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拙訳シェリル・クロウ「スイング・ジャズを聴きながら」my poor translation of "We Do What We Can" by Sheryl Crow

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関連する以前の記事「拙訳シェリル・クロウ「ラン・ベイビー・ラン」my poor translation of "Run, Baby, Run" by Sheryl Crow

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて、って、できるだけ努力したつもりですが、なかなか難しく、一部はあきらめた)
"We Do What We Can" by Sheryl Crow (Track 10 on "Tuesday Night Music Club", 1993)
シェリル・クロウ「自分は自分」(『火曜の夜音楽倶楽部』収録)

Downstairs they're playing Kenton
The house set to swing
I lay in my bed
And listen to everything
'Cause Leo's in rare form tonight
His trombone sings so sweet
This is the room
Where they all come to meet

下でみなでケントンの曲[をやっている]
家がスウィングし出す
ベッドに寝て
あたしは全部聞く
レオは今夜[ノりに]ノってる
トロンボーンが調子よく[歌う]
ここはみなが
会いに来る部屋

And he said
"I do what I can
I live for the moment
And that's who I am
Yeah, that's who I am
And isn't it good
If we could freeze moments in time?
We all would
I do what I can
I do what I can"

彼は言った
「自分は自分
この時のため[に]生きて[い]る
ただそれだけ
ああ、ただそれだけ
こんなときを後に
とっておけたら
みなそうするよ
自分は自分
これしかできない」

Downstairs he's playing Kenton
The Magnavox sighs
And oh, how the music has changed
In all of our lives
He says, "Nobody listens to modern jazz
And I'll never have what those guys have"

下でひとりケントンの曲[をやっている]
スピーカーがため息[を]つく
生まれて此の方、音楽は
どれほど変わったことか
彼は言う、「モダン・ジャズなんか誰も聴かない
連中のやってる曲はやったことがない」

And he said
"I do what I can
I work for a living
And that's who I am
That's who I am
And it's good to be alive"
But everything's different
Since Leo died
I do what I can

彼は言った
「自分は自分
食いぶちを稼ぐ
ただそれだけ
ただそれだけ
生きてるって感じ[がいい]」
けど、すべては変わってしまった
レオが死んでから
自分は自分

Is this the end of the modern world?
What could it mean for a young girl
Who sees the pain on his face?
He does what he can
The procession on the TV screen
What could it possibly mean for a man
Who's come this far, just to turn around?
Could there still be life in Kenton's swing
With the Kennedys gone and everything?
Those sad rows of houses with their optimistic colors
Democrat grandparents and draft-dodging brothers
Riots down the street and discontented mothers
We do what we can

現代社会の終焉か?
彼の顔に苦悩を見る
若い娘にどんな関わりが?
彼は彼である
テレビ画面の行列
ただ振り返るために、のこのこやって来た人に
一体、何の関わりがあるだろうか?
ケネディー家もなにもかも行ってしまったけど
ケントンのスウィング・ジャズはまだ生きているか?
あの悲しげな、並んだ明るい色の家々
民主党支持の老夫婦たち、徴兵忌避の若者たち
通りは暴動に次ぐ暴動、口うるさい母親たち
みな自分は自分

Downstairs it's quiet
Less alive somehow
Somehow, he was everything that I am now

下は静かだ
活気がなくなった、なんだかな
今の私、彼がすべてだったみたいな

And he said
"I do what I can
I work for a living
And that's who I am
That's who I am
But it's good to be alive
And these are the choices we make to survive
You do what you can"

彼は言った
「自分は自分
食いぶちを稼ぐ
ただそれだけ
ただそれだけ
けど、生きてるって感じ[がいい]
やってきかたは人それぞれ
自分は自分らしく」

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//--- イディオム、例文、単語など
i do what i can できることしかできない
i do what i can (cf. "uRbaN DICTIONARY")
when someone mentions something about how you look or sound or smell
"Will- Amanda your so lanky
Amanda- i do what i can"
"sara- Ashley you smell kind of bad
ashley- whatever i do what i can"

Kenton 
Stan Kenton : Stanley Newcomb Kenton、1911年12月15日 - 1979年8月25日) は、アメリカ・カンザス州出身のジャズ・ピアニスト

set to〈仕事〉に着手する
- set to work 仕事を始める

in rare form = (idiomatic) performing very well, at one's best
To be in "the zone". To perform with supreme flair and confidence.

Magnavox 
マグナボックスは、Edwind Pridham と Peter L. Jensen が設立した電気機器メーカー。彼らは1915年にボイスコイルを使ったスピーカーを発明し、その発明品に "Magnavox" と名前をつけた。1917年、この発明品を販売するため、同じ名前で会社を設立した。

the Kennedys ケネディー家

draft-dodging 兵役逃れ、徴兵逃れ
discontented 不平のある、不満な、不機嫌な

somehow
何とかして、どうにかして、何とかかんとか、ともかくも 《【用法】しばしば後に or other を従える》
- I must get it finished somehow (or other). 何とかしてそれを仕上げてしまわねばならない。
どういうわけか、なぜか、どうも《【用法】しばしば後に or other を従える》
- Somehow I don't like him. どうも彼は好かない.


