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拙訳ブレイク「病める薔薇」「私のかわいい薔薇の木」「ああ! ひまわりよ」「百合の花」my poor translation of "The Sick Rose", "My Pretty Rose Tree", "Ah! Sun-flower", "The Lilly" by William Blake

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まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

Blake

日本語題は、「岩波文庫『対訳ブレイク詩集 イギリス詩人選(4)』松島正一編」のものを借用させていただいた。


//--- 原文と拙訳
"The Sick Rose" by William Blake (from "Songs of Experience", 1794)
ウィリアム・ブレイク「病める薔薇」(『経験の歌』収録)

O Rose thou art sick,
The invisible worm
That flies in the night,
In the howling storm,

薔薇よ、おまえは病んでいる
夜に飛ぶ、
見えない虫が
唸る嵐の中

Has found out thy bed
Of crimson joy:
And his dark secret love
Does thy life destroy.

おまえの床に
深紅の悦びを見出した
その暗く隠された愛が
おまえの命を奪う

The_sick_rose


//--- イディオム、例文、単語など
find 見つからなかった人や物を見つける、探す
find out(他の人から聞いたり目で見たりして)知らなかった事実や情報を見つける、知る
(英語プラス「「find out」の意味、使い方は?」https://eigo.plus/vocabulary/find-out より)

//--- 拙訳について
The invisible worm
この虫が目に見えないのは、H・G・ウエルズのSF小説『透明人間』のように透明なわけではなく、闇に紛れているだけだと解する。
ギリシア神話の愛の神エロスは、その姿を見られないように、暗闇の中でしか愛するプシュケに会わなかったが、姉たちに、おまえの夫は化け物だと唆されたプシュケは、あるとき、寝室に灯りを持ち込んで、エロスの姿を見てしまい、それに気づいたエロスは逃げ去り、絶望する、そして、…といった話を思い出させる。
And his dark secret love
怪物に思われたのは、実は神[的存在]だったのである。
"The invisible worm" は、多くの場合、聖書に出てくる「蛇」と解釈されるようだ。個人的にも異議はない。ただし、この「蛇」を悪魔だと解釈することには賛成いたしかねる。悪魔というのであれば、それは呼び名の問題にすぎない。人間に知恵を授けた神的存在と解したい。(グノーシス主義?)エデンを追放されたアダムとイブは「無知 "innocence"」を失い「経験 "experience"」を得たのである。

Has found out thy bed / Of crimson joy:
同詩集の一篇「百合 "The Lily"」では、「控えめ "modest"」な薔薇は棘を突き出す、と歌われている。近寄るものを寄せ付けない。嫉妬深い。百合と異なり「お高く止まっている」感さえあるが、この薔薇の寝床が「深紅色の悦び」[を与えるもの]である、と見出されるわけだ。
"crimson" とはどんな色か、wikipediaには「濃く明るい赤色で、若干青みを含んで紫がかる。彩度が高く、色相環上ではマゼンタと赤の中間に位置する」とある。ちと、想像しにくいが、個人的には、適当(テキトー)に、血液の色だと理解している。

この短い詩を読むと、個人的に、思い出されるのは、あれなわけだが、あれこれ言う前に、同詩集から、他にバラが出てくる詩を読み直してみたい。
"Ah! Sun-flower" にはバラは出てこないが、"My Pretty Rose Tree", "Ah! Sun-flower", "The Lilly" の三篇は、一枚の版画(ページ)にまとめられているので、まとめて読み直した。

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//--- 原文と拙訳
"My Pretty Rose Tree" by William Blake (from "Songs of Experience", 1794)
ウィリアム・ブレイク「私の可愛い薔薇の木」(『経験の歌』収録)

A flower was offered to me;
Such a flower as May never bore.
But I said I've a Pretty Rose-tree:
And I passed the sweet flower o'er.

一輪の花が差し出された
五月にも見られないような花
だが、可愛い薔薇の木があるからと
私は奇麗な花を見送った

Then I went to my Pretty Rose-tree;
To tend her by day and by night.
But my Rose turnd away with jealousy:
And her thorns were my only delight.

可愛い薔薇の木のところに行って
私は昼も夜も世話をした
薔薇は嫉妬でそっぽを向いた、が、
その棘は(私にとって)喜びでしかなかった


"Ah! Sun-flower" by William Blake (from "Songs of Experience", 1794)
ウィリアム・ブレイク「ああ、向日葵よ」(『経験の歌』収録)

Ah Sun-flower! weary of time,
Who countest the steps of the Sun:
Seeking after that sweet golden clime
Where the travellers journey is done.

ああ、向日葵よ、退屈な時間を
太陽の歩みを数えて過ごすか
心地良い黄金の地を求めつつ
そこは旅行者たちの旅が終わるところ

Where the Youth pined away with desire,
And the pale Virgin shrouded in snow:
Arise from their graves and aspire,
Where my Sun-flower wishes to go.

若人(わこうど)が欲望を使い果たして衰えるところ
青ざめた乙女が雪の経帷子(きょうかたびら)をまとうところ
そして墓から起き上がって立ち上がる、そこに
私の向日葵は行きたい


"The Lilly" by William Blake (from "Songs of Experience", 1794)
ウィリアム・ブレイク「百合」(『経験の歌』収録)

The modest Rose puts forth a thorn:
The humble Sheep, a threatning [sic] horn:
While the Lilly white, shall in Love delight,
Nor a thorn nor a threat stain her beauty bright.

