rig oneself で]〔特別の[異様な]服装で〕装う、着飾る〈out,up〉〔in〕;〔…の〕装いをする、着飾る 〈out〉〔as〕《また受身でも用い、「装っている、着飾っている」の意になる》
3.〈…に〉〔…を〕供給[準備]する〈out〉〔with〕

endorse a check 小切手に裏書きする
cross〈…に〉横線を引く;《主に英国で用いられる》〈小切手を〉線引きにする
・cross a cheque 小切手を横線(おうせん)にする
loose 結んでない、離れている;束ねて[閉じて]ない、包装してない、ばらの

spade 踏みすき、スペード《【比較】spade は通例幅広い刃のついたシャベル状の農具で、足で押して土を掘るのに用いる;shovel は石炭・砂などをすくって移動するのに用いる》
grindstone グラインダー、回転研摩盤、丸砥石(といし)

infringement(法規)違反、違背、(特許権・版権などの)侵害、違反の行為

ferociously 猛然;身体的に激しい方法で(in a physically fierce manner)
novel〈考え・ファッション・経験などが〉(よい意味で)新しい、新奇な、奇抜な
bow(リボンなどの)ちょう結び;ちょう形リボン[ネクタイ]
chalk〈玉突きのキューの〉先にチョークを塗る

kid 子ヤギの革、キッド革
ruff ひだ襟《16~17世紀に男女共に用いた円形のひだを取った白襟》

sagaciously(かたい)利口に、賢明に;鋭いさまの(in a shrewd manner)

galumph 意気揚々と歩く、ドシンドシンと歩く;重そうにぎこちなく動き回る(move around heavily and clumsily)
stout じょうぶな、頑丈な、太った、かっぷくのよい、でっぷりした、勇敢な、断固とした、頑強な

Be a man! 悪びれるな、男になれよ、男らしくしろ
desperate
1.〈人が〉自暴自棄の、捨てばちの;〈行動・手段など〉無鉄砲な、死に物狂いの;窮余の
2.〔+for+(代)名詞〕〔…が〕ほしくてたまらなくて;〔+to do〕〈…したくて〉たまらなくて
3.〈事態・病気が〉(よくなる)見込みがない、絶望的な
・Desperate diseases (must) have desperate remedies.《諺》重病には思い切った療法が必要だ

//--- 拙訳について

 

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第三章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Third - The Baker's Tale" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第三症「パン屋の話」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Third - The Baker's Tale" by Lewis Carroll

They roused him with muffins—they roused him with ice—
They roused him with mustard and cress—
They roused him with jam and judicious advice—
They set him conundrums to guess.

みなは丸パンで起こそうとした、氷で起こそうとした
わさびとからしで起こそうとした
ジャムと賢明な助言で起こそうとした
なぞなぞを出して答えさせようとした

When at length he sat up and was able to speak,
His sad story he offered to tell;
And the Bellman cried "Silence! Not even a shriek!"
And excitedly tingled his bell.

とうとう体を起こして話せるようになると
パン屋は悲しい話を語り始めた
案内係は叫んだ「静かに! 歓声もなしで」
そして興奮して呼び鈴を鳴らした

There was silence supreme! Not a shriek, not a scream,
Scarcely even a howl or a groan,
As the man they called "Ho!" told his story of woe
In an antediluvian tone.

極度の静寂! 歓声も叫び声もない、
うなり声もうめき声もない
そしてみなが「ちょいと!」と呼ぶ男は
古臭い調子で悲しい物語を語り始めた

"My father and mother were honest, though poor—"
"Skip all that!" cried the Bellman in haste.
"If it once becomes dark, there's no chance of a Snark—
We have hardly a minute to waste!"

「父と母は正直な人でした、貧しかったけれど」
「そんなのは全部飛ばしてくれ」案内係が慌てて叫んだ
「暗くなってしまったら、もうナンジャを見つけられない
無駄にできる時間はないんだ」

"I skip forty years," said the Baker, in tears,
"And proceed without further remark
To the day when you took me aboard of your ship
To help you in hunting the Snark.

「四十年飛ばします」、涙ながらにパン屋は言った
「ナンジャ狩りをお手伝いするために
みなさんと船に乗って旅に出かける日まで
特に言及なしで続けます」

"A dear uncle of mine (after whom I was named)
Remarked, when I bade him farewell—"
"Oh, skip your dear uncle!" the Bellman exclaimed,
As he angrily tingled his bell.

「大好きなおじさんが(自分はその名前をもらった)
別れを告げるときに言ってくれたのは」
「ああ、大好きなおじさんも飛ばしてくれ」案内係は
怒って呼び鈴を鳴らしながら、声を荒げた

"He remarked to me then," said that mildest of men,
"'If your Snark be a Snark, that is right:
Fetch it home by all means—you may serve it with greens,
And it's handy for striking a light.

「言ってくれたのは」一番穏やかな男は言った
「出会ったナンジャがナンジャならよし
なんとしても捕まえてきなさい、青物でおびき出して
火打石で火をつけるのにちょうど良い」

"'You may seek it with thimbles—and seek it with care;
You may hunt it with forks and hope;
You may threaten its life with a railway-share;
You may charm it with smiles and soap—'"

「指ぬきをもって探しなさい、丁寧に探しなさい
熊手と望みをもって狩りなさい
鉄道株に怯えるはず
微笑みと石鹸で魅惑しなさい」

("That's exactly the method," the Bellman bold
In a hasty parenthesis cried,
"That's exactly the way I have always been told
That the capture of Snarks should be tried!")

(「それこそ正しい方法」と案内係は、急いで
強く口をさしはさんだ
「それこそ正しいやり方、私がいつも聞いていた
ナンジャを捕まえようとするときの!」)

"'But oh, beamish nephew, beware of the day,
If your Snark be a Boojum! For then
You will softly and suddenly vanish away,
And never be met with again!'

「じゃがな、輝かしい甥っ子よ、気をつけなさい
もしナンジャがモンジャだったら、
おまえはさっとふわっと消えてしまう
二度と会えなくなってしまう!」

"It is this, it is this that oppresses my soul,
When I think of my uncle's last words:
And my heart is like nothing so much as a bowl
Brimming over with quivering curds!

