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拙訳シェリル・クロウ「イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー」my poor translation of "If It Makes You Happy" by Sheryl Crow

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まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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シェリル・クロウの楽曲は、以前にも取り上げている。

どちらもファースト・アルバム収録曲だが、個人的には実際のところ、彼女のことを知ったのは、テレビで見た「イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー」のプロモーション・ビデオで、ケバい姉ちゃんだなと思ったが、曲が抜群に良いと感じたので、すでに出ていた彼女のセカンド・アルバムと、遡ってファーストを早速新品購入した。
二枚目は「サウンド・メイキング(音作り)」が以前より凝った感じだったが、一枚目は、わかりやすく、ビートルズっぽいかなと感じた。
これまで取り上げた楽曲でも、彼女の書く歌詞は、少し日本語訳しにくいと思えるものがあったが、この曲もそうで、旋律に合わせようとするとなおさらながら、この辺りでケリを付けておきたいということで…

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"If It Makes You Happy" by Sheryl Crow (Track 5 on "Sheryl Crow", 1996)
シェリル・クロウ「それで楽しいなら」(『シェリル・クロウ』収録)

I've been a long
A long way from here
Put on a poncho, played for mosquitoes
And drank 'til I was thirsty again
We went searchin'
Through thrift store jungles
Found Geronimo's rifle, Marilyn's shampoo
And Benny Goodman's corset and pen

まだまだ
先は長い
蚊よけにポンチョ[着て]
醒めては[また]飲み直した
ガラクタの山を
物色に行って
怪しげないわく付き[のもの]を
見つけて楽しんだ

Well, okay, I made this up
I promised you I'd never give up

そんなこんなも[あった]
ずっと一緒と言った

If it makes you happy
It can't be that bad
If it makes you happy
Then why the hell are you so sad?

それで楽しいなら
悪くないんじゃない
それで楽しいなら
なんで悲しげなの

You get down
Real low down
You listen to Coltrane, derail your own train
Well, who hasn't been there before?
I come 'round
Around the hard way
Bring you comics in bed, scrape the mold off the bread
And serve you French toast again

しょんぼり
元気なし
ジャズを聞いて、挫折を味わう
そんなのよくあること
あれやこれや
尽くしてはみた
ベッドに漫画、パンを焼いて
フレンチトーストを作った

Well, okay, I still get stoned
I'm not the kind of girl you'd take home

そうね、まだ酔ってる
あたしはあんたのタイプじゃない

If it makes you happy
It can't be that bad
If it makes you happy
Then why the hell are you so sad?

If it makes you happy
It can't be that bad
If it makes you happy
Then why the hell are you so sad?

それで楽しいなら
悪くないんじゃない
それで楽しいなら
なんで悲しげなの

それで楽しいなら
悪くないんじゃない
それで楽しいなら
なんで悲しげなの

We've been far
Far away from here
Put on a poncho, played for mosquitoes
And everywhere in-between

遠くまで
来てはみたが
蚊よけにポンチョ[着て]
どこでも距離[を]感じる

Well, okay, we get along
So what if right now everything's wrong?

仲良くやってきたじゃない
いまさら間違ってたなんてないよ

If it makes you happy
It can't be that bad
If it makes you happy
Then why the hell are you so sad?

If it makes you happy
It can't be that bad
If it makes you happy
Then why the hell are you so sad?

それで楽しいなら
悪くないんじゃない
それで楽しいなら
なんで悲しげなの

それで楽しいなら
悪くないんじゃない
それで楽しいなら
なんで悲しげなの

Oh, oh-oh

あ~、あ~

 

//--- イディオム、例文、単語など
it makes me happy
嬉しいな
still a long way to go まだまだです、まだ先は長い
thrift store (US) Synonym of thrift shop
thrift shop 中古品特価販売店 《家庭で不用になった衣類・家具などの寄付を受け、補修・加工のうえ格安で販売し、収益は福祉事業にあてる》
Geronimo(人名)ジェロニモ
 禁猟区に制限されることに対する抵抗として南西で白人の移民を襲撃したアパッチ族の長(1829年−1909年)
 (Apache chieftain who raided the white settlers in the Southwest as resistance to being confined to a reservation (1829-1909 ))
make it up to
(人)に償いをする、〔損失の〕埋め合わせをする、(人)とやり直す
- How can I make it up to you? どうやってこの埋め合わせをしたらいいんだろう。《つまり「ごめんなさい」という意味》