慎ましい薔薇は棘を突き出す
控えめな羊は角で脅す
だが白百合は、愛の喜びに満ちて
棘や角で、その輝く美しさを汚しはしない


//--- イディオム、例文、単語など
pine
〈悲しみ・病気などで〉やつれる、やせ衰える〈from〉(しばしば away を伴う)
〈…を[…することを]〉思い焦がれる、切望する(yearn, long)〈for[to do]〉
shroud
(埋葬する死体を包む)白布、きょうかたびら;包むもの、おおい、幕、とばり〔of〕

delight〔+in+(代)名詞〕〔…に〕大喜びする、〔…を〕おもしろがる
- Children delight in surprises. 子供はびっくりするようなものをおもしろがる

//--- 拙訳について
これら三篇を読んで、"The Sick Rose" のあれの印象が一層強まった。あれとは、
ドラキュラ
である。(言わずもがなではあるが、ブレイクが恐怖小説の影響を受けたとか[第一、時代が合わない]、ルーマニアの伝説を聞き及んでいたとか、言いたいわけではない。単に想像されるイメージに「繋がり」が感じられると言いたいだけである。また、自分は、ワーズワス同様、「切り刻む解剖」は好まない)
一種、勧善懲悪ものになっている、ブラム・ストーカーの小説や、ハマー・フィルムの恐怖映画より、ヴァン・ヘルシング教授が出てこない、ドイツ映画『ノスフェラトゥ』のほうが、ぴったりくる。それから、ロジェ・ヴァディム監督の『血とバラ』(仏伊1961年)...ET MOURIR DE PLAISIR / BLOOD AND ROSES は、「ドラキュラ」ものではなく、「カーミラ」もので、内容的にはあまり関係がなさそうだが、題名繋がりで。この傑作映画、いまだ日本語版DVDは出ていないようだ。(多分、テレビ放送されたものを録画してあったと思うが?)
シュルレアリスト詩人、アンドレ・ブルトンが絶賛した、F・W・ムルナウ監督の『吸血鬼ノスフェラトゥ』(独1922年)NOSFERATU: EINE SYMPHONIE DES GRAUENS は、いつでも見られるのに、いまだちゃんと見た記憶がないが、その再映画化であるヴェルナー・ヘルツォーク監督の『ノスフェラトゥ』(独仏1978年)NOSFERATU: PHANTOM DER NACHT のほうは、ヘルツォーク監督作品が何本かリバイバル上映されたとき、わざわざ映画館まで見に行った(ここ何十年も映画館に行ったことがない!)。もちろん、録画したものも確保しているはず。
少々脱線した感があるが、自分としてはこれでよい。

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拙訳ブレイク「ロンドン」my poor translation of "London" by William Blake

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Blake

タンジェリン・ドリームがアルバム「タイガー "Tyger"」で取り上げた、ウィリアム・ブレイクの詩、三篇のうち、残していたのがこれ。他の二編は、すでに翻訳記事を書いている。

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ちょっとわかりにくいと感じる詩で、これまで避けていたが、ようやく手を付けた。
なお、タンジェリン・ドリームが曲を付けて、歌にした "London" では、この詩だけでなく、他の詩もいくつか歌われているようだ。(少なくとも "The Fly" はすぐわかった *1

//--- 原文と拙訳
"London" by William Blake
(from "Songs of Experience", 1794)
ウィリアム・ブレイク「ロンドン」(『経験の歌』収録)

I wander thro' each charter'd street,
Near where the charter'd Thames does flow,
And mark in every face I meet,
Marks of weakness, marks of woe.

公認の通りをそぞろ行けば
公認のテムズが流れる近く
会う顔みなに印(しる)される
疲弊の印、悲哀の印

In every cry of every Man,
In every Infant's cry of fear,
In every voice, in every ban,
The mind-forg'd manacles I hear.

人みなすべての叫び
幼子すべての恐れの叫び
すべての声、すべての禁止令に
心を鍛(たた)い[て造られ]た手枷[の音]が聞える

How the Chimney-sweeper's cry
Every black'ning Church appalls;
And the hapless Soldier's sigh
Runs in blood down Palace walls.

煙突掃除の子の泣き声が
黒ずむ教会をぞっとさせる
見るも哀れな兵士の溜息
混じりの血が、宮殿の壁を流れる

But most, thro' midnight streets I hear
How the youthful Harlot's curse
Blasts the new born Infant's tear,
And blights with plagues the Marriage hearse.

なにより、真夜中の通りで聞く[の]は
若い娼婦の呪い(、それが)
どれほど、あかごの涙を枯らし
疫病で結婚生活を葬儀にするか

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//--- イディオム、例文、単語など
charter
…に特許状[許可証]を与える、…を認可する

ban 禁止;禁止令〔on〕;(世論の)無言の圧迫、反対〔on〕;破門;追放;公権剥奪

manacle 手錠、手かせ
forge〈鉄を〉鍛える;鍛えて造る

appall 〈人を〉ぞっと[ぎょっと]させる;〈人の〉顔色をなくさせる;度肝を抜く《しばしば受身で用い、「(…に)ぞっと[ぎょっと]する」の意になる;前置詞は at,by》

hapless 不運な、不幸な(哀れみに値するか、起こさせるさま deserving or inciting pity)

blast(らっぱなどの)強い一吹き
1.〈らっぱ・ふいごなどを〉吹く;〔+目的語+out〕〈大きい音・声を〉出す
2.〈…に〉爆発させる;〈…を〉爆破する;〔+目的語(+副)〕《俗語》〈…を〉撃つ;〈人を〉射殺する〈away, down, off〉;〔+目的語+(off+(代)名詞)〕〈…を〉〔…から〕撃ち落とす
3.〈暑さ・寒さなどが〉〈…を〉しなびさせる、枯らす;〈名誉・望みなどを〉台なしにする
4.[前に (May) God を略してのろいの文で]〈…を〉のろい倒せ
- Blast it [you, etc.]! ちくしょう、くたばっちまえ!

blight〈植物を〉枯らす、しおれさせる
plague 疫病、伝染病
hearse 霊柩車、葬儀車
hearth 暖炉前(暖炉の床が、部屋の中に張り出している部分);〔比喩としての〕家庭(生活)