//--- 拙訳について
I do what I can
国内向けの辞書では「できることしかできない」といった意味になっているが、"uRbaN DICTIONARY" を引いてみたところ、ニュアンスとしては、
That's who I am
に近い言い回しのようだ。

The procession on the TV screen
What could it possibly mean for a man
Who's come this far, just to turn around?
この部分、よくわからなかった。
"a man / Who's come this far, just to turn around" というのは、動作ではなく、過去しか見ていない、ということだろうか?
「テレビで見る行列」というのは、政治活動かなにか?

optimistic colors
服飾の広告などで使われる語句のようだ。「楽観的な色」とはどんな色なのか? これまた英語のニュアンスがピンとこない。"vivid color"(「鮮やかな」「目の覚めるような」色)とはどう異なるか?(わからなかったので、無難な訳語を当てておいた)

作者が一時期、実際、このような暮らしをしていたのかどうかは、わからないし、どうでもよい。いずれにせよ、ある時代の雰囲気を描いているものと思う。自分としては、米国のこういう感じは嫌いではない。過去記事で、アーサー・ペン監督の映画『アリスのレストラン』(米1969年)を取り上げているが、こういうのを見ると、この歌の雰囲気を多少は理解できるかもしれない。

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シェイクスピアの百四十九番そねっと

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「暗い女」編(127~152番)から。まさに、感情むき出しで生々しい感がある。「お上品な」ワーズワースが「暗い女」編を低くしか評価しなかったのがわかるような気がする。古臭さなど微塵もない。

Shakespeare

//--- 原文と拙訳(定形をやめて、訳し直した。基本、意味を読み取ること重視で直訳っぽいが、これは並びを入れ替えたり、崩したり、日本語としてわかりやすく読めるように努力した。まだ不十分ながら)

Canst thou, O cruel! say I love thee not,
When I against myself with thee partake?
Do I not think on thee, when I forgot
Am of myself, all tyrant, for thy sake?

どうしてそんなにひどく当たるのか、自分に敵対して
君の側(がわ)に付いているのに、私が君を
愛してないなどと、暴君め、君のために自分を
忘れているのに、君のことを考えてないなどと

Who hateth thee that I do call my friend?
On whom frown'st thou that I do fawn upon?
Nay, if thou lour'st on me, do I not spend
Revenge upon myself with present moan?

君を嫌う者を友達と呼ぶか
君に顔をしかめる者にへつらうか
ありえない、君が私に嫌な顔をしてみせるなら
嘆いて自分に仕返ししないことがあるか

What merit do I in myself respect,
That is so proud thy service to despise,
When all my best doth worship thy defect,
Commanded by the motion of thine eyes?

君に仕えるのは嫌などころか誇るべき
功徳だと、自分の中で大切にする、私は、
君の眼差しに命じられるまま
全力で君の欠点を崇拝する

But, love, hate on, for now I know thy mind;
Those that can see thou lovest, and I am blind.

だが愛する者よ、憎むがいい、ひとまず思いはわかった
君が愛するのは見える人、私は盲(めしい)だから

 

//--- イディオム、例文、単語など
canst《古語 can の主語が2人称単数 thou の時の現在形 thou canst = you can
How can we be so cruel? どうしてそんなひどいことができよう
partake〔…を〕共にする〔in〕;〔…を〕食べる、飲む〔of〕;いくらか〔…の〕性質がある、気味がある〔of〕

for your sake あなたのために
for one's sake ~のために、~に免じて
- I hope for your sake that your method will work. あなたのやり方で通用すればいいですけどね…。(for your sakeは文字どおりには同情だが、しばしば相手を見下すニュアンス)

frown(怒ったり考えこんだりして)まゆをひそめる、顔をしかめる;〔+at+(代)名詞〕〔…に〕しかめっつらをする、難しい[いやな]顔をする;〔+前置詞+(代)名詞〕〔…を〕認めない、〔…に〕賛成しない、難色を示す〔on,upon〕;〔動詞(+down)〕〈事物が〉威圧的な様相を示す
fawn〈人が〉〔…に〕ご機嫌を伺う、へつらう〔on,upon〕《受身可》;〈犬が〉(尾を振ったりして)〔…に〕じゃれつく〔on,upon〕
lour = lower
不同意を合図するかのように、怒っているか不機嫌に見え、その人の額にしわを寄せる look angry or sullen, wrinkle one's forehead, as if to signal disapproval;より下げる、または、より静かにする make lower or quieter;より低く設定する set lower

merit 長所、利点、美点
〔称賛すべき〕価値、真価
〔人の〕実績、功績(通例、merits)
《宗教》〔善行による〕功徳
《merits》《法律》〔訴訟の〕本案◆訴訟の形式的側面などを除いた事実(実体)的側面を指す言葉。
despise〈…を〉軽蔑する、見くびる;嫌う

defect 欠点、欠陥;弱点

for now 当面、いまのところ;ひとまず


//--- 拙訳について
When I against myself with thee partake?
"partake" という語のニュアンスがピンとこないが、"against" というと、「対」とか「逆らって」といった感じなので、戦(いくさ)でどっちに付くか、みたいな感じではないかと思う。(先達の翻訳も参考にしています)

when I forgot / Am of myself ... for thy sake
文法的にはちとわからない。なんとなく。

第三節は、全体が、疑問文というより、感嘆文になっているのだと思うが、ちょっと入り組んでいるので、解きほぐしてみたい。
一行目をわかりやすく肯定文にしてみる。
I respect the merit in myself
中学英語の直訳だと、「私は自分自身の中の長所を尊重する」といったところだろうか。なにを言っているのやら、という感じになる。特に "merit" の、そして "respect" も、そのニュアンスがピンとこない。