「これなのだ、これこそ私の心を押しつぶす
おじさんの最後の言葉を思うにつけ
心臓は、鉢のふちであふれそうに
震える凝乳のようになる」

"It is this, it is this—" "We have had that before!"
The Bellman indignantly said.
And the Baker replied "Let me say it once more.
It is this, it is this that I dread!

「これなのだ、これなのだ」「以前あったのは」
案内係は憤然と言った
パン屋は返した「もう一度言わせてほしい
これなのだ、これこそ私は恐れる」

"I engage with the Snark—every night after dark—
In a dreamy delirious fight:
I serve it with greens in those shadowy scenes,
And I use it for striking a light:

「私はナンジャに悩まされる、毎夜ふけるたび
夢の中で錯乱して戦う
薄暗い光景の中、青物でおびき出して
そいつで火打ち石を打って火をつける」

"But if ever I meet with a Boojum, that day,
In a moment (of this I am sure),
I shall softly and suddenly vanish away—
And the notion I cannot endure!"

「だがモンジャに出会ったなら、そんな日が来れば
一瞬にして(間違いない)
さっとふわっと消えてしまう
この考えには耐えられない!」


//--- イディオム、例文、単語など
muffin
《主に米国で用いられる》カップ型またはロール型に焼いた朝食用の小型パン
《主に英国で用いられる》円型の平たいパン(《主に米国で用いられる》English muffin)《バターをつける》

cress カラシナの類の植物;(特に)クレソン
judicious 思慮分別のある、賢明な
conundrum(答えにしゃれ・地口があるような)なぞなぞ;とんち問答、判じ物《たとえば“What is the strongest day of the week?"—“It's Sunday." 「一週間でいちばん強い日はなんだ」「日曜日」;その他の日は week days で weak とひっかけたもの》

sit up(寝た姿勢から起き上がって座った姿勢になる意味で)起き直る、上体を起こす、きちんと座る
shriek キャッと言う[叫ぶ、笑う]、金切り声を出す

antediluvian(Noahの)大洪水以前の;《戯言》大昔の、旧式な、時代遅れの
←「拙訳ドノヴァン「アトランティス」my poor translation of "Atlantis" by Donovan」参照
ho[呼び掛け・注意・驚き・称賛・あざけりなどを表わして]ほー!、ほーい!;止まれ!、どう!《馬などを止める掛け声》

name after …の名をとって(…)と命名する

exclaim(喜び・怒り・驚きなどで突然)強い語調で言う、声をあげる;〔+前置詞+(代)名詞〕〔…を〕聞いて[見て](突然)声をあげる〔at,over〕
by all means[許可・承諾・同意などを表わして]よろしいとも、どうぞ、ぜひ;どのようなことがあっても
・By all means. 是非どうぞ。どうぞどうぞ。ぜひお願いします。
・I'll do it by all means. 必ずやります。
・Do it by all means. もちろんやりなさい。
green 青物、野菜;野菜料理
to strike a light 火打ち石で火をつける

thimble(裁縫用の)指ぬき
←「指ぬき探し」については、過去記事「拙訳T・S・エリオット「「頑鉄之進」鉄道猫」my poor translation of "Skimbleshanks: the Railway Cat" by T. S. Eliot」を参照されたい
with care 大切に、念入りに、注意して、丁寧に、心して
fork(食卓用)フォーク;(農業用)フォーク、くま手
railway share 鉄道株

parenthesis[通例複数形で]丸括弧、パーレン《()の記号(の片方または両方);cf. bracket》;挿入語句《両端を二つのコンマ、丸括弧、ダッシュなどで区切る;例:This,I think,is what he meant.》

oppress〈人などを〉(権力などで)厳しく支配する、圧迫する;〈人・心に〉圧迫感[重苦しい感じ]を与える;〈…を〉憂うつにする、ふさぎ込ませる《しばしば過去分詞で形容詞的に用いる;⇒oppressed》
brim(コップ・皿などくぼみのある器物の)縁;へり《【類語】rim》;(帽子の)つば
〔(+over)+with+(代)名〕〔…で〕あふれそうになる
curd 凝乳、カード、凝乳状の食品

indignantly 憤然として、腹を立てて
dread〈…を〉ひどく怖がる、恐れる;〔+to do/+doing〕〈…することを〉恐れる;〔+(that)〕〈…ではないかと〉恐れる
delirious(…で)うわごとを言って、精神が錯乱して、(…に)興奮して、無我夢中になって

//--- 拙訳について
You will softly and suddenly vanish away,
「おまえはさっとふわっと消えてしまう」という訳は、シーナ&ロケッツの鮎川誠が、奥さんが休んでいるときに「ロケッツ」名義で出したアルバム『ROKKET SIZE』の収録曲「ホラ吹きイナズマ」の歌詞、「気にするなよ ほんの冗談/なにもかもウソっぱち/おれはホラ吹きイナズマ/パっと光って消えちまう/パっと光って消えちまう」を、なんとなく、参考にしたような、しなかったような。

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第二章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits -fit the Second - The Bellman's Speech" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第二症「案内係の演説」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the Second - The Bellman's Speech" by Lewis Carroll

The Bellman himself they all praised to the skies—
Such a carriage, such ease and such grace!
Such solemnity, too! One could see he was wise,
The moment one looked in his face!

案内係をみなほめちぎった
その身のこなし、その落ち着きと上品さ
さらに威厳もある! 顔を見た途端
賢いことが見て取れる

He had bought a large map representing the sea,
Without the least vestige of land:
And the crew were much pleased when they found it to be
A map they could all understand.

海洋を描いた大きな地図を買ったが
陸地がなにひとつ描かれていなかった
隊員たちは誰にでもわかりやすい
地図だととても喜んだ

"What's the good of Mercator's North Poles and Equators,
Tropics, Zones, and Meridian Lines?"
So the Bellman would cry: and the crew would reply
"They are merely conventional signs!

「メルカトル図法の北極や赤道、
回帰線、帯、子午線がなんの役に立つか?」
案内係が叫べば、隊員たちが応じる
「ただの記号さ」

"Other maps are such shapes, with their islands and capes!
But we've got our brave Captain to thank
(So the crew would protest) "that he's bought us the best—
A perfect and absolute blank!"