//--- 拙訳について
この詩が書かれた背景としては、英語版Wikipediaの記事によれば、

England in the 1800s became very oppressive, influenced by fears over the French Revolution. Laws began to be imposed which restricted the freedom of individuals. (...) after the French Revolution, the British government began to oppress the civil democratic activities, making London quite different from before:

1800 年代のイギリスは、フランス革命に対する恐怖の影響を受けて、非常に抑圧的なものになりました。 個人の自由を制限する法律が課され始めました。(中略)フランス革命後、イギリス政府は市民民主活動を弾圧し始め、ロンドンは以前とは全く異なったものになりました。(Google翻訳結果そのまま)

とのこと。

I wander thro' each charter'd street,
"chartered" は「特権を与えられた」と訳されていることがあるが、それだと、次の「特権を与えられたテムズ川」というのがわかりにくいと思う。
「政府公認の」といったところではないかと。そもそも、川や道は誰のものなの、と言えば、国のものになるのだろうが、主要な交通経路に色々と制限が課されて、厳しく取り締まられていたといった感じだろうか。「…すべからず」というお触れ "ban" でいっぱいなのかと。

How the Chimney-sweeper's cry
当時、彼の地では、子供の過重労働が普通に行われており、男の子の代表的な仕事が、煙突掃除だった。そのものずばり、"The Chimney Sweeper" と題された異なる詩が、それぞれ『無垢の歌 "Songs of Innocence"』『経験の歌 "Songs of Experience"』に入っている。

Every black'ning Church appalls;
教会が黒ずんでいるのは、児童労働問題を見過ごすほど腐敗しているからといった解説が多く見られるが、それはさておき、実際、産業革命の影響で、ロンドンの多くの建物が煙で黒く汚れていたのではないかと思われる。

And the hapless Soldier's sigh / Runs in blood down Palace walls.
直訳で「血の中の、見るも哀れな兵士の溜息が、宮殿の壁を流れる」というのは少々理解しづらいが、個人的には、ゴヤの油彩画『マドリード、1808年5月3日』や、マカロニ・ウェスタン映画でよくある、メキシコの砂だらけの、白い建物が立ち並ぶ町での虐殺シーンなんかが思い起こされる。
兵士が血を流すわけではなく、命令だから撃つことに、兵士は溜息したくなるような気持ちになるんでしょうね。

The mind-forg'd manacles I hear.
例によって、日本語には "mind" にぴったりくる訳語がなく、とりあえず「心」としたが、体感される "heart"(胸とか心臓とか)と異なり、「よ~く考えよう」な活動を司るもの。(「部位」としては、頭とか脳とか?)
"mind-forged" は、「マインド・コントロール mind controlled(心を操作された)」との比較で意味を考えた。
心を叩いて、自由を奪う、のが手錠というわけで。叩く音や、鎖がガチャガチャ言う音が聞こえてくるような。

How the youthful Harlot's curse
"curse" は、客引きの呼び声をこう表現しているのだろうか? 当時のロンドンの夜の街の状況は勉強不足でよくわからない。

And blights with plagues the Marriage hearse.
「疫病 "plagues"」とは、多くの解説で、性病のこととなっている。なお、プロコル・ハルムの六枚目のアルバム『グランド・ホテル "Grand Hotel"』には、「スーヴェニア・オブ・ロンドン "A Souvenir of London"」なる曲が入っているが、「ロンドン土産」と歌われているのは、性病のことである。

"the Marriage hearse" は直訳すると「結婚葬儀車」となるが、 "marriage hearth"(「新婚家庭」?)のもじりか?
若い夫が、ロンドンに行って、若い娼婦の誘いにうっかり乗るのは、性病をうつされて「結婚葬儀車」に乗ることになるという意味?
「新生児の涙を枯らす」とは、病気になって、元気な赤ちゃんが「おぎゃー」と産まれなくなるということ?

[追記]

「蠅」の前に歌われているのは、『経験の歌』から「迷子の少女」"A Little Girl Lost" の第一節、

Children of the future age,
Reading this indignant page,

Know that in a former time
Love, sweet love, was thought a crime.

『アメリカ ひとつの預言 "America; A Prophecy"』の一部抜粋、

Rise and look out; his chains are loose, his dungeon doors are open;
And let his wife and children return from the oppressor's scourge
They look behind at every step and believe it is a dream
Singing: The sun has left his blackness and has found a fresher morning
And the fair Moon rejoices in the clear and cloudless night 

For empire is no more and now the Lion and Wolf shall cease 

この後、『経験の歌』から「蠅 "The Fly"」全文が歌われる。

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拙訳ロリー・ギャラガー「エイント・トゥー・グッド」my poor translation of "Ain't Too Good" by Rory Gallagher

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泣きそうかも。う~む、なんとも、ギターの音色がとてもよい。なんなんですかね?

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Ain't Too Good" by Rory Gallagher (Track 3 on "Against the Grain", 1975)
ロリー・ギャラガー「あまり良くない」(『不本意ながら』収録)

Well, it ain't too good
The way you treat your man
It's less than good
It sure ain't kind
It's your mistake
You'll see in time
When I'm gone, when I'm gone

あまり良くない
男の扱いが
良いとは言えない
まるで優しくない
間違ってる
やがてわかるさ
いなくなれば、ぼくがいなく

Well, it's been so long
Since I felt that glow
The flame was bright
But it's burning low
I should be gone
But I'm slow to go

ずっと前のこと
マブしく感じて
燃え上がったが
くすぶりかけて[い]る
いなくなるべき
でもぐずってる

Serves me right, serves me...
It doesn't seem clear
What happens from here and now

自分のせいさ、自分のせい...
はっきりしない
これからどうなるのか

You've called the tune, but maybe soon
Someone must pay for the piper

君は頼むだけ、多分すぐ
誰かに代償を払わせる

Well, it ain't too late
To change your mind
For it's time you knew
Just where I stand
Well, let me know
'Cause I got plans
From now on, from now on, from now on