わかりやすい三、四行目を先に直訳すると、
「私のよいところすべてが(私の全力をもって)、あなたの欠点を崇拝する
あなたの目の動きで命令されて」といったところだろうか。
"defect"(欠陥)とは、「暗い女」"dark lady" と呼ばれる所以、肌や目や髪の色のことだろう。

ここで、"worship" という宗教色の濃い単語が使われているので、一行目の "merit" を、これに合わせて、「功徳」と訳してみることにした。
すると、"respect ... in myself" は、噛み砕くと、「ありがたや〜(と思う、感じる)」といったところだろうか。

二行目のthat節が「かかる」ところは、"merit" 以外ないように見える。
the merit is so proud to despise thy service
で、また中学英語読み。
"merit" は大変誇らしいものなので、あなたの "service" を嫌うことはできない
なお、"thy service" は、「あなたの(してくれる)サービス」ではなくて、"social service" が「社会奉仕」であるように、「あなたに対するサービス」の意味でしょう。お間違いなく。

このように読み進めて、自分としては、あなたに奉仕するのはとても誇らしい功徳でありがたいと感謝する、ということで納得に至った。大変「自虐的(マゾヒスティック)」な宣言ではないだろうか。

自分の読み方は間違っているかもしれないが、大切なのは、辞書を引いて、自分なりに納得することであって、いきなり大先生の訳文を読んで、わかった気になることではない、と常々思っている。

Commanded by the motion of thine eyes?
なんだか、映画のワンシーンを思い出させるような。愛する君が劇場の桟敷席にいて、私は、舞台ではなく、その姿を見るため劇場にいる、みたいな。

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シェイクスピアの百四十四番そねっと

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「暗い女」編(127~152番)から。「三角関係」の続きです。

Shakespeare

//--- 原文と拙訳(定形をやめて、訳し直した。意味を読み取ること重視で直訳っぽい)

Two loves I have of comfort and despair,
Which like two spirits do suggest me still:
The better angel is a man right fair,
The worser spirit a woman colour'd ill.

癒しのと、絶望させるのと、二人の恋人がいて
二つの霊のように低い声で囁く
良いほうは奇麗な男の天使で
悪いほうは悪に染まった女の霊だ

To win me soon to hell, my female evil
Tempteth my better angel from my side,
And would corrupt my saint to be a devil,
Wooing his purity with her foul pride.

私をすぐにも地獄に引き込もうと、女の悪霊が
私のそばにいる良き天使を誘惑する
聖人を堕落させ悪魔にしようと
清廉なるものに、悪しき自慢をもって言い寄る

And whether that my angel be turn'd fiend
Suspect I may, but not directly tell;
But being both from me, both to each friend,
I guess one angel in another's hell:

私の天使が悪魔に転じたかと
疑えど、はっきりとはわからない
だがどちらも私から離れ、互いを友としたのなら、
天使はもう一方の地獄に落ちたのではないか

Yet this shall I ne'er know, but live in doubt,
Till my bad angel fire my good one out.

どうなのかわからない、疑いながら暮らしている
悪い天使が良い天使を放り出さない限り


//--- イディオム、例文、単語など
woo
《古語》〈男が〉〈女に〉言い寄る、求婚する
〈名誉・財産などを〉得ようと努める;〈人に〉〈…するように〉せがむ〈to do〉;〈人に〉〔…をもって〕(支持などを)せがむ、懇願する〔with〕

tell〔+wh. / +wh.+to do〕[通例否定文で]〈…かが〉わかる
- He couldn't tell what to do. 彼にはどうしたらよいのかわからなかった
- There's no telling when she may come. 彼女はいつやってくるかわからない

fire out = shoot out 撃ち出す、射出する、次々に発する、ほうり出す、投げる


//--- 拙訳について
... with her foul pride
最近の言葉で言うと「あざとかわいく」でしょうか? 自分の魅力を自覚している感じが「悪(わる)」なんでしょう。

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シェイクスピアの百三十三番そねっと

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「暗い女」編(127~152番)から。
1〜17番、18〜126番に登場した「美男子(Fair Youth)」が再び登場し、「暗い女(The Dark Lady)」との「三角関係」(でしょうか? ですよね?)が語られる。若い時は、このような「生々しい」ものは好まなかった。年輪を重ねてから、抵抗がなくなり、むしろ、好んで読むようになった。

Shakespeare

//--- 原文と拙訳(定形をやめて、訳し直した。意味を読み取ること重視で直訳っぽい)

Beshrew that heart that makes my heart to groan
For that deep wound it gives my friend and me!
Is't not enough to torture me alone,
But slave to slavery my sweet'st friend must be?