「他の地図には島や岬といった形がある!
だが勇敢な隊長に感謝したい
(隊員たちは断言する)最良の地図をもたらしてくれた
完全絶対にまっさらな!」

This was charming, no doubt; but they shortly found out
That the Captain they trusted so well
Had only one notion for crossing the ocean,
And that was to tingle his bell.

疑いなく心を奪われていた、が、やがて気づいた
とても信頼する隊長が、海を渡るのに
ただ一つの考えしか持ち合わせてないと
それは呼び鈴を鳴らすことだ

He was thoughtful and grave—but the orders he gave
Were enough to bewilder a crew.
When he cried "Steer to starboard, but keep her head larboard!"
What on earth was the helmsman to do?

思慮深く謹厳、ところがやらかすことは
隊員たちを困惑させるに十分だった
「面舵いっぱい、舳先は左に向けたまま」と叫ばれて
いったい操舵手はどうすればよいのか?

Then the bowsprit got mixed with the rudder sometimes:
A thing, as the Bellman remarked,
That frequently happens in tropical climes,
When a vessel is, so to speak, "snarked."

そしてときどき槍出しが舵に入り混じった
これは、案内係の指摘によれば
熱帯気候ではしばしば起きる
船が、言わば、「ナンジャる」と

But the principal failing occurred in the sailing,
And the Bellman, perplexed and distressed,
Said he had hoped, at least, when the wind blew due East,
That the ship would not travel due West!

主な失敗は航海中に起こった
案内係が、当惑、困惑して言ったのは
少なくとも、風が東向きなら
船は西向きには進まないはずではないか!

But the danger was past—they had landed at last,
With their boxes, portmanteaus, and bags:
Yet at first sight the crew were not pleased with the view,
Which consisted of chasms and crags.

だが危機は去って、ついに上陸した
荷物の箱や、鞄や、手提げ袋を下ろした
その光景を最初目にしたとき、隊員たちは喜ばなかった
地面はひび割れ、ごつごつした岩ばかりだった

The Bellman perceived that their spirits were low,
And repeated in musical tone
Some jokes he had kept for a season of woe—
But the crew would do nothing but groan.

案内係はみなが意気消沈した様子を見て取って
歌うような調子で、悲しみの季節向けに
とっておいた冗談を繰り返した
だが隊員たちはうめき声を上げるばかりだった

He served out some grog with a liberal hand,
And bade them sit down on the beach:
And they could not but own that their Captain looked grand,
As he stood and delivered his speech.

みなにラム酒の水割りを気前よく配って
砂浜に座るように命じた
みな、隊長が立って演説をするのが
立派に見えてしかたなかった

"Friends, Romans, and countrymen, lend me your ears!"
(They were all of them fond of quotations:
So they drank to his health, and they gave him three cheers,
While he served out additional rations).

「友よ、ローマ市民よ、耳を傾けてほしい!」
(みな引用を好んだ
追加の配給を注いで回ると
みな祝杯を挙げ、隊長を万歳三唱した)

"We have sailed many months, we have sailed many weeks,
(Four weeks to the month you may mark),
But never as yet ('tis your Captain who speaks)
Have we caught the least glimpse of a Snark!

「何週間も、何か月も航海して
(四週間で一月になるのに注意せよ)
いまだ(話しているのは隊長だ)
ナンジャの影も形もない!」

"We have sailed many weeks, we have sailed many days,
(Seven days to the week I allow),
But a Snark, on the which we might lovingly gaze,
We have never beheld till now!

「何日も、何週間も航海して
(七日で一週間になるわけだが)
いまだ、見つけたくてたまらない
ナンジャを目にしてない!」

"Come, listen, my men, while I tell you again
The five unmistakable marks
By which you may know, wheresoever you go,
The warranted genuine Snarks.

「さあ、聞きたまえ、仲間たちよ、再度教えよう
間違えようのない目印五つを
それでもって、どこに行こうが
正真正銘のナンジャを見分けられる」

"Let us take them in order. The first is the taste,
Which is meagre and hollow, but crisp:
Like a coat that is rather too tight in the waist,
With a flavour of Will-o'-the-wisp.

「順番に見て行こう、一つ目はその風味だ
ほとんど味はしないが、パリパリしている
鬼火の味わいのある、腰のところが
きつすぎる外套のようだ」

"Its habit of getting up late you'll agree
That it carries too far, when I say
That it frequently breakfasts at five-o'clock tea,
And dines on the following day.

「朝寝坊するのが癖になっていて
度を越していると思うだろう、なにせ
五時のお茶の時間に朝食
翌日に夕食もしばしばだというのだから」

"The third is its slowness in taking a jest.
Should you happen to venture on one,
It will sigh like a thing that is deeply distressed:
And it always looks grave at a pun.

「三つ目は、冗談を理解するのがのろいこと
試しに一つ言ってみれば
深く沈んでいるかのようにため息をつく
駄洒落には常に真面目な顔つきになる」

"The fourth is its fondness for bathing-machines,
Which it constantly carries about,
And believes that they add to the beauty of scenes—
A sentiment open to doubt.

「四つ目は、更衣車を好むこと
いつも引っ張り回している
風景に美を加えると思っている
理解しかねる情緒だ」

"The fifth is ambition. It next will be right
To describe each particular batch:
Distinguishing those that have feathers, and bite,
From those that have whiskers, and scratch.

「五つ目はやる気を起こさせるものだ、次のように
個々の例で示すのが適切だろう
羽があって、ついばむものを
髭があって、ひっかくものから区別する」

"For, although common Snarks do no manner of harm,
Yet, I feel it my duty to say,
Some are Boojums—" The Bellman broke off in alarm,
For the Baker had fainted away.