遅すぎで[は]ない
考え[を]変えるには
知るべき頃合い
ぼくの立場を
教えてくれ
ぼくにも予定がある
この先ずっと、この先ずっと、この先ずっと

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//--- イディオム、例文、単語など
less than 決して…でない;に満たない、未満
You'll see. 今にわかる。/まあ見てなよ。/どうなることやら。
in time 早晩、やがて(は)、今に
when you see I'm gone 私がいないことにあなたが気づいた時

here and now 今この場で、即刻、直ちに

serve someone right
(人)にとって当然の報い[仕打ち]となる、(人)の自業自得である、(人)がいい気味である
- It serves Lily right if her boyfriend tells her a lie. 恋人にうそをつかれても、リリーは自業自得です。
- It serves you right. それは自業自得です。/それは当然の報いだ。/ざまあ見ろ。/いい気味だ。[口論や罵倒の表現]

pay the piper〔自分がした悪事の〕報いを受ける
- I will have to pay the piper (and call the tune) for all the bad things I have done. 自分のしてきた悪事の報いを、受けなければならないだろう。
pay the piper
1. 費用[責任]を負担する
- He who pays the piper calls the tune.《諺》費用[責任]を受け持つ者に決定権がある(【由来】「笛吹きに金を出す者が曲を注文する権利がある」の意から)
2.(愚行などの)報いを受ける

It is time+仮定法過去 ~するべき頃(潮時)だ

tell me と let me know の主なニュアンス差
tell me は積極的に、let me know は控えめに求めるニュアンス

from now on これから先も;以降で、このあと;いこう;これからも、これから先ずっと;この先ずっと;今回から

//--- 拙訳について
..., but maybe soon
ここのところの訳だけは、ピッタリ来ている感じがして、自己満足。

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拙訳ビートルズ「オール・トゥゲザー・ナウ」「ヘイ・ブルドッグ」my poor translation of "All Together Now" and "Hey Bulldog" by The Beatles

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歌詞が簡単そうだったので、取り上げることにした。が、その一曲では物足りず、ついでに次の曲も訳してみることにした。このアルバムの収録曲は、ジョージ・ハリスンのニ曲、「イッツ・オール・トゥー・マッチ」と「オンリー・ア・ノーザン・ソング」をすでに取り上げている。
ポール・マッカートニーによるこの曲は、一種、数え歌風で面白い。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"All Together Now" by The Beatles (Track 3 on "Yellow Submarine", 1969)
ビートルズ「さあみんな集まって」(『黄色い潜水艦』収録)

One, two, three, four
Can I have a little more?
Five, six, seven, eight, nine, ten, I love you

一、二、三、四
もう少しもらえますか?
五、六、七、八、九、十、愛してる

A, B, C, D
Can I bring my friend to tea?
E, F, G, H, I, J, I love you

い、ろ、は、に
友だちをお茶に呼んでもいい?
ほ、へ、と、ち、り、ぬ、愛してる

(Bom bom bom bompa bom) Sail the ship
(Bompa bom) Chop the tree
(Bompa bom) Skip the rope
(Bompa bom) Look at me

(ぼん、ぼん、ぼん、ぼんざ、ぼん)船出して
(ぼんじゃ、ぼん)木を切って
(ぼんず、ぼん)縄跳んで
(ぼんど、ぼん)見てよ

(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now

(みな集まって)さあみんな
(みな集まって)集まって
(みな集まって)さあみんな
(みな集まって)集まって

Black, white, green, red
Can I take my friend to bed?
Pink, brown, yellow, orange and blue, I love you

黒、白、緑、赤
友だちを床に連れてってもいい?
桃、茶、黄、橙、青、愛してる

(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now
(All together now) All together now

(みな集まって)さあみんな
(みな集まって)集まって
(みな集まって)さあみんな
(みな集まって)集まって
...

(Bom bom bom bompa bom) Sail the ship
(Bompa bom) Chop the tree
(Bompa bom) Skip the rope
(Bompa bom) Look at me

(ぼん、ぼん、ぼん、ぼんざ、ぼん)船出して
(ぼんじゃ、ぼん)木を切って
(ぼんず、ぼん)縄跳んで
(ぼんど、ぼん)見てよ

(All together now) All together now
...

//--- イディオム、例文、単語など
Let's go all together. 皆で行こう。
all together ひとまとめにして;こぞって;とりまぜて;ちゃんぽんに

take someone to bed(人)とセックスする(make love to よりさらに遠回しで少し曖昧)

//--- 拙訳について
Wikipediaの記事によると、この歌には、日本語の「カバー・バージョン」があるそうで、昔、NHKの番組『みんなのうた』で放送されていたそうな。(「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」は記憶に残っているが、これは知らなかった)
ネット検索してその歌詞を調べたところ、「訳詞」となっているものの、内容は原文とかなり異なっている。

「さあみんなで」ヤング101、サカモト児童合唱団(訳詞:片岡輝)

ワン ツー スリー フォー
ちょっぴりきどって 数えましょ
ファイブ シックス セブン
エイト ナイン テン その調子

A B C D
アルファベットは二十六
E F G H I J まだ続く
ボン ボン ボン ボンバボン
どこかの ボンバボン
街角で ボンバボン
友達を ボンバボン みつけよう

手をふれば
すぐわかる
すばらしい
仲間たち

ブラック ホワイト
グリーン レッド
あなたが好きなのどんな色
ピンク ブラウン
イエロー オレンジ アンド ブルー
お似合いよ
ハウ ドゥ ユー ドゥ

英語でアタックしてみよう
アイム ファイン
サンキュー アンジュー
お手あげだ

ボン ボン ボン ボンバボン
地球の ボンバボン
どこかで ボンバボン
何かが ボンバボン 生まれてる

手をふれば
すぐできる
すばらしい
仲間たち

ボン ボン ボン ボンバボン
地球の ボンバボン
どこかで ボンバボン
何かが ボンバボン 生まれてる

手をふれば
すぐできる
すばらしい
仲間たち


どういう事情で原文からかけ離れてしまったのかわからないが、翻訳不能なほどではない歌詞だと思う。対して、次の、ジョン・レノンの曲はどうだろう。

 

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Hey Bulldog" by The Beatles (Track 4 on "Yellow Submarine", 1969)
ビートルズ「塀、古道具」(『黄色い潜水艦』収録)

Sheepdog
Standing in the rain
Bullfrog
Doing it again
Some kind of happiness is measured out in miles
What makes you think you're something special when you smile?

