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拙訳スザンヌ・ヴェガ「ルカ」my poor translation of "Luka" by Suzanne Vega

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以前に取り上げた、スザンヌ・ヴェガの楽曲:

スザンヌ・ヴェガのアルバムは、過去記事で取り上げた楽曲が入っている、二枚目しか持っておらず(輸入盤LP)、他のアルバムの音源はあっても、ほとんどそれしか聴かない。中でも、B面最初の「孤独 "Solitude Standing"」が素晴らしいと個人的には感じるが、A面の最初の二曲のほうが人気が高いと思う。もちろん、嫌いではない。

歌詞サイト "Genius" のこの曲の解説をGoogle翻訳にかけたもの(ほぼ無修正):

スザンヌ・ヴェガは、ファースト・アルバムからの「マリーン・オン・ザ・ウォール」と『プリティ・イン・ピンク』のサウンドトラックからの「レフト・オブ・センター」ですでに海外で成功を収めていたが、セカンド・アルバムからのセカンド・シングル「ルカ」が北米で彼女の画期的なヒットとなった。この曲は、米国とカナダで彼女の唯一のトップ40ヒットとなっている(デュオ "DNA" による1990年の「トムズ・ダイナー」のリミックスを除けば)。

「ルカ」は児童虐待について書かれており、9歳のルカ(実際の子供をモデルにした架空の人物)の視点から語られ、ルカはその状況について近所の人に話します。

数年前、私はこの子供たちのグループが私の建物の前で遊んでいるのをよく見かけました。その中の一人がルカという名前で、他の子供たちとは少し変わっているように見えました。私はいつも彼の名前を覚えていて、彼の顔をいつも覚えていました。そして私は彼のことをあまり知りませんでしたが、彼は私が遊んでいる他の子供たちとは一線を画しているように見えました。そして、彼のキャラクターが私が「ルカ」という曲のベースにしたものだと思います。この曲の中で少年ルカは虐待された子供ですが、実際には虐待されていなかったと思います。彼はただ違っていたと思います。

2016年、ベガはプリンスが1987年に書いた手紙を共有し、その中で彼はこの曲を「私が長い間聞いた中で最も魅力的な音楽」と呼んでいた。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)←何度も書いてますが、英語の歌詞を旋律に合わせて日本語訳するのは、なかなか大変な作業で、かなり制約もあり、細かい意味合いまで訳しきれないことが多い。その点は容赦願いたい…
"Luka" by Suzanne Vega (Track 2 on "Solitude Standing", 1987)
スザンヌ・ヴェガ「ルカ」(『孤独(ひとりぼっち)がいる』収録)

My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes, I think you've seen me before

僕はルカ
二階に住んでる
君の真上だよ
会ったことあるよね

If you hear something late at night
Some kind of trouble, some kind of fight
Just don't ask me what it was
Just don't ask me what it was
Just don't ask me what it was

夜遅くなにか聞こえたら
もめごとか喧嘩みたいな
なにがあったか聞かないで
なにがあったか聞かないで
なにがあったか聞かないで

I think it's 'cause I'm clumsy
I try not to talk too loud
Maybe it's because I'm crazy
I try not to act too proud

口下手だから
大声では話さない
多分変な奴だから
得意にはならない

They only hit until you cry
After that, you don't ask why
You just don't argue anymore
You just don't argue anymore
You just don't argue anymore

泣くまでぶたれても
理由は聞かない
文句は言わない
文句は言わない
文句は言わない

Yes, I think I'm okay
I walked into the door again
If you ask that's what I'll say
And it's not your business anyway

うん、大丈夫
また行き詰まったけど
言わせてもらえるなら
君には関係ないことだ

I guess I'd like to be alone
With nothing broken, nothing thrown
Just don't ask me how I am
Just don't ask me how I am
Just don't ask me how I am

ひとりになりたい
なにも壊れず飛んでこない
どうだいなんて聞かないで
どうだいなんて聞かないで
どうだいなんて聞かないで

My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes, I think you've seen me before

If you hear something late at night
Some kind of trouble, some kind of fight
Just don't ask me what it was
Just don't ask me what it was
Just don't ask me what it was
And they only hit until you cry
And after that you don't ask why
You just don't argue anymore
You just don't argue anymore
You just don't argue anymore

