« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »

拙訳オーデン「愛に溢れるひと」my poor translation of "Let The More Loving One Be Me" by W. H. Auden

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

前回、読んでみた "The Secret Agent" の解説をネット検索で調べていたら、その一つに、この詩が丸々載っていた。これを読むのは初めてだったが、まず題名が、"Let It Be Me" を思い出させ、「流行歌 "popular song"」っぽくて、興味を惹かれた。
日本語訳がないか、手持ちの書籍を当たってみたところ、思潮社『海外詩文庫 4 オーデン詩集』に入っている、「愛に溢れるひと」がそれのようだ。(他には入ってなかった)
が、読んでもどうにも理解できなかったので、時間をかけて原文を読み込んでみた。
この詩は、[裏テーマとして]失った愛する人について歌っているようだ。

//--- 原文と拙訳(歌詞っぽく、だらだらしないように訳した)
"Let The More Loving One Be Me" by W. H. Auden
オーデン「もっと思い深くありたいものだ」

Looking up at the stars, I know quite well
That, for all they care, I can go to hell,
But on earth indifference is the least
We have to dread from man or beast.

星々を見上げると、よくわかる
自分がくたばろうと、[星々には]知ったことではないと
だが、せめて、少しは関心をもって
くれていると思いたいものだ

How should we like it were stars to burn
With a passion for us we could not return?
If equal affection cannot be,
Let the more loving one be me.

星々が、返せないほどの熱情で、
身を焦がしていたとしたらどうだろう
同じくらいの思慕は無理としても
もっと思い深くありたいものだ

Admirer as I think I am
Of stars that do not give a damn,
I cannot, now I see them, say
I missed one terribly all day.

気にも留めてくれない星々に
どんなに恋焦がれていようとも、今
見るにつけ、見えなかった昼間から
寂しくてしかたなかったとは言えない

Were all stars to disappear or die,
I should learn to look at an empty sky
And feel its total dark sublime,
Though this might take me a little time.

星々がすべて消えてなくなろうとも
なにもない空を見上げ、真っ暗闇にも
崇高さを感じるようになるだろう
しばらく時間がかかるにしても


//--- イディオム、例文、単語等(試行錯誤で調べたものも含めて引用しています)
for all I care〈話〉私の知ったことではない、私には関係ないことだ
Go to hell!《口語》行っちまえ!;だまれ;ちくしょうめ!、くたばってしまえ
on earth 地上に(生きている);[最上級を強めて]およそ世にある;[疑問詞を強めて](君は)一体(全体)…?;[否定を強めて]全然、ちっとも
indifference〈…に対する〉無関心、むとんちゃく;〈…に対する〉冷淡〈to/toward〉(differenceの反意語ではないことに注意);〈…にとって〉重要でないこと、ささいなこと〈to〉
dread
1.〈…を〉ひどく怖がる、恐れる
2.〔+to do / +doing〕〈…することを〉恐れる
3.〔+(that)〕〈…ではないかと〉恐れる

It’s the least I can do. それは私できる最小のことである→それくらい何でもないよ(どういたしまして)。

How do you like it? どう、いかがですか、気に入った?
(多分、上記の使い方だと思うが、参考に、先に控えたのが…)
How should I… どうすればいい
- How should I know? 知らんがな、いずくんぞ知らん、俺は知らないよ、俺に聞くなよ
- How should I answer? 何を答えれば良いですか

passion
1. 熱情、激情、情熱
2.[a ~]激怒、かんしゃく
- get into a passion かっと怒る
- be in a passion 激怒している
3.〈…への〉激しい恋情、情欲、色欲〈for〉
4.[またa ~]〈…への〉熱中、熱〈for〉;熱中するもの
- She has a passion for rock. 彼女はロックに夢中だ
5.[the Passion]キリストの受難

a loving couple 恋仲の男女
a loving wife 夫思いの妻
Your loving friend. 君の親友より《手紙の結びの句》
a loving look 愛情のこもったまなざし