ケンネル
雨が降る
ひきがえる
ひっくり返る
しあわせってやつは距離で測る
笑顔が特別なんてなぜ思う

Child-like
No one understands
Jack knife
In your sweaty hands
Some kind of innocence is measured out in years
You don't know what it's like to listen to your fears

のけぞる
反り返る
つんのめる
手に汗握る
あどけなさは年で測る
心配事聞く感じってわかるかい

You can talk to me
You can talk to me
You can talk to me
If you're lonely you can talk to me

話しかけなよ
話しかけなよ
話しかけなよ
寂しけりゃ話しかけなよ

Big man (Yeah?)
Walking in the park
Wigwam
Frightened of the dark
Some kind of solitude is measured out in you
You think you know me but you haven't got a clue

でかぶつ
公園散歩
革靴
闇は怖い
孤独ってやつは君で測る
ぼくをわかったつもりがわかっちゃない

You can talk to me
You can talk to me
You can talk to me
If you're lonely you can talk to me

話しかけなよ
話しかけなよ
話しかけなよ
寂しけりゃ話しかけなよ

Hey bulldog! Hey bulldog!
Hey bulldog! Hey bulldog!

塀、古道具! 塀、古道具!
塀、古道具! 塀、古道具!


//--- イディオム、例文、単語など
kennel 犬小屋、犬の飼育場、犬の預かり所、みすぼらしい家

sheepdog 羊の番犬、牧羊犬
bullfrog ウシガエル、食用ガエル
some kind of ある種の、何かの、どこかの;〈米俗〉なかなか良い、すごい
measure out
〔ある分量に〕量り分ける、〔ある分量を〕量って取り出す
〔ある長さに〕測り分ける、〔ある長さに〕測って取り出す

jackknife ジャックナイフ(大きな折り畳み式ナイフ)

frightened of
《be ~》~を(常習的に)怖がる
- As a youngster, I was frightened of the dark. 子どもの時、いつも闇が怖かった。

wigwam ウィグワム(北米インディアンのテント小屋);にわか作りの大会場

clue 手がかり、糸口
[成句]not have a clue ; have no clue(口)さっぱりわからない;全く無知である


//--- 拙訳について
ナンセンス詩人レノンの面目躍如といったところか。原文通りに訳してもうまく歌詞にならないので、あきらめて、多少「アレンジ」した。

bullfrog 食用蛙
アメリカ・ザリガニ同様、もともと、食用に輸入されたものが繁殖した「外来種」ですね。日本語だと「ウシガエル」になるが、次の「気ままな」翻訳句に合わせるため、「在来種」に変えた。

Sheepdog 牧羊犬
それに「引きずられて」、少し変えた(が、それでもかけ離れたものにならないよう気を遣っているつもり)。ただし、"kennel" は、日本語のような響きもあるが、間違いなく英単語であり、その点、満足してない。

Bullfrog / Doing it again
なにが「またやる」のか意味不明だが、恐らく、"bullfrog" は「そのもの」ではなく、なにか俗な意味で言っているものと思う。これについては追求せず。

Some kind of happiness is measured out in miles
同じような言い回しが三回出てくるが、T.S.エリオットの「J・アルフレッド・プルーフロックの恋歌 "The Love Song of J. Alfred Prufrock"」の有名な句、
I have measured out my life with coffee spoons;
を思い起こさせる。この句については、過去記事「T.S.エリオットの詩は(その六)」参照。同様に、

Jack knife / In your sweaty hands
は、同様に、"Rhapsody on a Windy Night" の印象的な最後の一行、
The last twist of the knife.
を思い出させるかも。この句については、過去記事「T.S.エリオットの詩は(その四)」参照。
ジャックナイフは、刃が柄の中に折り畳めるようになっているナイフのことだが、個人的には二輪車の姿勢の呼び方、「ウィリー」に対するもののほうが馴染み深い。そこで、直訳ではない訳語を当ててみた。これに引きずられて、その前の部分の訳語も勝手なものにしている。
なお、比較的最近の言い方で、ジャックナイフ(後輪が持ち上がった)状態のまま、惰性で、前輪だけで前進する様子を「ストッピー」と言う。

If you're lonely you can talk to me
自分の頭の中では、ずっと、"Only you can talk to me" と聞こえていた...

Wigwam
ウィグワム(wigwam)は、アメリカインディアン部族の伝統的なドーム型の住居。
"Big man" に対して、"woman" をもじったものか?
"Big man" の訳語に合わせて変えている。「だんぶつ(仏壇)」とか「乾物」でも良いとは思うが、意味がかけ離れて、唐突な感があるので、「散歩」に合わせて「革ブーツ」としていたのを、さらに少し変えた。("boots" は英語なので)

Hey bulldog! Hey bulldog!
この訳は無意味。発音に合わせただけ。残念ながらうまくない。「土佐犬」ではなあ。

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拙訳ルー・リード「アイ・キャント・スタンド・イット」my poor translation of "I Can't Stand It" by Lou Reed

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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ヴェルヴェット・アンダーグランドを解散して、自身の名前を銘打った、ソロ・デビュー・アルバムの冒頭を飾る曲です。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"I Can't Stand It" by Lou Reed (Track 1 on "Lou Reed", 1972)
ルー・リード「耐えられない」(『ルー・リード』[国内盤LPでの邦題は『ロックの幻想』]収録)