「普通のナンジャは少しの危害も及ぼさないが
義務として言わざるを得ない
中にはモンジャもいる」、案内係は不安に絶句した
パン屋が気を失ったので

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//--- イディオム、例文、単語など
to the skies 大いに
・praise [laud] a person to the skies 人をほめちぎる
solemnity まじめ、まじめくさっていること、厳粛、荘厳、荘重、こうごうしさ、儀式、祭典、正式
carriage
1. 乗り物、車、(特に、自家用)四輪馬車
《主に米国で用いられる》乳母車(《主に英国で用いられる》 pram(《主に英国で用いられる》pram);
《主に英国で用いられる》【鉄道】(客車の)車両、客車;
2.(機械の)運び台、(タイプライターの)キャリッジ、(大砲の)砲架;
3. 運送、輸送;運賃
4.[不可算名詞、また a carriage]身のこなし、態度

vestige
1.〔昔存在していたものの〕痕跡(こんせき)、跡、面影、名残、形跡〔of〕《【類語】trace》
2.[通例否定語に伴って]ほんの少し(も…ない)〔of〕

what's the good of [Synonym: what's the use of]
(idiomatic) What is the purpose or advantage of
・You can't do anything about it, so what's the good of crying?
・What's the good of worrying? くよくよして何になる
・What is the good of reading such books? こんな本を読んで何になるのか
North Pole[the North Pole](地球の)北極;[n~ p~](天の)北極;(磁石の)北極、N極
equator[the equator]赤道
tropic【天・地理】回帰線、[the tropics]熱帯地方
zone【地理】(寒帯・熱帯などの地球を取りまく)帯(たい)⇒Frigid Zone, Temperate Zone, Torrid Zone.
meridian line 子午線
conventional sign 記号

notion 観念、考え、意見、理解、意向、意志
tingle (transitive) To cause to ring, to tinkle

grave〈人・顔つき・態度・儀式など〉重々しく威厳のある、謹厳、厳粛、まじめ

starboard(船舶の)右舷;(航空機の)右側
・Starboard!《号令》おもかじ!
larboard 取舵;船や航空機の船首または機首に向かって左側(the left side of a ship or aircraft to someone who is aboard and facing the bow or nose)
helmsman 舵手、操舵手

bowsprit【航海、海語】第一斜檣(しゃしょう)、槍出し(帆船の船首の先に飛び出して付いているポール。先端に帆のロープをつなぐ)
clime《詩・文語》地方、国;気候、風土
so to speak 言わば、あたかも、まるで

portmanteau(両開きの)旅行かばん
consist
1.〔+of+(代)名詞〕〔部分・要素から〕成る
・The committee consists of twenty members. その委員会は20人のメンバーから成っている
2.〔+in+(代)名詞〕〔…に〕(本質的に)存する
・Happiness consists in having enough. 幸福は十分に所有することに存する
chasm(地面・岩などの)幅の広く深い割れ目[裂け目];深い淵];(壁・石垣の)割れ目、大ひび、すき(間)
crag ごつごつの岩、険しい岩山

grog グロッグ《水で割ったラム酒》;酒
liberal 気前のよい、大まかな;〔+前+(代)名〕〔…を〕惜しまないで、けちけちしないで〔with,of〕;たくさんの、豊富な

to drink one's health 盃を上げて人の健康を祝す、祝盃を挙げる
give [raise] a cheer かっさいをする
(give) three cheers (for…) (…のため)万歳を三唱(する)
ration 一定配給量、定量、食料、糧食、一日分の口糧

catch a glimpse of …をちらりと見る

meager 貧弱な、乏しい、不十分な;豊かでない

will o' the wisp きつね火、鬼火

venture〈…を〉思い切ってやる、敢行する;〔+to do〕思い切って〈…〉する;大胆[無謀]にも〈…〉する;〈…を〉思い切って言う[する]

bathing machine(昔の海水浴場の)移動更衣小屋、更衣車《水の中まで引いて行ってもらい、中で着替えができる》
sentiment(理性的な思考に基づく)感情、情緒、情操;(芸術品に表われる)洗練された感情、情趣;(愛着・思い出などによる)感傷、多感、涙もろいこと;(しばしば感情の交じった)感想、所感
open to doubt《be ~》〔信頼性などが〕疑問である

ambition = object of strong desire 強い欲望の対象
   A personal quality similar to motivation, not necessarily tied to a single goal.
batch(パン・陶器などの)ひとかまど、ひと焼き分〔of〕;《口語》一度分、ひと束;一群、一団〔of〕
   A group or collection of things of the same kind, such as a batch of letters or the next batch of business. Synonyms: group, lot

do harm 災いする、禍する、損害を与える
no manner of… 少しの…もない
break off (short) 絶句する
in alarm 不安を感じて, 心配して

//--- 拙訳について
Distinguishing those that have feathers, and bite,
"bite" の通常の訳語は「噛む」だが、日本語では「鳥が噛む」という言い方は(英語では普通に使われるようだが)あまり一般的ではないと思えたので、「ついばむ」とした。

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」第一章 my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the First - The Landing" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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//--- 原文と拙訳
ルイス・キャロル「ナンジャ狩り:八症例の苦悶 第一症「上陸」」"The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits - fit the First - The Landing" by Lewis Carroll

"Just the place for a Snark!" the Bellman cried,
As he landed his crew with care;
Supporting each man on the top of the tide
By a finger entwined in his hair.

「ここぞナンジャのいる場所」案内係が叫んだ
丁寧に隊員たちの上陸を手助けしながら
波打ち際にいる各員に
指を差し伸べて、その髪に絡ませて

"Just the place for a Snark! I have said it twice:
That alone should encourage the crew.
Just the place for a Snark! I have said it thrice:
What I tell you three times is true."

「ここぞナンジャのいる場所、二度言った
こうして隊員たちを鼓舞すべし
ここぞナンジャのいる場所、三度言った
三度言ったことは間違いなし」

The crew was complete: it included a Boots—
A maker of Bonnets and Hoods—
A Barrister, brought to arrange their disputes—
And a Broker, to value their goods.

隊員たちはみな降りた、そこには靴磨きがいた
頭巾職人がいた
論争を仲裁するために、法廷弁護士がいた
持ち物に値を付けるために、評価販売人がいた

A Billiard-marker, whose skill was immense,
Might perhaps have won more than his share—
But a Banker, engaged at enormous expense,
Had the whole of their cash in his care.