admirer 称賛者、讃美者、崇拝者、ファン〔of〕;(女への)求愛者
give a damn 気にする;気に掛ける;関心を持つ(通例否定文で使用される)
not give a damn〈米話〉少しも[ちっとも・まったく・全然・一切]気にしない[気にかけない・気にならない・構わない・心配しない・意に介しない]、(~など)知ったことではない、気にもしない[とめない]、何とも[屁とも・蚊に刺されたほどにも]思わない、塵ほども気にかけない、へっちゃらだ、痛くもかゆくもない、くそくらえだ
- I don't give [care] a (tinker's) damn. 構うものか、私は気にしてない、私の知ったことじゃない、どうでもいいよ。(無関心であることを示す)

learn to do できるようになる、学ぶ、覚える(努力して~できるようになる、~することを学ぶ)
total darkness 真っ暗闇
This may take a while. これはしばらく時間がかかるかもしれない。


//--- 拙訳について
オーデンの英文は難しいと感じる。無駄がなく、研ぎ澄まされているというか、宝石のように磨き上げられているというか、硬質な美しさを感じさせてくれる。しかただ硬いだけでなく、そこには模様のように口語調が混じっていたりするようだ。

But on earth indifference is the least / We have to dread from man or beast.

難しくて最後まで訳し残した部分。よくよく考えて、文法的には、次のようになっていると結論した。

the least [thing] we have to dread
is
indifference from man or beast

主語になる部分は、直訳すると、「私たちが恐れなければならない最低限のことは、」で、もう少しわかりやすく訳すならば、「せめて〜は避けたい」といった感じかと。

無関心 "indifference" は、「〜に対する」[無関心]であれば、前置詞は "to" になるが、"from" なので注意が必要。
「人や獣からの」無関心と書いてある。"from man or beast" であって、"from [both] man and beast" ではなく。ピンとこなかったので、色々例文を調べてみた。ぴったりなものは見つけられなかったが、例えば、…

Idiom: No use to man or beast
Meaning: If something or someone is no use to man or beast, they it or they are utterly useless.

といった語句から思うに、日本語で言うところの「夫婦喧嘩は犬も食わない」の、「犬も食わない」に近いニュアンスではなかろうかと。わかりやすく訳すと、「犬からさえ相手にされない」みたいな?

となると、難解に思われた、第一節の意味が、おぼろげに通じてくる...

[科学的に考えれば;客観的に見れば、]夜空に輝く星々は、地上の人間にはまったく無関心(無関係)[に輝いているの;燃えているの]だけれども、まったく相手にされていないとは思いたくないものだ、

と、こう読むと、円滑に第二節に繋がってくるのではないでしょうか(、英語の先生?)。
"on earth" は、上記イディオム節にメモしたとおりだが、確かに直訳すると「地上では」ということになる。英語特有の言い方で、これまた、なかなかピンとこない。確かに見上げた天上[の星々]と対比して、「地上の」と書いているのだろうとは思うが、…同じようなニュアンスで、日本語で言うならば、「一体全体」といったところか。

How should we like it were stars to burn / With a passion for us we could not return?
文法的には仮定法なのだと思う...(が、正確なところはようわからん)
自分は、"How should we like it" で切って読んでいる。

Let the more loving one be me
題名になっている "the more loving one" をどう訳すかが「鍵」になるか。「私」は自分がもっと感情的であるべきだと思っているのかな。