 

//--- イディオム、例文、単語など
second floor [the second floor]
《主に米国で用いられる》2階《3階以上ある場合の2階が second floor、2階家の場合の2階は通例 upstairs、納屋や馬屋の2階は loft という》;《主に英国で用いられる》3階

clumsy 不器用な、下手な;ぎこちない、動きの鈍い;〔+前+(代)名〕〔…が〕不器用で、下手で〔with,at,in〕;〈弁解・表現など〉下手な、まずい;ぶかっこうな;扱い[使い]にくい

walk into a glass door〔透明で気付かなかったりして〕歩いて行ってガラスドアに衝突する

if you ask me〈話〉私に言わせれば《相手と違う意見を述べるときにつなぎ言葉として用いる》
- What you say could be true, but if you ask me, it is suspicious. あなたの言うことは本当なのかもしれないが、私の見たところ、それは疑わしい。
I'll say《口語》そのとおり、まったくだ
That's what i'll do. 私でもそうするでしょう。

//--- 拙訳について
そんなに難しい語句や言い回しはない、素直な英文だと思う。その分、返って、中学英語のような日本語訳になりがちなのではないだろうか。

You just don't argue anymore
「"argue" は「議論する」「主張する」「論争する」などの意味を持つ英単語」で、直訳っぽくすれば、「君はもう議論しません」(黙って暴力を受ける)ということですね。"argue" というと、かなり、口語として普通に使われる語で、「言い争う」とか「口喧嘩する」みたいな感じかと?

I walked into the door again
"into" の場合は、戸にぶち当たる意味。ドアを通り抜けるのであれば、"walk through the door"。
日本語だと、「壁に突き当たる」「壁にぶつかる」([Goo辞書]「それ以上進むのが困難な状況になる。仕事や考えなどが行き詰まる」の意味)といった言い方をするが、英語だと、こういう言い方になるのか、と。わかりやすく意訳しておいた。

If you ask that's what I'll say
直訳っぽく訳せば、「私が言おうとしていることを言わせてもらえるならば」といった感じでしょうか。
ようわからんが、多分、ほぼ "if you ask me" と同じ意味で、もっと、丁寧な、と言うか、持って回った言い方なのではないか、と。

Just don't ask me how I am
中学生がまず学ぶ英語の言い回し(挨拶)の一つに、"How are you?"(「ご機嫌いかが?」)があるが、そんな感じで直訳すれば、「ご機嫌いかがとぼくに尋ねるなよ」といったところか。声をかけないでくれ、ほっといてくれ、ということでしょうね。

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拙訳シェリル・クロウ「ホワット・アイ・キャン・ドゥ・フォー・ユー」my poor translation of "What I Can Do for You" by Sheryl Crow

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以前に取り上げた、シェリル・クロウの楽曲:

この曲は、前回訳した「ストロング・イナフ」の裏返しのような感じで、男性目線で女性に語りかけている格好になっているようだ。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"What I Can Do for You" by Sheryl Crow (Track 8 on "Tuesday Night Music Club")
シェリル・クロウ「いかがいたしましょう」(『火曜の夜音楽倶楽部』収録)

I'm so glad you're awake
That you're not like the others
'Cause they're so straight-laced
And no fun

寝起き姿が嬉しい
他の子はこうはいかない
堅苦しくって
つまらない

Gosh, that's nice
That lingerie
Makes me feel like
Oh, I don't know

ああ、素敵だ
その下着
なんていうかな
そんな気分

You're a very pretty thing
You remind me of someone
You must have heard some awful nasty things about me, but

とてもかわいい
誰かに似てるかも
僕のひどいうわさを聞いてるね

What I can do for you
There's no one else on God's green earth can do
What I can do for you
There's no one else on God's green earth can do

いかがいたしましょう
[他の]誰にもできないことを
いかがいたしましょう
[他の]誰にもできないことを

Just ask anybody
They'll tell you that it's true
There's no one else on earth
Can do the things that I can do for you

誰に聞いても
ほんとだって言うよ
[他の]誰にもできないことを
僕が君にしてあげよう

For you, for you (For you)
For you, for you
For you, for you
For you, for you (For you)
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you