すごい腕の持ち主たる、玉突きの採点係は
その取り分以上に、勝って稼いでいそうだ
そして銀行さんが、多大な費用がかかるとあって
みなの現金を預かっていた

There was also a Beaver, that paced on the deck,
Or would sit making lace in the bow:
And had often (the Bellman said) saved them from wreck,
Though none of the sailors knew how.

それに海狸がいた、甲板を行ったり来たりするか
舳先に座ってレースを編んでいた
しばしば(案内係によると)船を難破から救ってくれたらしい
だが船員のだれもどうやったのか知らなかった

There was one who was famed for the number of things
He forgot when he entered the ship:
His umbrella, his watch, all his jewels and rings,
And the clothes he had bought for the trip.

船に乗る際、忘れてきた持ち物が多い
ことで名を馳せた者がいた
傘に、腕時計に、すべての宝石と指輪に
旅行用にもってきた着替え

He had forty-two boxes, all carefully packed,
With his name painted clearly on each:
But, since he omitted to mention the fact,
They were all left behind on the beach.

四十二個の箱が、入念に梱包されて
一つ一つにはっきりと名前が書かれていた
が、そのことに言及するのを省いたばかりに
すべて岸辺に置き去りにされてしまった

The loss of his clothes hardly mattered, because
He had seven coats on when he came,
With three pair of boots—but the worst of it was,
He had wholly forgotten his name.

衣服を失ったのはそれほど困らなかった、というのは
来たときに外套を七着着ていたし
長靴は三足あったから、だがなお悪いことに
自分の名前をまったく忘れてしまっていた

He would answer to "Hi!" or to any loud cry,
Such as "Fry me!" or "Fritter my wig!"
To "What-you-may-call-um!" or "What-was-his-name!"
But especially "Thing-um-a-jig!"

「やあ」と呼びかければ答えてくれるし、なにか大声をかければよい
「炒めてくれ」とか「かつらを揚げてくれ」とか
「なんていうんだっけ」とか「お名前なんだっけ」とか
とりわけ「なんとかさん」とか

While, for those who preferred a more forcible word,
He had different names from these:
His intimate friends called him "Candle-ends,"
And his enemies "Toasted-cheese."

一方、もっと説得力のある言葉を選ぶ人からは
そういったのとは違う名前で呼ばれていた
親密な友達からは「ろうそくの燃えさし」と
敵からは「チーズ載せ焼きパン」と

"His form is ungainly—his intellect small—"
(So the Bellman would often remark)
"But his courage is perfect! And that, after all,
Is the thing that one needs with a Snark."

「姿はぶざま、知力は低い」
(案内係はよくそう指摘した)
「けれど勇気は申し分なし、しかも、なにより
それこそナンジャに対して必要になるものだ」

He would joke with hænas, returning their stare
With an impudent wag of the head:
And he once went a walk, paw-in-paw, with a bear,
"Just to keep up its spirits," he said.

めんどりについて冗談を飛ばし、厚かましい態度で
首を揺らして、皆を見返した
昔、足に足を取って、熊と散歩に出かけた
「元気を出させようとして」と言った

He came as a Baker: but owned, when too late—
And it drove the poor Bellman half-mad—
He could only bake Bride-cake—for which, I may state,
No materials were to be had.

パン屋としてやってきたが、肝心なことを言いそびれた
それを聞いて、哀れ案内係は気も狂わんばかり
焼けるのは結婚式用ケーキだけ、明言できよう
手に入るその材料は何もない

The last of the crew needs especial remark,
Though he looked an incredible dunce:
He had just one idea—but, that one being "Snark,"
The good Bellman engaged him at once.

隊員の最後は特別な所見が必要になる
どうしようもないのろまにしか見えないが
ただ一つの考えしかなし、それは「ナンジャ」
善き案内係はすぐに雇い入れた

He came as a Butcher: but gravely declared,
When the ship had been sailing a week,
He could only kill Beavers. The Bellman looked scared,
And was almost too frightened to speak:

屠殺屋としてやってきたが、重々しく言明したのは
船が出港して一週間してからだった
海狸しか殺したことがないと、案内係はびくびくと
怖がりすぎて言い出せずにいた

But at length he explained, in a tremulous tone,
There was only one Beaver on board;
And that was a tame one he had of his own,
Whose death would be deeply deplored.

だがようやく説明した、震える声音で
船に海狸は一頭だけいると
それは自ら手名付けたやつで
死んだら深く嘆き悲しむことになると

The Beaver, who happened to hear the remark,
Protested, with tears in its eyes,
That not even the rapture of hunting the Snark
Could atone for that dismal surprise!

海狸は、たまたまこの話を聞いて
目に涙をためて抗議した
ナンジャ狩りで有頂天でも、その
陰鬱な驚くべき話は聞き捨てならないと

It strongly advised that the Butcher should be
Conveyed in a separate ship:
But the Bellman declared that would never agree
With the plans he had made for the trip:

屠殺屋は別の船に乗るべきだと
強く主張した
だが案内係は述べた、決して同意できない
立てた計画どおり行うと

Navigation was always a difficult art,
Though with only one ship and one bell:
And he feared he must really decline, for his part,
Undertaking another as well.

案内は常にやっかいな仕事だ
一艘の船だろうが、一つの呼び鈴だろうが
自分の役割として、これ以上、他のことを
引き受けるのは辞退しないといけないと思う

The Beaver's best course was, no doubt, to procure
A second-hand dagger-proof coat—
So the Baker advised it—and next, to insure
Its life in some Office of note:

海狸の最善の策は、疑いなく、
中古の防剣服を工面することだ
パン屋はそう助言した、次善の策は
著名な会社の生命保険にでも入ることだ

This the Banker suggested, and offered for hire
(On moderate terms), or for sale,
Two excellent Policies, one Against Fire,
And one Against Damage From Hail.

これは銀行さんが提案した、自分を雇うよう
(ほどほどの料金で)、また、売りに出したのは
優れた保険証券二つ、一つは火災保険で
一つは雹(ひょう)害保険だ

Yet still, ever after that sorrowful day,
Whenever the Butcher was by,
The Beaver kept looking the opposite way,
And appeared unaccountably shy.