私の心をうめかせる、その心に呪いあれ
友と私に深い傷を負わせるとは
私を拷問するだけでは足りず
愛する友を奴隷の身に仕える奴隷にしろと?

Me from myself thy cruel eye hath taken,
And my next self thou harder hast engross'd:
Of him, myself, and thee, I am forsaken;
A torment thrice threefold thus to be cross'd.

おまえの残忍な目は私を私自身から奪い
もう一人の私自身をすっかり独占した
友と私自身とおまえに私は見捨てられ
三人が交差した三重の苦痛に晒された

Prison my heart in thy steel bosom's ward,
But then my friend's heart let my poor heart bail;
Whoe'er keeps me, let my heart be his guard;
Thou canst not then use rigor in my gaol:

おまえの鋼(はがね)の胸の監房に、私の心を閉じ込めよ
私のあわれな心で、友の心を保釈せよ
誰に囲われようとも、私の心は友の看守たれ
私の牢内に、おまえの残酷は手が出せない

And yet thou wilt; for I, being pent in thee,
Perforce am thine, and all that is in me.

それでもおまえは手出しするか、私は、おまえに監禁され
いやおうなしにおまえのものならば、私の中のすべてもそうだから


//--- イディオム、例文、単語など

beshrew 呪う、祟る、調伏する、呪詛する、危害を願う wish harm upon、悪を呼ぶ invoke evil upon
slavery 奴隷制度、奴隷所有;奴隷であること、奴隷の身分;〔色欲・食欲など〕奴隷であること、心酔〔to〕;骨の折れる仕事、苦役

engross〈人の〉注意・時間を集中させる、〈人を〉熱中させる、夢中にさせる《通例過去分詞で形容詞的に用いる》;〈文書を〉大きな字で書く[写す];独占する、買い占める、夢中にさせる、没頭する
- to engross(/absorb) one's attention 心を奪う
forsake〈友などを〉見捨てる、見放す;〈習慣などを〉やめる、捨てる
torment 苦痛、激痛、苦悩;やっかいもの、苦の種〔to〕
thrice 三たび、3倍;[通例複合語をなして]幾度も;大いに
threefold 3倍[重]の(に);3部分[要素]のある

ward(同じ治療を受ける患者を収容する)病棟、共同病室;(刑務所の)監房《独房(cell)が続く一画》
bail 保釈、保釈金
gaol(英)=jail 刑務所、牢屋、牢、籠、篭;政府の法的な監護下にある人を拘束するために使用される矯正施設(裁判を待っている被告人か服役している有罪となった人)a correctional institution used to detain persons who are in the lawful custody of the government (either accused persons awaiting trial or convicted persons serving a sentence)
rigor 厳しさ;過酷、無慈悲
- the full rigor of the law 法の厳しさ
(しばしばthe ~s)厳しい状況;(気候などの)厳しさ、(生活の)困苦;(研究などの)厳密さ、精密、正確さ

pen - pent〈動物を〉おり[囲い]に入れる〈up, in〉;〈人間を〉閉じ込める、監禁する〈up, in〉
perforce《古語》いやおうなしに、必然的に

//--- 拙訳について
なかなか手ごわいと思った。昔自分で訳したものを読み返したら、何を言っているのかさっぱりわからないほどだった。

But slave to slavery my sweet'st friend must be?
「私」は「おまえ」の「奴隷の身分 slavery」(まさに「愛の奴隷」に身を落とした)で、「私」の「愛する友」をその「奴隷 slave」にすべし、ということかと…

A torment thrice threefold thus to be cross'd.
訳しにくいと感じた。ここは直訳っぽくなく、わかりやすく三角関係っぽく訳してみた。

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拙訳スティーブン・ビショップ「Unfaithfully Yours (One Love)」my poor translation of "Unfaithfully Yours (One Love)" by Stephen Bishop

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シンガーソングライター、スティーブン・ビショップとの「出会い」については、過去記事「拙訳スティーブン・ビショップ「オン・アンド・オン」my poor translation of "On and On" by Stephen Bishop」に書いているとおり、このライノ "Rhino" の編集版ベストアルバムからなのだが、収録曲を紹介しておこう。

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Stephen Bishop – Best Of Bish (1988)

  1. On And On
  2. Unfaithfully Yours (One Love)
  3. Looking For The Right One
  4. Save It For A Rainy Day
  5. One More Night
  6. Fallin'
  7. It Might Be You
  8. If Love Takes You Away
  9. Someone's In Love
  10. Red Cab To Manhattan
  11. Separate Lives

あるアーティストの最初に買ったアルバムは、とりわけ愛着がわくが、これもまた例外ではなく、収録曲すべて好きで、あまり聴かれてないと思う、この二曲目も相当好きです。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)って、かなり「テキトー」です...
"Unfaithfully Yours (One Love)" by Stephen Bishop (Track 2 on "Best of Bish")
スティーブン・ビショップ「以上、不実に申し上げます(恋人ひとり)」(『ビッシュ傑作集』収録)