エルトン・ジョンのファースト・アルバムが、この詩に関係しているわけではないと思う(未確認)。ただ、題名が、この詩の最終節に出てきていたので。

|

拙訳オーデン「秘密工作員」my poor translation of "The Secret Agent" by W. H. Auden

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

前回の記事は、「拙訳ロリー・ギャラガー「シークレット・エージェント」my poor translation of "Secret Agent" by Rory Gallagher」だったが、実は、同じ題名の詩を先に訳すつもりだった。
以前の記事「拙訳オーデン「漂白者」my poor translation of "The Wanderer" by W. H. Auden」で書いているとおり、「ショッピングサイトの購入履歴では、
思潮社『海外詩文庫 4 オーデン詩集』
があるのだが、現物が見つから」なかったのが、ひょっこり出てきた。この翻訳詩集には、「秘密工作員」という興味深い題名の詩が入っていて、この原題を調べたら、まさしく、"The Secret Agent" だった。少し読んでみたのだが、翻訳詩でさえ、ピンとこない。英語の原文を探して読んでみたが、さっぱりわからん。まあまあ、納得できるところまで、読み込むのに時間がかかってしまった。そのため、比較的わかりやすかった、比較のために取り上げようと思っていた、ロリー・ギャラガーの曲の歌詞を先に取り上げたという顛末である。

secret agent
a person secretly employed in espionage for a government
極秘に政府のための諜報活動をしている人

CIAとか、KGBとか、MI6といった組織に属して働いている人のことだろうか? 「スパイ」という語と比較して、それほど厳密に使い分けられているわけでもなさそうだ。

スパイは、政府や他の組織に雇われて、秘密裏に敵や競争相手の情報を得る人のこと。 「spy」は、「espy」と同じで、古期フランス語で 「espion」を意味しており、「espionnage」の語源。印欧語で「見る」を意味する語幹「Spek」に由来する。 - ウィキペディア


//--- 原文と拙訳(わかりやすくしようとしたら、原文と行数が異なってしまった)
"The Secret Agent" by W. H. Auden (1928)
W・H・オーデン「秘密諜報員」

Control of the passes was, he saw, the key
To this new district, but who would get it?
He, the trained spy, had walked into the trap
For a bogus guide, seduced by the old tricks.

見立てでは、新しい地区への経路を
どうにかすることが鍵だった、が、
それを誰が手にするだろう。
熟練の密偵は、使い古された企みに
まんまと引っかかった。
いんちき案内で罠に踏み込んだ。

At Greenhearth was a fine site for a dam
And easy power, had they pushed the rail
Some stations nearer. They ignored his wires:
The bridges were unbuilt and trouble coming.

グリーンハース(「緑の炉辺」)には、鉄道を伸ばして
近くに駅ができれば、ダムと簡易発電所に
うってつけの場所があった。電報は無視された。
橋は造られず、問題が生じた。

The street music seemed gracious now to one
For weeks up in the desert. Woken by water
Running away in the dark, he often had
Reproached the night for a companion
Dreamed of already. They would shoot, of course,
Parting easily two that were never joined.

街頭の演奏も、砂漠で何週間も
寝起きした身には豪奢に思えた。
暗い中を逃げ出す水に起こされて、
かつての連れ合いを夢見させた
闇をしばしば咎めた。もちろん、
繋がりを持たなくなった二人とも、
とっとと切り捨てられるだろう。


//--- イディオム、例文、単語など(「そのもの」だけでなく、参考になりそうな関連する語も調べています)
bogus 偽の、いんちきの
hearth 炉床《炉の火をたく床》;炉辺《家庭だんらんのイメージがある》;家庭
seduce
〈若い未経験の女性を〉だましてものにする、性的に誘惑する
(うまく言いくるめて)〈人を〉〔悪事などに〕誘い込む、(たぶらかして)〈人に〉〔…するように〕させる〔into〕;(そそのかして)〈人に〉〔義務・主義などを〕怠らせる,捨てさせる〔from〕;〈人を〉そそのかして〈…〉させる〈to do〉
(よい意味で)〈人などを〉魅する,引きつける〈副(句)〉

run away〈人・動物が〉逃げる;〔…から〕逃げる〔from〕;〈二人が〉駆け落ちする
[成句]a leap in the dark 向こう見ずの行動、暴挙
[成句]a shot in the dark 当て推量、当てずっぽう
reproach(怒るより悲しげな感じで)しかる、とがめる、しかる、責める、非難する
parting shot(別れ際の)捨てぜりふ
- deliver a parting shot 捨てぜりふを吐く
joined at the hip 切っても切れない
《be ~》〈話〉一心同体である、すごく親密である、いつも一緒にいる
【語源】1960年頃からアメリカで使われるようになったもので、体の一部が結合した双生児(conjoined twins)からの比喩。
- You and I are going to be joined at the hip professionally for a long time. あなたと私は、今後長期にわたって仕事を通じて切っても切れない関係になるでしょう。