It's hard being a man
Living in a garbage pail
My landlady called me up, ooohhh
She tried to hit me with a mop

男一人では
ゴミ溜め暮らしさ
管理人(おかみ)が電話してきて
モップで叩こうとする

I can't stand it anymore more
I can't stand it anymore more, oh
I can't stand it anymore more

これ以上耐えられない
これ以上耐えられない
これ以上耐えられない

But if Candy would just come back
It'd be all right
Yeah, if Candy would just come back
It would be all right, come on baby

けど、あの娘が戻ってくれ[さえし]たら
うまくいくはず
ああ、あの娘が戻ってくれ[さえし]たら
うまくいくはず

I live with thirteen dead cats
A purple dog that wears spats
They're all out livin' in the hall
And I can't stand it anymore

猫は十三匹飼ったし
紫の短パンを着せた犬だって
みな霊廟(れいびょう)に入っている
これ以上耐えられない

I can't stand it anymore more
I can't stand it anymore more
I can't stand it anymore more

これ以上耐えられない
これ以上耐えられない
これ以上耐えられない

But if Candy would just come back
It'd be all right
Ooohhh, if Candy would just come back
It would be all right, be all right now

けど、あの娘が戻ってくれ[さえし]たら
うまくいくはず
ああ、あの娘が戻ってくれ[さえし]たら
うまくいくはず、うまくいくのに

Ah, come on baby

ああ、さあこい

I'm tired of living all alone
Yeah, nobody ever calls me on the phone
But when, ah, things start getting bad, ah
I just play my music louder

ひとりきりはうんざりだ
誰も電話をかけてこない
事態が悪くなれば
でかい音で演奏するさ

I can't stand it anymore more
I can't stand it anymore more
I can't stand it anymore more
I can't stand it, I can't stand it, oh
I can't stand it, I can't stand it
I can't stand it, I can't stand it, no
I can't stand it, I can't stand it, oh
I can't stand it, I can't stand it
I can't stand it, I can't stand it
I can't stand it, I can't stand it
I can't stand it, I can't stand it

これ以上耐えられない
これ以上耐えられない
これ以上耐えられない
耐えられない、耐えられない、
...

//--- イディオム、例文、単語など
garbage pail ごみ箱

landlady(旅館・下宿などの)女主人、おかみ;女家主;女地主

outlive
〈人〉より生き延びる、長生きする
- He outlived all his children. 彼は子供たちみんなに先立たれた
〈ある時期などの〉後まで生きる;〈困難などを〉(切り抜けて)生き抜く
〈…を〉長続きして失う
- This book [method] has outlived its usefulness. この本[方法]はもう役に立たなくなっている。

call on the phone 電話をかける[てくる]


//--- 拙訳について
It's hard being a man
直訳すれば「一人の男であることはつらいことだ」といったところだろうか。ここでの "man" は、"child" に対する、「大人」といった意味あいだろう。
訳語としては、「男はつらいよ」がぴったりくる感じ。ただし、全体の文脈からわかりやすく、男の一人暮らし、としておきたい。

Living in a garbage pail
日本には、「男やもめに蛆(うじ)がわき…」という言い回しがあるが、ちょうどピッタリな感じがする。
ただし、キャンディーさんと婚姻関係にあったかどうか、はっきりしないし、戻ってくれさえしたら、ということは、死別したわけではないわけで、「やもめ」という語を使うのはやめた。

I live with thirteen dead cats
「13匹の死んだ猫と暮らしている」では「直訳」と言うべきであって、猫の死骸が部屋のあちこちに転がっている光景を想像させるような訳文を、原文を添えもせず、「和訳」と言うのは、眉をひそめたくなる。意味としては、この節をどう読んでも、また、歌詞全体の「文脈」からしても、これまでに猫を通算13匹飼っているがみな死んでしまったと、普通、理解すべきと思いますけど…
(強いて直訳するのなら、せめて、13匹の遺体とともに[ではあまりにひどすぎる!]、ではなくて、13匹の思い出とともに暮らしているというのが伝わるような訳文にしてもらいたいものだ)

A purple dog that wears spats
"purple dog" でネット検索した画像を見てみると、イメージが湧く。毛並みが紫の犬はいないわけで、多分、紫色のスパッツを着せていたのだと思う。しかも、犬専用の衣類ではなく、自分が履いていたやつ、のイメージが湧いた。

They're all out livin' in the hall
この "hall" は、"pet memorial hall" のことかと? 都会だと、そういったペットの葬儀(後始末?)を引き受けてくれる業者・施設があるのかと?(最近では、愛玩動物のみならず、人間でさえ、墓の土地がない寺では、ビルの中に、コンピュータ制御された「お骨」のロッカーみたいのがあるそうで)
かなりペットに思い入れがあって、一匹一匹、その思い出を大切にしているのが伝わってくる。(現在形で語られている点にも注意を払いたい)
でも、ペットではもう耐えられないんですよね。すぐ死んじゃうし。

やはり、ルー・リードの歌詞はなかなかだと思う。詩人だよねえ。

[追記]
ルー・リード関係の過去記事を一覧してみた。

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拙訳バート・ヤンシュ「ドゥー・ユー・ヒア・ミー・ナウ」my poor translation of "Do You Hear Me Now?" by Bert Jansch

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
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ドノヴァンの『フェアリーテイル』のCDのボーナストラックに入っている "Do You Hear Me Now" は、バート・ヤンシュの曲のいわゆる「カバー」で、彼のデビュー・アルバム『バート・ヤンシュ』(1965年、旧邦題『若者の不思議な世界』)に収録されている。個人的には、彼が一員として結成したグループ、ペンタングルの編集版LPレコードを聴いて、すっかり心酔して以来、二人のギタリストのレコードを何枚か買い集めており、これも中古レコードの販売イベントで見つけて購入している。地元のラジオ局の処分品らしかった。(LPレコードは処分してしまったので手元にないが、音は残してある)
とても良い曲だと感じる。歌詞は、前回取り上げた、ドノヴァンの曲同様、アイルランド独立運動に関連しているのだろうか?(アルバム冒頭の「カラーズ "Colors"」も、以前、話題に取り上げているが、歌詞の最終節は、色でなく、「自由という語」が歌われていることに注意したい)
なお、ドノヴァンのアルバム『メロー・イエロー』には、「ヤンシュの家 "House Of Jansch"」という曲が入っており、彼らの交友関係がうかがわれる。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Do You Hear Me Now?" by Bert Jansch (Track 8 on "Bert Jansch", 1965)
バート・ヤンシュ「聞いてるかい?」(『バート・ヤンシュ』収録)

Freedom fighters speak with your tongues
Sing with the might of the wind
In your lungs, do you hear me now?