Yeah
Ooh-ooh-ooh

やあ
う~うう~

I knew I needed moral support
Somebody who could last {my time?}
I've had my share of love as a sport
Waiting in line too long to save the best

心の支えが必要だったんだ
最後まで付き合ってくれる誰かが
遊びの愛にはうんざりだ
良いものを取るには長すぎる列で、待って

I'm a jealous guy, I'm insecure
But I got what I've been Looking for

ぼくは嫉妬深くて、頼りないけど
ずっと探していたものを手に入れた

One love, (just) one love
Makes me happy, so happy
One love, (just) one love
Makes me happy, so happy

ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる
ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる

One day your world is falling apart
Wondering where the stars are
Then love hits you and, boom
There goes your heart
For better or worse and time will tell
And then

ある日自分の世界が崩れて
星さえ見えなくなって
愛に打たれて、どかんと
心に響く
善かれ悪しかれ、時がたてばわかる
それで

Now it's boy gets girl, and the dream comes true
My heart is racing, it's really true ('cause I get)

いまは、「恋人ができた」「夢がかなった」ってとき、
胸がドキドキ、ほんとに、だってさ

One love, (just) one love
Makes me happy, so happy
One love, just one love
Makes me happy, ooh, so happy

ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる
ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる

Oh-oh

ああっ

I have been waiting so long to make her mine
There is no reason for us to draw the line
'Cause I love this girl, I know for sure
Yes, I got what I've been looking for

[彼女を]手に入れるのを長いこと待ってたんだ
一線を引く理由はない
[この娘(こ)を]愛してる、間違いないから
そう、ずっと探していたものを手に入れたんだ

One love, (just) one love
Makes me happy, so happy
One love, (just) one love
Makes me happy, ooh, so happy

ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる
ただ一人[の]、好きな人
ぼくを幸せにしてくれる

One love, (just) one love
Makes me happy, so happy
One love, (just) one love
Makes me happy, ooh, so happy
I've got one love

One love, (just) one love
Makes me happy, so happy
One love, (just) one...

 

//--- イディオム、例文、単語など(今回は「英辞郎 on the WEB」を使いました)
moral support 精神的[心情的]援助[支援]、心の支え、モラル・サポート

for better or worse 良くも悪くも、善かれあしかれ、良いときも悪いときも、好むと好まざるとにかかわらず、どんなことがあろうと(末永く)
Time will tell 時が経てばわかる

draw the line 〔~まで行く手前で〕一線を引く、〔~の手前に引いた〕一線を越えない、〔~までやってはならないという〕制限[限度]を設ける

//--- 拙訳について

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シェイクスピアの百二十七番そねっと

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「暗い女」編(127~152番)の最初の詩です。

Shakespeare

//--- 原文と拙訳(定形をやめて、訳し直した。かなり直訳っぽい)

In the old age black was not counted fair,
Or if it were, it bore not beauty's name;
But now is black beauty's successive heir,
And beauty slander'd with a bastard shame:

昔の時代、黒はきれいに入らなかった
入ったとて、美の名が冠されることはなかった
だが今や、黒こそ美の代々の継承者
[かつて]美[と呼ばれたもの]は恥さらしの私生児と揶揄されている

For since each hand hath put on nature's power,
Fairing the foul with art's false borrow'd face,
Sweet beauty hath no name, no holy bower,
But is profaned, if not lives in disgrace.

両の手に自然の力をはめ、人工の、借りものの
仮面で、汚いものをきれいにしてからというもの
愛らしい美はその名を、自身の部屋をなくし
恥辱まみれで生きていくのでなければ、冒涜される

Therefore my mistress' brows are raven black,
Her eyes so suited, and they mourners seem
At such who, not born fair, no beauty lack,
Slandering creation with a false esteem:

私の恋人の面(おもて)は烏(からす)のように黒い
目はさらに黒、きれいに生まれつかなかったことを
嘆き悲しみながらも、美に欠けることなく
偽りで称賛を集め、生まれながら[というもの]を誹謗する

Yet so they mourn, becoming of their woe,
That every tongue says beauty should look so.

なおかつ、悲しみをたたえた目がとても嘆くから
皆口にする、美はそう見えるものだと


//--- イディオム、例文、単語など
successive
連続する、継続的な
- successive emperors 代々の天子
- to win successive victories 連覇する
- successive dynasties 代々の王朝
heir
1〔財産・地位などの〕相続人、法定相続人(cf. heiress)〔to〕
2 後継者、継承者〔of,to〕

slander 中傷、悪口;【法律、法学】口頭名誉毀損
〈…を〉中傷する;〈…の〉名誉を毀損する

false face 仮面
bower 木陰;木陰の休息所、あずまや;《詩語》=boudoir[古期英語で「(婦人の)私室」の意]
profane〈…の〉神聖を汚す、〈…を〉冒涜する

brow[通例複数形で]まゆ(毛)《通例 eyebrows を用いる》;額.;《詩語》顔、表情;[the brow]がけっぷち;(険しい山の)頂上〔of〕
mourner 嘆く人、悲しむ者、哀悼者;会葬者

becoming of ... (適切な説明をまだ見つけられず、色々調べてみた印象では、多分、「似つかわしい」とか「お似合いの」みたいな感じかと?)