それにしても、その悲しみに満ちた日以来、
屠殺屋がそばにいるといつも
海狸はずっとそっぽを向いて
なにか恥ずかしがっているように見えた

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//--- イディオム、例文、単語など
fit (section of a poem or ballad)
1.〔病気の〕発作;ひきつけ、さしこみ〔of〕
2.(感情の)激発〔of〕
3. 一時的興奮、気まぐれ

entwine(…に)からみつく、巻きつく、(…に)(…を)からませる、まつわらせる、(…を)からませる、(…を)(…に)からませる、編む、織り込む

boots(ホテルの)靴磨き
barrister《主に英国で用いられる》法廷弁護士《barrister‐at‐law の略;【解説】法廷で訴訟事件を扱う権限のある法廷弁護士;依頼人の契約書の作成や財産の処分などの事務を代行する弁護士は solicitor という;【類語】lawyer》
broker ブローカー、仲買人;(特に)株式仲買人;周旋屋;《主に英国で用いられる》(差し押さえ物件の)評価販売人

banker 銀行家、銀行業者《【解説】銀行を所有または管理する人をいう;「銀行員」は bank clerk という》;(賭博場の)胴元、貸元
at great [little] expense 多大の金を使って[ほとんど金を使わないで]

bow 船首、へさき、(飛行船の)機首

fry〈…を〉油でいためる[揚げる]《【比較】日本の「フライ」のように小麦粉やパン粉をつけて油に浸して「揚げる」の意の時には deep‐fry というのが正確》
fritter[しばしば複合語をなして]【料理】フリッター《薄切りの果物・肉などに衣をつけた揚げ物》
whatchamacallit(the~)(口)(求めているものや人の名前が分からないとき)あの何とかというもの[人];名前が忘れられているか、知られていない、明らかでない何か (something unspecified whose name is either forgotten or not known)
thingumajig《口語》何とかいうもの[人];名前が忘れられているか、知られていない、明らかでない何か (something unspecified whose name is either forgotten or not known)

forcible 無理強いの、強制的な、強力な、力のこもった、有力な、説得力のある、有効な
candle ends ろうそくの燃えさし
toasted cheese チーズトースト
toast 〈話〉〔人の命運などが〕尽きて、駄目になって、もうおしまいで
・You're toast.:おまえは、もうおしまいだ。/おまえの命運は尽きた。/絶対許さないからね。(【場面】相手は深刻なトラブルに陥っている。例えば、話者は相手をひどい目に遭わせるつもりだ(罰・仕返しなどとして)。俗語的)

ungainly ぶかっこうな、見苦しい、ぶざまな
and that[前文全体を受けて]しかも
after all 何といっても、だって、とにかく、やはり、結局

hæna[アイスランド語]めんどり(←→hani おんどり)
impudent 厚かましい、恥知らずの、厚かましくて
wag[通例単数形で]〔体の部分を〕振ること、ひと振り〔of〕
・with a wag of the tail 尾を振って
hand in hand 手に手を取って、協力して、相伴って
Keep up your spirits! 元気を出して!

own(法的権利によって)〈…を〉所有する、所持する、持っている;〈罪・事実などを〉認める、告白する
bridecake = wedding cake
2つ以上の層があり、フロスティングとデコレーションで覆われてある濃厚なケーキ (a rich cake with two or more tiers and covered with frosting and decorations)
nowhere to be had《be ~》どこでも手に入らない

especial 特別な、格別の《現在では special のほうが一般的》
remark 意見、批評、所見
dunce のろま、覚えの悪い生徒、劣等生

gravely 厳粛に、重々しく;まじめに、慎重に;重大そうに
declare(…を)宣言する、布告する、公表する、(…を)(…と)宣告する、発表する、(…を)宣する、(…を)言明する、自分の立場を表明する、意思表示する、言明する

tremulous 震える、おののく、震えた、臆病な、気の弱い、びくびくした
tame〈動物が〉飼いならされた、人になれた(⇔wild)
deplore(…を)遺憾に思う;〈人の死を〉嘆く、深く悲しむ、いたむ
not even
   Introduces or constitutes a more emphatic negation or exclusion than "not".
atone〔罪などを〕償う、〔…の〕罪滅ぼしをする〔for〕
dismal 陰気な、陰うつな、憂うつな、暗い、もの寂しい、荒涼たる、みじめな

fear〔+(that)〕(よくない事態を気づかって)〈…ではないかと〉思う、気づかう、恐れる《口語では be afraid が一般的》
decline(ていねいに)辞退する、断わる、傾く、下を向く、衰える、堕落する、退歩する、減退する、下落する

procure(…を)(努力や苦労をして)獲得する、手に入れる、(…を)手に入れてやる、(…を)調達してやる、周旋する、(…を)引き起こす、招来する
insure 保険をかける、(…の)保険を引き受ける
of note 著名な、有名な
・a person of note 名士

moderate terms 穏当な条件;ほどほどの料金
policy 保険証券
hail damage 雹(ひょう)害

yet still それにしても、それでも
unaccountably 説明できないほど、奇妙に、不可解なことに、どういうわけか

//--- 拙訳について

 

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拙訳ルイス・キャロル「スナーク狩り」について About my poor translation of "The Hunting of the Snark : An Agony in 8 Fits" by Lewis Carroll

まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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ここのところ、昔の本格的な詩作品翻訳が続いていたので、少し間に、もう少し現代的で一般的なものの翻訳を入れたいと思い、例によって、「ポピュラー・ソング」の拙訳を試していたのだが、なかなか難しくて仕上がらないので、先にこちらを公開することにした。実は、歌詞を訳すほうが、詩作品を「ほぼ直訳」するよりずっと難しい。英語と日本語では、旋律への合わせ方は大きく異なり、日本語に「ほぼ直訳」すると、どうしても、旋律より長ったらしくなってしまう。これを大意を損なわず、うまく合わせようとするのは実に難儀だ。詩作品の場合、意味重視で訳しており、その詩を音読した際の韻律には、ほとんど気を遣っていない。