自由の戦士よ、語れ、自分の言葉で
歌え、腹から
声を出して
聞いてるかい?

My mama told me, papa said it too
Son, the world's divided and you know
Your cause is true, do you hear me now?

母は語った、父も言った
世間の分断を、僕の
主張は正しいと
聞いてるかい?

Can you see those mushrooms seed and burst
Spreading through our valleys breeding hunger
Breeding thirst
Do you hear me now?

見えるか、キノコが芽吹いて
故郷(くに)を覆い、飢えをしのぎ
渇きをいやす
聞いてるかい?

Snowing in the winter, blossoms in the spring
If they drop the bomb in the summertime
It don't mean a dog-gone thing
Do you hear me now?
Do you hear me now?

冬には雪が、春には花が
夏に爆弾が落とされても
まったく意味がない
聞いてるかい?
聞いてるかい?

Freedom fighters speak with your tongues
Sing with the might of the wind
In your lungs, do you hear me now?
Do you hear me now?

自由の戦士よ、語れ、自分の言葉で
歌え、腹から
声を出して
聞いてるかい?

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//--- イディオム、例文、単語など
Do you hear me?
聞いてるの? 聞こえますか。
- Go to bed now! Do you hear me? 今すぐ寝なさい!聞いてるか?

Do you hear me now? さあおわかりかな? 聞こえるんだろうな?

tongue 弁舌;言葉づかい
- Watch your tongue. 言葉づかいに気をつけろ、口を慎め。

cause【可算名詞】主張、主義、…運動〔of〕
- the anti-war cause 反戦運動
- the cause of feminism 女性解放運動の主義[主張]

It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) 「スウィングしなけりゃ意味がない」 (デューク・エリントン作曲のスタンダード・ナンバー)

doggone
[他動]〈俗〉呪う(goddamnの婉曲表現、あるいは崩れた形とされる)
[形]〈俗〉忌まわしい
[副]〈俗〉すごく
[間投]畜生!(嫌悪やいら立ちなどを表す)

//--- 拙訳について
Sing with the might of the wind / In your lungs, ...
「意訳」というやつになりますか。言うまでもなく、"lung" は腹ではなく、肺です。

Do you hear me now?
ニュアンスとしては、「(話に)ついてきているかい?」といった感じかと。「おわかりっ?」て感じ。

Can you see those mushrooms seed and burst
アイルランドと言えば、マッシュルーム料理らしい。(ピンとこない…) よく採れるらしい。
この節は何かのたとえなのではないかと思うが、よくわからない。
なお、こんなグループがあったそうな。知らんかった。

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拙訳ドノヴァン「ザ・リトル・ティン・ソルジャー」my poor translation of "The Little Tin Soldier" by Donovan

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素晴らしいアルバムだと思う

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"The Little Tin Soldier" by Donovan (Track 11 on "Fairytale", 1965)
ドノヴァン「小さな錫の兵隊」(『おとぎ話』収録)

Once in a town in the Black Forest
A little white toy shop stood
And the little tin soldier with only one leg
Lived in a castle of wood

むかし黒い森の町に
白いおもちゃ屋があった
片脚の錫(すず)の兵隊が
木の城を守って[い]た

And across the room on another shelf
Stood a little glass case
And a tiny ballerina lived in there
All in a dress of lace

向かいの棚では
ガラスの入れ物の中に
レースの衣装を身に着けた
踊り子が住んで[い]た

And from where the little tin soldier stood
They could see each other so clear
And the little tin soldier watched over her
With a love that was so dear

兵隊の立ち位置からは
お互いはっきり見えた
片脚の錫の兵隊は
見守って恋[を]した

Then one day sadness came
The tiny ballerina was sold
The little tin soldier was thrown away
And into the gutter he rolled

悲しい日がやがて来た
踊り子は売られた
兵隊は投げ捨てられて
溝にはまった

The water carried him to the sea
And many far-off lands
He made many children happy
As he passed through their tiny hands

流されて海まで
遠くの国へ
子供たちの手から手へと
幸せをもたらした

And then one day they met again
In a house in the land of Eire
And when the clocks on the wall struck the midnight hour
They jumped into a fire

そしてふたりはふたたび
故郷の地で[出]会った
時計[が]真夜中[を]告げたとき
ふたりは暖炉に飛び込んだ

And in that fire they shall stay
Forever and a day
For the fire, Load, is the fire of love
Just like the peaceful dove

そしてふたりは火の中に
夜が明けるまでいた
火の洪水は燃える恋
鳩のようにおだやかに

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//--- イディオム、例文、単語など
Black Forest シュヴァルツヴァルト「黒い森」

Eire エール《the Republic of Ireland のアイルランド語名、また旧正式名
 1801 年英国に併合、内戦ののち 1921年アイルランド自由国(Irish Free State)として British Empire の中の自治領になったが、1937年独立して Eire と改称し、さらに1949年には英連邦から脱退し、現在の国名(the Republic of Ireland)となる。
 アイルランドの島を構成する32の州のうち26で成り立つ共和国 a republic consisting of 26 of 32 counties comprising the island of Ireland