//--- 拙訳について
前回取り上げた121番では、善悪の価値観の転倒(逆転)が読み取れたが、127番では、さらに、美醜の価値観の転倒(ニーチェの言うところの「ルサンチンマン」ですか?)が語られているようだ。

... and they mourners seem / At such who, ...
文法的に難しいので、例によって「ほぐして」みよう。

they(=her eyes) are mourners
they(=mourners) are not born fair
they(=mourners) have no lack of beauty
ここまではよいとして、"at such" がどこに、どうかかるのかよくわからないが…
mourners at such a situation that her face and eyes are black
ということかと?

Slandering creation with a false esteem:
これは「ちょっと何言ってるか分からない」。かなり「解釈」が入ってしまうが、…
"creation" とは、どのように生まれついたか、ということかと。
"not born fair" なのに、「尊敬」(この訳語はあまり適切でないかも)を集めていることが、「生まれつき」などというものを「貶(けな)している」が、その「尊敬」は、「偽り」によるものだと?

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シェイクスピアの百二十一番そねっと

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まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

シェイクスピアの『ソネット集』には、すべてソネット形式で書かれた154篇の詩が収録されており、Wikipediaの「ソネット集」についての記事によれば、それらは大きく、

1〜17番
若い男性(「美男子(Fair Youth)」と呼ばれることが多い)に向けて、早く結婚して子を作り、その美貌を次の世代に継がせるよう書いている。これらは「Procreation sonnets(子作りのソネット)」と呼ばれている。
18〜126番
美男子に対する作者の愛が歌われている。
127〜152番
「The Dark Lady(ダーク・レディ、黒い女)」と呼ばれる作者の愛人への愛が歌われている。
153〜154番
寓話的なもの。

のように分類される。

Shakespeare

//--- 原文と拙訳(以前の定形をかなり修正した)

'Tis better to be vile than vile esteemed,
When not to be receives reproach of being;
And the just pleasure lost, which is so deemed
Not by our feeling, but by others' seeing:

いっそ下劣になろうか、下劣と思われるより
そうでないのに、そうだと咎められ
自分の気持ちからでなく、他人(ひと)の
見立てによって、真っ当な悦びを失うより

For why should others' false adulterate eyes
Give salutation to my sportive blood?
Or on my frailties why are frailer spies,
Which in their wills count bad what I think good?

なにゆえ、濁った他人の眼が
私の沸き立つ血潮に目配りするか
自分は良いと思うが、他人(ひと)が悪いと数え上げる
私の弱点に目を光らせるか

No, I am that I am, and they that level
At my abuses reckon up their own:
I may be straight though they themselves be bevel;
By their rank thoughts, my deeds must not be shown;

いや、私は私、私の耽溺に狙いをつける
やつらは自分のそれを数え上げているだけ
やつらは斜に構えているが、私は真っ直ぐだ
いやらしい考えで、私の行いを語るな

Unless this general evil they maintain,
All men are bad and in their badness reign.

普通悪と言われることが説かれないなら
人はみな悪であり、その悪がみなに蔓延る

 

//--- イディオム、例文、単語など
vile
下劣な、不道徳な、恥ずべき、卑劣な;〈言葉など〉汚い、下品な;《口語》 ひどい、いやな、不愉快な
esteem〈人・人格・物事などを〉尊重する、尊敬する、重んずる 《しばしば受身で用いる》《【類語】respect》;〔+目的語+for+(代)名詞〕〔…のことで〕〈…を〉尊敬[尊重]する《しばしば受身で用いる》;《文語》〔+目+(to be)補 /+目+(as)補〕〈…を〉〈…と〉考える、思う
reproach〈人を〉(怒るより悲しげな感じで)しかる、とがめる;〔+目的語+前置詞+(代)名詞〕〈人を〉〔…のことで〕しかる、責める、非難する〔for, with〕

adulterate(混ぜ物をして)〈…の〉品質を落とす〔with〕(cf. dilute);混ぜ物をした(adulterous)
salutation あいさつ;あいさつの言葉;(手紙の書き出しの)あいさつの文句《Dear Mr. Jones など》
sportive ふざけた、ひょうきんな、陽気な、冗談の
frail もろい、薄弱な;(体が)弱い、かよわい;悪の誘惑に陥りやすい、道徳的に弱い.
frailty もろさ、はかなさ;弱さ、誘惑に陥りやすいこと;弱点、短所、過失
will【法律、法学】遺言、遺言書《【用法】しばしば last will and testament という》
- make [write, draw up] a [one's] will 遺言書を作成する
[成句]remember |a person| in |one's| will(人)に遺言状に書いて遺産を分ける