比較的長い作品なので、一章ごとに分けて投稿することにする。

「スナーク狩り」に参加する、登場人物だが、個人的な趣味で、できる限りカタカナ語を避けた。そもそも、この詩の「キャラクター」は、先頭文字が "B" の一群と、"S" のものに分かれる。この対立の構図が、作者の「性格上」、重要な意味があると思えるのだが、訳語を当てた途端、それはわからなくなってしまうわけで、こだわらないことにした。

Bellman「案内係」:「コンシェルジュ」や「ベルボーイ」と異なり、「ベルマン」は日本語では一般的ではないと思うゆえ、少し考えた。「ベルマン」だと、「ベルイマン」のような、苗字に聞こえてしまうのではないかとも思える。
Boots「靴磨き」:そのまんま。
maker of Bonnets and Hoods「頭巾職人」:最初からずっと「被りもの職人」としていたが、最後の最後に置き換えた。
Barrister「法廷弁護士」:そのまんま。
Broker「評価販売人」:そのまんま。訳語としては「仲買人」のほうが一般的だと思われるが、文脈に即して、このほうがわかりやすいだろうということで、辞書の別の訳語を取った。
Billiard-marker「玉突きの採点係」:率直に言って馴染みがない。
Banker「銀行さん」:最初は「銀行屋」としていたが、「農協さん」「郵便局さん」とかと同様の呼び方として、「銀行さん」とした。ただし、これだと原英単語の意味を正しく反映してないかもしれない。「銀行を所有または管理する人」であって、銀行員でも、銀行の営業でもないことは、注意しておきたい。
Beaver「海狸」(うみだぬき、かいり):これは正しい日本語訳。現在では、むしろカタカナ語こそ一般的であり、まず誰も「海狸」とは言わないが、古い訳語を知ることができるのは有用だと考えたい。気になるなら、頭の中で「ルビを振って」、適当に読み替えてほしい。
Baker「パン屋」:「パン焼き職人」→「パン焼き」→「パン屋」と修正した。これも「ベイカー」だと、そういう名字に聞こえてしまいそうな気がする。
Butcher「屠殺屋」:ずっと「屠殺人」(「必殺仕掛人」風)としていたが、「屠殺屋」(「殺し屋」風)に落ち着いた。いくらなんでも「ブッチャー」はないだろう。プロレスラーではないのだから。

Snark「ナンジャ」:最初は「バチワニ」にしようとして、「バチフカ」として翻訳を続けたが、最後の最後に変更した。
Boojum「モンジャ」:最初は「ヤジスカ」にしようとして、「ナニスカ」として翻訳を続けたが、最後の最後に変更した。

"Snark" は「スナーク」なんだろうが、さて、どうしたものか。ごく普通に考えると、"Snark" = "Snake"(蛇)+ "Shark"(鮫)なのだろう。その他、"Snake"(蛇)+"Lark"(雲雀)と考えると、サン・テクジュペリの『星の王子さま』冒頭に出てくる、象を飲み込んだうわばみを思い出させる。あるいは、蛇ではなく、"Snail"(かたつむり)+なにか、と考えてもよいかもしれない。
こんなのは、きりがないので、もっとも一般的な線で進めていこうと思った。蛇の類語としては「うわばみ」「オロチ」、あるいは読み方を変えて「ジャ」といったところか。鮫は「ワニ」「フカ」といったところ。自分の想像では「スナーク」は「ヤマタノオロチ」のような、蛇めいたUMA(これはUFOにならった和製英語らしいが「未確認生物」の意味)で、「ツチノコ」みたいなものになる。「ツチノコ」は地方によっては「バチヘビ」と呼ばれるそうで、この語の響きが気に入った。この語を取り込むとして、あとは、鮫を表す語と合成して、「バチフカ」とした。
(無論、「ゴジラ」が「ゴリラ」+「クジラ」の造語であっても、名が体を表しているわけではないことに留意すべきだとしても、名前の翻訳としては、その名前を構成する要素をそれぞれ翻訳するやり方は、的外れとは言えないのではないか)

「バチフカ」に似た語としては、まず、「バチルカ」(大阪出身のラップ・ユニット「脱線3(だっせんトリオ)」のアルバム[1994年発売])がある。この語の意味や由来はわからない(ロシア語?)。同じような、発音、語数の語があると、馴染みやすい。
それから「バチスカーフ」(小型の深海探査艇)がある。Wikipediaによると、ドキュメンタリー映画『沈黙の世界』(仏1956年、ジャック=イヴ・クストー、ルイ・マル共同監督)でよく知られる、アクアラングの発明者である、ジャック=イヴ・クストーも、バチスカーフに搭乗したとのこと。

"boojam" は、"boo" + "jum" で考えていて、"boo" は「ブーイング」の「ブー」で、「ヤジ」にしようとしていた。だが、"jum" の訳語に困った。そこで原語の意味にはあまりこだわらず、「バチフカ」の響きに合わせて、"boo" を「スカ」(くじなどでの「ハズレ」のこと、「肩透かし」(期待外れの意)から来ているという説が有力か。個人的には、「カス」を逆さにしたものかと思っていた)として、「ヤジスカ」としてみた。「バチフカ」に「ヤジスカ」という組み合わせは悪くないかもと思ったが、それらを、
「もし『スナーク』が『ブージャム』だったら、おまえはさっとふわっと消えてしまう」
に当てはめると、そうでもないと思える。
で、「スカ」=「ハズレ」は、全体的な文脈から悪くないので、そのまま残すとして、はて、"boo" をどうするか?「ブースカ」では、「ウルトラQ」に出てくる怪獣になってしまう。「…スカ」という既存の語で思いつくものとして、他には、「ドデスカ」(名古屋テレビの番組名)とか、AKB48主演のドラマ「マジすか学園」シリーズとか、…「どうですか?」「マジすか?」か、「ナンすか(なんですか)?」はどうだろう、と。
「もし『バチフカ』が『ナニスカ』だったら、おまえはさっとふわっと消えてしまう」
(「ナン」ではなく「ナニ」にしたのは、「バチ」に響きを合わせたため。これにより、ほとんど「ミニスカ」と同じ発音になるのが良いと思う)
→『バチフカ』とはなんですか? なんでもないよ。It's nothing.(なんでもないもの≒なにもないもの;「無」)
なお、わが国には、「蜂須賀(ハチスカ)」という名字があるし、この語の響きは、地名「横須賀」のそれに通じる。なにか響きが良い。