//--- 拙訳について
大変難しい英語だと感じた。理解するのに時間がかかってしまった。誤解している部分があるかもしれないので、間違っていたら申し訳ないです。

解説を色々調べてて、なかなか理解できるものが見つからなかったが、この詩の最大の特徴は、「押韻のないソネット」形式で書かれているということらしい。
「ソネット」とは、詳しいところは各種解説を調べてもらうとして、「14行の弱強5歩格(iambic pentameter)からなる押韻詩」で、
 ペトラルカ流だと、4、4、3、3行
 シェイクスピア流だと、4、4、4、2行
で構成される。(員の踏み方については調べてみてください)
だが、この詩は、全体で14行になっている以外は、およそ「ソネット」らしくない。
それでも作者は、何らかの「形式」を求めたのか、こういった14行の詩をほかにもいくつか(?)書いているらしい。[作者の他の作品をあまり読んでいないので、よく知らない]

また、この詩は、古英語で書かれた詩 "Wulf and Eadwacer" を参考にしているらしい。この詩は、英文が難しいだけでなく、内容も難解で、自分はきちんと読んでいないので、残念ながら、作者が何をどう参考にしたのかわからない。

To this new district, ...
「この新しい地区」とは、第二節冒頭に地名の出てくる "Greenhearth" のことだろう。この地名が実際あるものか調べてみたが、簡単には見つかりそうもなかった。架空の地名なのかもしれない。

He, the trained spy, ...
ここでは "secret agent" ではなく、"spy" と呼ばれている。

For a bogus guide, ...
「ガイド」は、読み物なのか、人なのかわからない。自分としては「偽情報」「ガセネタ」と解釈した。

And easy power, ...
翻訳詩も参考にして、"power" は、"power plant" のことだと解釈した。ダムとくれば、水力発電でしょう。

[参考]英国でのダムの様子
ナショナル・ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC)日本版サイト「スコットランド、景観と調和したダム

この記事を読むと、「この地方[スコットランドのハイランド地方]で水力発電事業が本格的に開始されたのは第二次世界大戦のさなか。時の首相ウィンストン・チャーチルが、国の安全保障政策の一環として電力供給の拡大を推し進めたことがきっかけだった。」とある。
また、チャーチル首相は、ドイツの水力発電設備を破壊する作戦を実行しており、イギリスでダムの水力発電というと、戦争や、諜報活動と結びつきそうだが、第二次世界大戦時代の話である。大戦間の英国でのダムと電源開発の状況がどのようなものだったのかは、十分な知識を得ていない。

At Greenhearth was a fine site for a dam / And easy power, had they pushed the rail / Some stations nearer.
この文[、文法的に言うと]、「ifを省略した仮定法」ということになるのではないかと?

... They ignored his wires:
"wire" は電話でもよいかもしれない。「彼ら」というのは、秘密工作員の雇用主である、情報(諜報)機関あるいは組織のことかと。
ここで冒頭に戻って、

Control of the passes was, he saw, the key / To this new district, ...

経路をなんとかすることが鍵だ、というのは、グリーンハースは、ダムと水力発電設備を造るには、交通の便が悪すぎる、ということかと。
渡らないといけない川には橋が架かっていない、ともある。(船で渡るのか?)
この諜報員が辺鄙な田舎でどのような活動を行っているのかよくわからないが、報告した情報は無視されており、必要な任務というより、会社の「追い出し部屋」に追いやられているような状況なのか?