level〔+at+(代)名詞〕〔…に〕ねらいをつける、照準する
abuse 乱用、悪用、誤用〔of〕;虐待、酷使、そまつに扱うこと;悪口、悪態、毒舌;[しばしば複数形で]悪弊、弊害、悪習
reckon up 合計する、列挙する、精算する
reckon up[成句](おもに英)…を計算する、合計する
bevel 斜角(の);傾斜、斜面
《主に英国で用いられる》〈…に〉斜角をつける;〈…を〉斜めに切る
rank
1.〈植物が〉繁茂した、はびこった;〈土地が〉〔雑草が〕生い茂って〔with〕
- rank grass 生い茂った草.
- The garden is rank with weeds. その庭園は雑草が生い茂っている。
2. 悪臭を放つ;いやな味の;腐敗した;〔悪臭で〕いやなにおいがして〔with〕
- a rank smoke いやなにおいの煙
- The room was rank with cigarette smoke. 部屋はたばこの煙で臭かった。
3. ひどい、まったくの、はなはだしい
- a rank beginner ずぶの初心者
- rank language ひどい言葉
- a rank outsider まったく勝ち目のない馬[競走者]
- rank stupidity 愚の骨頂

unless …でない限り、もし…でなければ、…なら話は別だが
reign
1. 主権を握る、君臨する《【類語】govern》
2.〔+over+(代)名詞〕〈王などが〉〔国などに〕君臨する、〔…を〕統治する
3.〔動詞(+in+(代)名詞)〕〔…に〕行き渡る、支配する
- Silence reigned in the large hall. 大ホールは水を打ったように静まり返っていた。
〈人が〉勢力を振るう、はぶりをきかす

//--- 拙訳について
シェイクスピアの書いたソネットの英語は、古さから来る難しさもあるだろうが、ソネット形式なる「定型」ゆえの難しさもあるものと思う。これだけのメジャーな作品となれば、日本語の翻訳本も色々出ており、自分も一、二冊は参考に目を通したりする。原文と比較して気になるのは、どうにも日本語訳は、長ったらしく感じること。そんなのどこに書いてあるんだ、と言いたくなるような訳文が目立つ。それは日本語としてわかりやすくする努力の結果であって、詩の内容の把握に役立つのだが、それで詩になっているかどうかは疑問が残る。

自分は過去、ソネット集154編の詩を、独自の七五調「和そねっと形式」で訳してみたが、読み返してみると、理解できない部分が多くあって困る。ここは、一つ、既成の翻訳に頼らず、じっくり訳してみようかということで。

Or on my frailties why are frailer spies, / Which in their wills count bad what I think good?
オーデンの詩のように入り組んでいる感あり。わかりやすく並べ替えて整頓してみるなら、…

frailer(s) are spies on my frailties
frailer(s) count my frailties in their wills
I think that my frailties are good

ということかと?(文法的に正しいか、さっぱり自信がない)
"count ... in one's wills" は相続すべき遺産、まさしく「レガシー」(な価値観)を一つ一つ名を挙げて数えるようなイメージですかね…
これは最終節の "this general evil they maintain" に繋がっているのではないかと? このように、普通悪と言われるものは維持[継続]されていく、ということかと。

No, I am that I am, and they that level / At my abuses reckon up their own:
わかりやすく「ほぐして」みると、こんな感じかと。

I am what I am
they (who level at my abuses) reckon up their own[ abuses]

I may be straight though they themselves be bevel;
文法的にはよくわからず。

By their rank thoughts, ...
蔓延る雑草のような、むさ苦しい考え、ですかね、…テレビの「ワイドショー」ネタみたいな?
自分の読み方だと、"their rank thoughts" が、次の行の "this general evil"(「普通悪と言われること」)とほぼ同格になる。

All men are bad and in their badness reign.
岩波文庫版の翻訳では、「性悪説」という語が出てくるが、どこにもそんな語はないので戸惑う。これまた、わかりやすく、「ほぐして」みよう。

all men are bad 人皆悪なり
all men reign in their badness 人の悪、人皆に行き渡る(人皆悪に染まる)

既存の翻訳を読むと、このような「性悪説」が、"this general evil"(「この普遍的な邪悪」)と同格で、これを "they"(私のお楽しみを糾弾する者たち)が唱える("maintain")、のであれば(となれば)、話は別だ、みたいな訳になっているような?

maintain
〈…を〉主張する、固執する
〔+(that)〕〈…だと〉主張する、断言する
- I maintain that this is true. これは真実であることを断言する
〔+目的語+to be 補語〕〈…が〉〈…だと〉言い張る、断言する

この意味ということか?

つまり、この読み方は、最終節の二行全体が "unless" 節で、これが、前の文(第三節の四行目)にかかっているということらしい。調べたところ、そのような原文(?)もあるようだ。だが、自分が拾ってきたものや、英語版Wikipediahttps://en.wikipedia.org/wiki/Sonnet_121で見たものは、文の区切りがそうなってなかった。

前者の区切りの場合、次のように訳せるだろう。
「私の行いが、そのひどい考えでもって、晒されるべきではない、
もし、人皆悪なり、人皆悪に染まるという
性悪説を主張するのでなければ」

ということは、人皆悪なりと説くのであれば、どうぞ私の行いを悪く言ってもらって結構、ということか?
(逆に言えば、)偽善者が私を悪と呼ぶな、ということになるか?
私の行いを批判する人々を、偽善者として非難している?