get down 気が沈む、めいる
derail〈列車などを〉脱線させる《通例受身で用いる》
- The train was derailed. 列車は脱線した
(進路・計画)を狂わせる、挫折させる

in-between 仲介者;中間の、中間的な

get along(何とか)やっていく、暮らす
- get along well [poorly] うまくやっていく[具合が悪い]
 仲よくやっていく〈together〉;〔…と〕仲よくやっていく、折り合ってゆく〔with〕
What if…?
 …したらどうなるだろう 《【用法】What will [would] happen if…? の略;現在では if 節には直接法を用いるほうが一般的》
- What if he comes back now? 今彼が戻ってきたらどうなるだろう
 …したってかまうものか《【用法】 What does it matter if…? の略》
- What if I fail! 失敗が何だ、失敗したって何でもない

//--- 拙訳について
歌詞サイト "Genius" に掲載されていた注釈を、Google翻訳にかけたもの(ほぼ無修正)

「イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー」は、シェリル・クロウの1996年のセルフ・タイトル・アルバムからのリード・シングルです。1997年のグラミー賞で最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞したクロウが歌ったこの曲は、米国ビルボード・チャートで最高10位を記録し、カナダでは1位に達した。 クロウはジェフ・トロットとこの曲を共作した。元々はカントリーソングでしたが、歌手はもっと露出を増やすためにロックソングに変えました。それがうまくいきました。

この曲は叙情的に複雑で、引用が豊富です。ある情報筋によると、クロウ自身は、「この曲のインスピレーションは、レコードレーベルやメディアが彼女にアルバムをフォローするようにプレッシャーをかけたときの、ファーストアルバムの大成功後の彼女の感情だった」と語ったという。

If It Makes You Happy
"mind" ≒「心」ほどではないにせよ、"happy" という語も少し厄介に感じる英単語で、一般的な訳語となる「幸せ」という日本語とは、少し意味合いや使われ方が異なるように思える。
日本語で「幸せ」「幸福」というと、昔話の結末のように、人生の総括的な意味合いで使われることが多いと思うが、英語の "happy" は、もっと、その場、その場での気分の表現として使われる感がある。(上で、辞書から似た例文を取り上げているが、その訳語もそうなっている)
「嬉しい」とか「楽しい」とか訳したほうがピッタリくることが多いのではないか。

I've been a long / A long way from here
距離のことを言っているのではなく、過去を振り返っている表現だと思います。進展してない、ということかと。

Put on a poncho, played for mosquitoes
なにかの喩えだろうか? 自分は、そのまんま、キャンプみたいなことをイメージした。

And Benny Goodman's corset and pen
「[アパッチ族の]ジェロニの[が使っていたという]ライフル」と「マリリン[・モンロー]の[が使っていた? がラベルに描かれた?]シャンプー」はまだしも、これはちょとわからない。(ベニー・グッドマンは大きな事故か何かして、療養中にたくさん楽譜を書いたとか? 伝記映画[←Amazonで購入可能]でも見直しましょう)
なんにせよ「バッタもの」であって、それをわかった上で、そうやって出品されているのを楽しんだ、ということかと。そんなときもあったよね、と。

Well, who hasn't been there before?
直訳すれば、「誰が以前そこに行ったことがないか?」となるが、そんなのを「和訳」と銘打ってもらっても困るわけで…

..., scrape the mold off the bread
ちょっとわけわからないが、「パン焼き型」から「ヘラ」で焼いたパンを取り出した、ということではないかと? このあたり、ベッドで朝食を取るみたいなこと?

We've been far / Far away from here
物理的な距離について言っているわけでないことは、今さら説明不要かと。

And everywhere in-between
これまたわからんが、多分、「友達以上恋人未満」みたいな関係だったということではないかと思うが? 違うかもしれないが、詩の文脈としては成り立つか、と。

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拙訳UK「ナッシング・トゥ・ルーズ」my poor translation of "Nothing To Lose" by U.K.