For weeks up in the desert. ...
「砂漠」というのは、第一次世界大戦のアフリカ戦線?

Running away in the dark, ...
なんか、「夜逃げ」の感じがある言い回しかと。主人公は、そういう経験をたくさん積み重ねてきたのだろうか。あるいは、主人公の "companion"「連れ」が、目覚めたら、姿を消していて、それ以来、一度も会ってないのだろうか、夢に見るだけで。

... They would shoot, of course, / Parting easily two that were never joined.
この文[、文法的に言うと]、「時制の一致」が見られる、ということかと。
全体的に、過去の出来事として語られているが、主人公の秘密工作員がグリーンハースで諜報活動を行っているときは、まだこの出来事は起こっておらず、こうなることだろう、ということかと。目的語は "two" で、続くthat節は、この「ふたり」を修飾している(のだと思うが?)。
夢に出てくる「連れ」とは、久しく会っておらず、以後会うこともなかったのだろう。

この "companion" が、かつては共に活動していた、同僚のスパイのことなのか、奥さんや恋人のことなのか、よくわからない。「相棒」"partner" の意味で間違いないと思うが、次の文を読むと「同僚」っぽいかなあ。(各種解説によると、ここには恋愛/性的関係の「匂わせ」があるそうな...)

"join" という語の使い方が、なかなかしっくりこず、色々例文を調べた。参考にしたのは、
ICN Independent catholic news - Sunday Reflection with Canon Robin Gibbons: 9 July 2023
Humans sometimes used yokes too, but unless slaves they were never joined together, ...

もっとわかりにくいのは、"They would shoot," で、"They" は第二節にあるのと同じく、主人公の雇用主を指しているものと思われるが、「ふたり」を "shoot" するとはどういう意味か? 用済みになったスパイは組織に「始末」される? 意味がわからない。組織から首を切られるということではないかと?

|

拙訳ロリー・ギャラガー「シークレット・エージェント」my poor translation of "Secret Agent" by Rory Gallagher

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。このブログにおいて引用しているオンライン辞書は、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

このアルバムについては、以前の記事「拙訳ロリー・ギャラガー「ドゥ・ユー・リード・ミー」my poor translation of "Do You Read Me" by Rory Gallagher」を参照されたい。

61qm3mxworl_ac_

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)って、うまく合わせられてないよな...
"Secret Agent" by Rory Gallagher (Track 6 on "Calling Card", 1976)
ロリー・ギャラガー「秘密諜報員」(『名詞』収録)

My baby's got a secret agent
To watch me like a hawk
Well, my baby's got a secret agent
To watch me like a hawk

あの娘(こ)が雇った忍びが
鷹の[ように]目を光らせる
あの娘(こ)が雇った忍びが
鷹の[ように]目を光らせる

He knows each time I leave my house
He knows each time I move around

いつ家を出て、どこに
行ったか、すべてバレて[い]る

Ow...

あうっ

Secret agent, won't you please take my advice?
Secret agent, secret agent
Won't you please heed my advice?
You crossed me once, don't cross me twice
I'm gonna cut you down to size

忍びめ、忠告を聞け
秘密諜報員よ
忠告を聞けよ
一度ならずも邪魔するなら
身の程を思い知らせてやる

I'll make that man
Turn in his badge in the morning
I slip around
But I'm too quick to catch in the morning
I'll make that man turn in his badge
I'll slip around him, I'm too quick to catch
No jealous woman is gonna keep tabs on me

朝にはバッジを
返させてやる
まいてやるさ
捕まるほどのろまじゃない
バッジを返させてやる
まいてやる、つかまえてみろよ
嫉妬深い女に鈴をつけられはしない

Well, she's got that secret agent
And he's breathing down my spine
Yea, she's got that secret agent
And he's breathing down my spine
He must like working overtime
I think I'm always hard to find