自分の場合、最終節の二行は、独立した一文として読んだので、ここまでの流れから、
(伝統的に受け継がれて)「普通に悪いと言われること」(なにが善い行いで、なにが悪い行いかということ)を「維持 "maintain"」しない(教えを説かない)としたら、人はみな性悪なものだ、と読んでいる。ぶっちゃけると、「あんたらは私をふしだらだというが、人間みなそんなもんだ」みたいな。

語り手は、おまえらの濁った眼には、私は下衆に映るかもしれないが、そうではない、
一般的な善悪の区別といった、悪臭漂う偽善的な考えでは、私の行いは理解できない、と言っている、と自分は受け取った。

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'23/8/31 ゴミ箱から拾ってきた映画、『スイートプールサイド』(松竹2014年)

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時間が余ったので、映画でも見てみようと、HDDビデオレコーダーの録画一覧を眺めていて、間違って再生してしまったもの。自分としては、サブタイトルに「レモンセックスシリーズ」(1970~71年に制作された、一連の大映映画)と出ていたものを再生したつもりだったのだが、それにしては、なにか映像が新しい感じがした。間違えようのないお顔の松田翔太まで出ているし。なんだこれと思いながらちらちら見ていると、テレビで見たことがある顔が何人も出ていた。内容的には、竹田かほり主演の「桃尻娘」シリーズか、日活ロマンポルノの一本かと思ったのだが、調べたところ、全然違った。しかし、あまりに「変態」的な映画で、途中で何度も見るのをやめようとしかけた。が、なんとか最後まで見るには見た。

91dubsgv4ul_ac_sl1500_

(Amazon「商品の説明」を引用)
「わたしの毛を・・・剃ってくれない?」
毛が無いことに悩む男の子と毛深いことに悩む女の子の 切なくて、なんかエロい青春剃毛映画! !
■原作・押見修造×監督・松居大悟
「惡の華」の人気漫画家・押見修造氏の初期傑作「スイートプールサイド」が、『アフロ田中』『自分の事ばかりで情けなくなるよ』等話題作を次々に発表する新進気鋭の若手監督・松居大悟によって、まさかの実写映画化。
■毛が生えずに悩む太田には「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの須賀健太。毛深くて悩む綾子は「シャニダールの花」「中学生円山」で注目を集める刈谷友衣子。
さらに松田翔太、谷村美月、木下隆行(TKO)、利重剛、荒井萌、落合モトキほか個性派キャストが顔を揃えた。
■主題歌は、ポップ&ペーソス溢れる無類の音楽性で中毒者続出のモーモールルギャバンの「LoVe SHouT!」。
■予告編がYahoo! 映像トピックスの日別再生回数ランキングの全映像中1位に! ! 2014年上半期公開の邦画実写映画興行収入ベスト3に圧倒的大差をつけ、延べ数約90万回を記録。
■世界の映画祭で上映決定! !
イタリア/WA! Japan Film Festival 韓国/プチョン国際ファンタスティック映画祭 カナダ/ファンタジア国際映画祭
ストーリー
男子なのに毛が生えないことに悩む高校1年生・太田(須賀健太)は同じ水泳部の毛深い女子・後藤綾子(刈谷友衣子)をひそかにうらやましく思っていた。
ある日の放課後、部室で綾子に呼び止められた太田は、とんでもないお願いをされてしまう。「太田くん・・・私の毛を剃ってくれない?」毛に悩むふたりのヒミツの関係がこの瞬間からスタートした・・・

主演は、子役出身の須賀健太。個人的には、トヨタのCMで「こども店長」を演じていた加藤清史郎と区別がつかないでいる。『ALWAYS 三丁目の夕日』は見たはずだが、さっぱり忘れてしまっている。(ついでに言うと、谷村美月と山本美月のどっちがどっちだったか名前だけではいまだ区別できない)
映画を見終わってすぐに、原作漫画の単行本を中古購入して、そのままほったらかしていたものを先ほど読んでみたが、どうにも自分は漫画があまり好きではなく、実写映画のほうが断然よかった。
Wikipedia で調べてみると、上記Amazonの商品説明には記載がないが、太賀も出ている。どんな役だったか確認してみようと、ざっと録画を回してみて、すぐわかった。(が、最初見たときは全然気づかなかった)
一番興味深かったのは、水泳部の顧問を演じていた落合モトキで、この人の名前は、最近までやっていたテレビドラマ「やわ男とカタ子」(三浦翔平、松井玲奈主演)のクレジットに出ていた。(演じていたのは、三浦翔平演じる「おネエ」小柳さんの親友、澤さん)
そういった興味はあるが、この映画のお話そのもの、個人的にはまったく共感できるものがなかった。変態的な描写に抵抗を感じた。ポルノ映画を見るより恥ずかしい。この映画が一般公開作品だったというのが信じられない。そういう意味において実に興味深い作品だった。

この映画のDVDの新品購入は難しいようだが、Amazon Prime Video で容易に視聴可能。

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