過去記事(「2004年2月」〜)は、左側の「バックナンバー」の文字をクリック!
まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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個人的には、UKは、一枚目より、二枚目のほうが好きだ。「らしく」なった、というか、グループとしてまとまった感がある。(が、三枚目はライブ・アルバムで、新作は出ずに分解してしまった…)

この曲は「スリリング」で、「ポップ」(一般受けしそう)で、格好良いと感じる。歌詞は「ちょっと何言ってるかわからない」感じだが、人それぞれ、自分に当てはまるところがあれば、共感できるかもしれない。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Nothing To Lose" by U.K. (Track 5 on "Danger Money", 1979)
UK「失うものはない(駄目もとで)」(『危険手当』収録)

Nothing to lose – Now I can really break it
Nothing to lose – Now I don't have to fake it
If you can't use – Forget it then I don't need it
Nothing to lose – If it ain't hot I'll leave it

失うものはない(駄目もとで)、今ならやれる
失うものはない(駄目もとで)、ごまかしなしで
使えないなら、忘れろ、要なし
失うものはない(駄目もとで)、熱くなけりゃほっとけ

Nothing to show, no-one to stop me, I'm going away
I'm kicking my heels, rolling the wheels and I'm leaving today
(Yeah, yeah...)

成果なし、誰も止めない、ここを去るだけ
待ちくたびれた、車を転がして、今日立ち去る

Nothing to lose – I gotta run for my life
Nothing to lose – Shoot out and shine those search lights
Nothing to lose – I'm ready to cross that border line
Nothing to lose – I'm going to make it stick this time

失うものはない(駄目もとで)、一目散に逃げる
失うものはない(駄目もとで)、ドンパチ、投光
失うものはない(駄目もとで)、境界線を越えてやる
失うものはない(駄目もとで)、今度はものにする

Nothing to show, no-one to stop me, I'm going away
I'm kicking my heels, rolling the wheels and I'm leaving today
(Yeah, yeah...)

成果なし、誰も止めない、ここを去るだけ
待ちくたびれた、車を転がして、今日立ち去る

Nothing to lose – I gotta run for my life
Nothing to lose – Shoot out and shine those search lights
Nothing to lose – I'm ready to cross that border line
Nothing to lose – I'm going to make it stick this time
Nothing to lose – Now I can really break it
Nothing to lose – Now I don't have to fake it
Nothing to lose – Forget it then I don't need it
Nothing to lose – If it ain't hot I will leave it...

失うものはない(駄目もとで)、一目散に逃げる
失うものはない(駄目もとで)、ドンパチ、投光
失うものはない(駄目もとで)、境界線を越えてやる
失うものはない(駄目もとで)、今度はものにする
失うものはない(駄目もとで)、今ならやれる
失うものはない(駄目もとで)、ごまかしなしで
失うものはない(駄目もとで)、忘れろ、要なし
失うものはない(駄目もとで)、熱くなけりゃほっとけ

 

//--- イディオム、例文、単語など
danger money
〈英〉→ danger pay〈米〉危険手当(使用者が労働者に危険な仕事をさせるときに通常の賃金とは別に支払う手当金)

nothing to lose 駄目もと
have nothing to lose 失うものは何もない、だまされたと思ってやってみなさいよ、駄目でもともと、駄目もと
have nothing to show for ... …の努力の跡を示すものが何もない

have nothing to show for one's efforts
努力の成果を示すものが何もない、努力が報われていない

kick one's heels《主に英国で用いられる》= cool one's HEELs【成句】
(不本意に長く)待たされる、待ちくたびれる
run (away) for one's [dear] life 一目散に逃げる

Stick to it! 頑張れ!
You'll never make it stick. あなたがそれを利用するはずがない。

//--- 拙訳について
Nothing to lose
"nothing to lose" は、アルク「英辞郎」に出ていたとおり、「駄目もと[で]」としていた(語数が少ないので収まりが良い)が、元に戻した。
ニュアンスとしては、確かに、「駄目もと[で、思い切ってやってやろう]」ということなのだろうが、「失うものは何もない」という言い方も、日本語として違和感がない以上、直訳に近いほうがわかりやすいと思うので。

Now I can really break it
I'm ready to cross that border line
似通った意味合いかと。

If it ain't hot I'll leave it
"hot" だが、近頃では、日本語でも、「今…が熱い」といった言い方が普通にあると思うので、これで通じるかと。「人気沸騰」という言い方もあることだし。

I'm kicking my heels, ...
辞書で引いたとおりだと思うが、ニュアンスとしては、「待ちくたびれている[、もう待ってられない、待つのにはうんざりした]」といったところだろうか。

Shoot out and shine those search lights
ちょっとイメージが湧かない、夜の空襲以外。

I'm going to make it stick this time
辞書を引いてもよくわからなかった。「定着させる」みたいな感じかと?
"make it stick" 直訳に近いところでは、何かを[棒でそうするように]突き刺して立てる、といったところか? イメージとしては、南極大陸や月で国旗を立てるみたいな感じ?

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