//--- 拙訳について
このレコードの、この曲を聴いて相当感情を揺さぶられた。
昔、小さい頃に、こんな話をテレビの童謡番組かなにかのアニメーションで見て、激しく心を動かされた記憶が焼き付いているので。
この曲の歌詞は、明らかに、アンデルセンの創作童話「しっかり者のスズの兵隊」に基づいている。内容は、多少、改編されている。
さて、自分はアンデルセンの創作童話を読んだことはなく、残念ながら手元に本もなく、ネット検索でいくつか動画を見てみただけなので、見たものがどこまで原作に忠実なのかよくわからないが、…

原作では、錫の兵隊は、子供がプレゼントされた、箱入りの一組のセットで、その中の一体だけが[材料の、溶かした錫のスプーンの量が少し足りずに]、片脚になっている。この、一つだけ欠けているものがある、という印象的な前提が、短い歌詞の中では再現されていない。
また、錫の兵隊は紙の船に乗せられて、暗い水路を運ばれて行くのだが、最近だと『地獄少女』に見られる、普遍性をもつこの種のイメージ、さらに、兵隊は魚に呑み込まれてしまい、釣られたその魚が、元の家に買われて、さばいた魚の腹の中から、片脚の錫の兵隊が取り出されるという、劇的な展開もまた省略されている。
また、アンデルセンの童話では、兵隊が恋するバレリーナ[の人形]は、紙でできているのだが、この歌では材質は特に言及されていない。

For the fire, Load, is the fire of love
この部分、自分のリスニングでは、ずっと、
For the fire flood is the fire of love
になっていた。英語では「火の海」といった言い方は一般的ではないのだろうか?("floods of fire" という語句はあるようだ)

見方によれば、「心中」ものになるかもしれない。

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拙訳ロリー・ギャラガー「ムーンチャイルド」my poor translation of "Moonchild" by Rory Gallagher

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。このブログにおいて引用しているオンライン辞書は、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

このアルバムについては、以前の記事「拙訳ロリー・ギャラガー「ドゥ・ユー・リード・ミー」my poor translation of "Do You Read Me" by Rory Gallagher」を参照されたい。
ロリー・ギャラガーの曲では、かなりの人気のある一曲ではないだろうか?

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//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Moonchild" by Rory Gallagher (Track 3 on "Calling Card", 1976)
ロリー・ギャラガー「かに座の生まれ」(『名刺』収録)

You are a moonchild and, pretty soon child
I've got that feeling that
I'm gonna make you smile forever if I can
Just give me a sign and I'll show you my plan

君は月の子、すぐに会えるさ
ぼくにできるなら
ずっと笑顔でいさせて、あげたい
(ちょっとした)そぶりでもあれば、思いのたけ[を]打ち明けたい

You are a blue child, forever true child
You know that I'll try to
Paint the skies blue forever if I can
Just give me a sign and I'll show you my plan

君は青い子、ずっと一途(いちず)さ
ぼくにできるなら
ずっと青空にして、あげたい
(ちょっとした)そぶりでもあれば、思いのたけ[を]打ち明けたい

Tell me why you look so sad
Time slips by like grains of sand
Just put your future in my hands

どうしてそんなに悲しげなのか
時は砂のよ[う]に滑り落ちて[い]く(けど)
君の未来[を]この手ですくいたい

Tell me, tell me why you look so sad
Time slips by like grains of sand
Just put your future in my hands

どうして、ど[う]して、そんなに悲しげなのか
時は砂のよ[う]に滑り落ちて[い]く(けど)
君の未来[を]この手ですくいたい

You are a moonchild and, pretty soon child
I've got that feeling that
I'm gonna make you smile forever if I can
Just give me a sign and I'll show you my plan

君は月の子、すぐに会えるさ
ぼくにできるなら
ずっと笑顔でいさせて、あげたい
(ちょっとした)そぶりでもあれば、思いのたけ[を]打ち明けたい

Just show me a smile and I'll show you my plan
Just give me a sign and I'll show you my plan

笑顔を見せて[くれ]、思いのたけを伝えたい
そぶりを見せて[くれ]、思いのたけを伝えたい

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//--- イディオム、例文、単語など
moonchild
a person born under the zodiacal sign of Cancer かに座生まれの人
pretty soon
= very soon 近いうちに

//--- 拙訳について
拙訳邦題は、美川憲一の「さそり座の女」に敬意を表して。

You are a moonchild and, pretty soon child
適当にネット検索してみたところでは、"pretty soon" な子供といった使い方は見当たらず、どういう意味なのか、よくわからないが、"Pretty soon, Child!" という、呼び掛けとして捉えれば、意味が通るように思える。
用例としては、二階の寝室に一人で行くのを渋る子供に、「すぐ行きますから(一人で先に行きなさい)、わが子よ」と諫めるものがあった。

Just give me a sign and I'll show you my plan
この句を「信号をくれさえしたら、自分の計画を君に披露するだろう」なんて「和訳」されても理解するのに困ってしまうわけで…
「サイン」というのは、私が君を好きだということを君が知っていると思える、君の素振りのことだと思います。
「プラン」というのは、例えば、海に行くとか、色々、一緒にやりたいことがたくさんあるのでしょう、けど。

You are a blue child, forever true child
淡谷のり子が「月がとっても青いから」と歌っていたが、英語圏でも月と青の結びつきは一般的で、"Blue Moon" という定番曲(スタンダード・ナンバー)が良く知られている。後半は、「永遠に誠実な子」といった「和訳」でも意味は通りそうだが、一番同様、呼び掛けとして理解した。

なお、それぞれ child にかかる、"moon" と "soon"、"blue" と "true" が韻を踏んでいる(?)のは言わずもがな。

Just put your future in my hands
前行のイメージを引き継いでいると思うので、そのように訳したつもりだが、「すくう」は「掬う」と「救う」をかけたつもり。

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