あの娘(こ)が雇った忍びが
背中に張り付いてくる
あの娘(こ)が雇った忍びが
背中に張り付いてくる
残業お構いなしでも
簡単には見つからないぞ

Oh, secret agent, secret agent
Gonna have a showdown before long
Won't you listen, secret agent
We're gonna have a showdown before long

秘密諜報員よ、
そのうち決着をつけてやる
聴けよ、忍びめ
そのうち決着をつけてやる

I know you pack a forty-four
I hope you know just what it's for
I know you pack a forty-four
I hope you know just what it's for
Just keep your shadow from my door

44口径を持ってるな
玩具(おもちゃ)じゃあないよな
44口径を持ってるな
玩具(おもちゃ)じゃあないよな
うちの戸口に影を落とすな

Oww...

あうっ

71qa2wlenl_ac_sl1165_

//--- イディオム、例文、単語など
secret agent 秘密諜報員、諜報部員、スパイ、密偵、密使
move around 躍る、跳る、回る、廻る、並べ替える、あちこちを回り歩く、巡る、ぐるりと回る、走り回る、駆け回る
Please take my advice. 私のアドバイスを聞き入れなさい。
heed〈…を〉心に留める、〈…に〉気をつける
- Take heed of my advice. 私の忠告を心に留めなさい。
- He doesn't heed any advice. 彼はどんな忠告も意に介さない。
cross …の邪魔をする,…に逆らう
- She crossed me in everything. 彼女は私にいちいち逆らった。
- He was crossed in his plan. 彼の計画に邪魔が入った。
cut someone down to size〔うぬぼれている人に〕身の程[本当の実力]を思い知らせてやる、〔人の〕威光を減じる
You must turn in your badge when you leave the police force. 警察をやめる時にはバッジを返さなければならない。
slip すり抜ける、(追っ手を)まく
tab つまみ
keep tabs on …を帳簿につけておく、勘定する、…を監視する
spine 脊柱(せきちゅう)、脊椎(せきつい)骨、(書物の)背、とげ、針、とげ状突起、(土地・岩などの)突起、山の背
breathe down someone's neck (誰かを)監視する;脅す
[成句]breathe down |a| |person|'|s| neck(口)(人の)そばにぴったりとくっついている
showdown《口語》(どたん場の)対決
- when it comes to a showdown いよいよという時には
- have a showdown with… …と対決する、決着をつける
forty-four 44口径のピストル;〈米俗〉売春婦(【語源】whoreの押韻俗語)
pack《口語》〈銃などを〉携帯する

//--- 拙訳について
例によって、歌詞は聴き取りではなく、"GENIUS" を参照しています。全体として、妄想の歌でしょうか?

To watch me like a hawk
日本語でも「鵜の目鷹の目」(鵜や鷹が獲物を求めるように、熱心にものを探し出そうとするさま。また、その目つき。「―で掘り出し物を探す」)という語がありますね。(意味は、goo辞書による)

No jealous woman is gonna keep tabs on me
"tabs"「タブ」は、缶ジュースの「プルタブ」のような、「つまみ」。この句が表す状況を日本語ならどう言うだろうと考えた。「つまみを付ける」とは言わない、ですよね。

I hope you know just what it's for
この句、正直、うまく訳せなかった。「何に使うものか知ってますよね」ではちょっと。要は、無闇にぶっ放すなよ、といった「たしなめ」の言葉なのだろう。"I hope you know just" で例文を探してみたところ、検索結果の一番は、次のものだった。

遠距離恋愛をしている場合のバレンタインメッセージはコレ一択です。
I hope you know just how much I love you.(どれだけ私が愛しているか、あなたが知っていますように。)

(この日本語訳もあまりこなれていない感じ...)

Just keep your shadow from my door
こういう言い方も日本語にはあまりないのではないか?「忍び寄る影」といういい方は比較的使われるようだ。

|

« 2023年8月 | トップページ | 2023年10月 »