原語からやや離れるが、「ナンジャ」(ブルトンの『ナジャ』を思い出させる)と「モンジャ」、二つ合わせて「ナンジャモンジャ」=「何蛇問蛇」)とするのがよいかもしれない。「ナンジャ」と「モンジャ」は表裏一体なのである。
だが、この、NHKの「みんなのうた」で取り上げられそうな、命名には大きな欠陥がある。「モンジャ」は、お好み焼き風の食べ物「もんじゃ焼き」に聞こえてしまう。「ジャ」の発音が「蛇」に通じるところは大きな長所なのだが…。
だが、自分としては、わかりやすさを重視するならこの命名のほうが良いと思うわけで、"Snark" に対して、"Boojam" という語の登場回数は、わずかにすぎないので、聞きなれた言葉だとしても、それほど気にならないのではないかと期待を込めて、最後の最後に変更することにした。ただし、
「もし『ナンジャ』が『モンジャ』だったら、おまえはさっとふわっと消えてしまう」
のはなぜか?(「ニンジャになってドロンしてしまう」のだろう)

Jubjub「シャビシャビ鳥」:"B" でも "S" でもない。「裏返して」考えるべき?
Bandersnatch「ヒッツカミイ」:"Bander" + "Snatch" ?
この二つは「拙訳ルイス・キャロル「ジャバウォックの詩」my poor translation of "Jabberwocky" by Lewis Carroll」に既出。

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'23/5/6 ゴミ箱から拾ってきた映画、ドン・テイラー監督『五人の軍隊』(伊1969年)UN ESERCITO DI CINQUE UOMINI / THE FIVE MAN ARMY

出演:ピーター・グレイヴス、ジェームズ・デイリー、丹波哲郎、バッド・スペンサー、ニーノ・カステルヌオーヴォ

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Amazonの商品説明
元曲芸師のメキシコ人、ルイス(N・カステルヌーヴォ)は、ダッチマン(P・グレイヴス)からの指示で1000ドル稼げる仕事があると、怪力のメシート(B・スペンサー)、ダイナマイトの名人オーガスタス(J・ダリー)、剣の達人サムライ(丹波哲郎)の3人を集め、ともにダッチマンが待つ場所へ向かう。そこで聞かされたのは、政府軍が活動資金として50万ドルの砂金を積んだ列車を襲い、強奪した砂金を革命軍に提供するという計画だった。しかし、軍の列車は数十人の兵士と機関銃に守られ、大砲までも備えた走る要塞だった! さらに列車の進む路線の各所にも兵士たちが護衛を固めている。不可能と思われる砂金強奪作戦に、五人のプロフェッショナルたちが挑む! 溢れるスリルとサスペンス、体を張ったアクション、意外かつ爽快なラストなど映画の愉しみに満ちた作品。脚本は監督デビュー前のダリオ・アルジェントが担当、音楽はエンニオ・モリコーネが手がけている。

さて、この映画は、長い間見たいと思っていて、昔、ビデオ購入を検討したこともあったはず(もしかしたら、所有しているかもしれないが、探してみないとわからない...)だが、見ないうちに、NHK BS で放送されて、多分それもHDDのどれかに録画してあると思うが、「積読」(つんどく)相当、「録見」(ろくにみもしない)とでも言うべきか、なかなか見ることもなく、ほったらかしにしていたものの一本である。しかも見た録画は、NHH BS 放送のものではなく、スカパー「ザ・シネマ」で放送されたものである。この録画が良かったのは、本編前後に、町山智浩氏の解説がついていたことで、これが大変参考になる。その解説内容のほとんどは、「ザ・シネマ」サイトのコラム「政府軍の軍資金を強奪せよ! 丹波哲郎大活躍のミッション系マカロニ・ウエスタン!!」で読むことでできる。(なお、丹波哲郎が、英語をマスターできたわけは、放送解説ではずっと面白おかしく語られている。この解説は YouTube にアップロードされているようだ。是非ご覧あれ。町山智浩は、大槻ケンヂと一緒に、丹波哲郎の自宅を訪れてインタビューしたそうな)
自分がだらだら紹介するより、Amazonの商品説明と、「ザ・シネマ」の解説で十分だろう。マカロニ・ウェスタンとなれば、いつも、参考文献として、二階堂卓也著、映画秘宝「マカロニアクション大全」(洋泉社1991年初版第一刷)を参照するが、この参考文献より、町山智浩氏の解説のほうが役立つと思う。
「西部劇」と言っても、1910年代のメキシコ革命期を背景にした映画は、サム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』が始まりとのことで、マカロニで考えても、巨匠レオーネの『夕陽のギャングたち』、コルブッチとフランコ・ネロが組んだ『ガンマン大連合』他作品、ダミアノ・ダミアーニ監督の大傑作『群盗荒野を裂く』などなど、すぐ思い出すものがいくつかある。

蛇足ついでに書いておきたいのは、...

軍隊に守られた砂金運搬列車から、砂金を強奪する方法が、アニメ「ルパン三世」ファーストの一エピソードで、アレンジされて取れ入れられたのではないかと、個人的には思えた。(原作漫画ですでにそうなっている? 残念ながら、マンガはほとんど読まないので、わかりません)
監督のドン・テイラーと言えば、個人的には(ドンピシャ世代としては)
ファイナル・カウントダウン』(米1980年)
オーメン2/ダミアン』(米1978年)
ドクター・モローの島』(米1977年)
になる。いずれもテレビの吹替洋画番組で初回放送時見ているはず。
テレビシリーズ「スパイ大作戦」の世代ではないのだが、このシリーズは、深夜の再放送でひと通り見ているはず。なお、映画『ミッション:インポッシブル』シリーズは、いまだどれ一つ見てない。あまり興味がわかない(『トップガン』とか、まったく興味なし。トム・クルーズといえば、自分の中では『卒業白書』(米1983年)で止まってしまっている)というのが一番の理由だが、これだけメジャーな作品ともなれば、いつでも見られると思うとなおさら見ない。

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