君に、君に(、君に)
君に、君に

君に、君に(、君に)
君に、君に

You're never gonna make it
All by yourself
You're gonna need a friend
You're gonna need my help

ひとりでやろうだなんて
うまくいかないよ
友達が必要
僕の助けがいる

I have so much to offer
If you just be nice
If you do what I say
And don't make me say it twice

色々してあげたい
受け入れてほしい
聞いてほしい
二度言わせないでほしい

Do you mind if I just
Rub my hand up thus
Come on, just my hand
Come on, just my hand

頭を撫でても
構いませんか
さあ、撫でていい?
さあ、撫でていい?

You gotta understand
I'm gonna be your man
I'm gonna be your man
I'm gonna be your man (You're gonna need me)

わかってほしい
君の男になる
君の男になる
君の男になる(僕が必要になる)

I'm gonna make you understand (I'm gonna be your man)
(I'm gonna be your man) Yeah, I'm gonna be your man
(I'm gonna be your man)
I'm gonna be, I'm gonna be your man (I'm gonna be your man)

わかってくれ(、君の男になる)
(君の男になる、)ああ、君の男になる
(君の男になる、)
君の、君の男になる(、君の男になる)

What I can do for you
There's no one else on God's green earth can do
What I can do for you
There's no one else on God's green earth can do

いかがいたしましょう
[他の]誰にもできないことを
いかがいたしましょう
[他の]誰にもできないことを

Just ask anybody
They'll tell you that it's true
There's no one else on earth
Can do the things that I can do for you

誰に聞いても
ほんとだって言うよ
[他の]誰にもできないことを
僕が君にしてあげよう

For you, for you (For you)
For you, for you
For you, for you
For you, for you (No one else on earth)
For you, for you (Can do those things)
For you, for you
For you, for you (That I can do)
For you, for you (I can do for you)
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you (Come on, just my hand)
For you, for you
For you, for you (You gotta understand)
For you, for you
For you, for you (I'm gonna be your man)
For you, for you (Be your man)
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you
For you, for you

君に、君に(、君に)

君に、君に(、他の誰にも)
君に、君に(、できないことを)

君に、君に(、僕が君に)
君に、君に(、してあげよう)


君に、君に(、撫でてよい?)
君に、君に
君に、君に(、わかってほしい)
君に、君に
君に、君に(、君の男になる)
君に、君に(、男になる)
君に、君に

//--- イディオム、例文、単語など
What can I do for you?
 どうさせていただきましょうか? ご用向きは? 何か御用ですか? どういうご用ですか? 何にいたしましょうか? 何か手伝おうか? 何かお手伝いできますか?
- I will see what I can do for you. 何とかしてあげよう。
- Can I do anything [What can I do] for you? 御用はありませんか?

straight-laced = straitlaced かたぶつな;大げさで堅苦しい(exaggeratedly proper)
gosh(やや古)ええっ,まあ,すごい(驚きを表す;Godの遠回しな表現)

on God's green earth
 Expletive used for emphasis after an interrogative word. Synonyms: on earth;
on earth 地上に(生きている)
 [最上級を強めて]およそ世にある、[疑問詞を強めて](君は)一体(全体)…?、[否定を強めて]全然、ちっとも

if you don't mind もし良かったら、もしよろしければ、差し支えなければ
rub one's hand on someone's forehead 片手で(人)の額をなでる
- rub one's hands〔喜びを表して〕もみ手をする


//--- 拙訳について
なんでしょう、妙な感じがする。「ちょっと何言ってるか分からない」 レズビアン・ソング? いやいや。
ユング博士流に言えば、作者の「アニムス」が語っていることなのか、と。すご~く、「内省的な」歌詞だと思う。

Do you mind if I just / Rub my hand up thus
かなり怪しい訳です。ただ、「もみ手」なら "hands" になるはず、と思うんですよね。第一、なんだって、彼女の前でニギニギするのかわからない。(米国にはそういう慣習があるのか?)
日本語歌詞として成り立つようにした。

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拙訳シェリル・クロウ「ストロング・イナフ」my poor translation of "Strong Enough" by Sheryl Crow

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まず、オンライン辞書の記載内容を無断転載していると非難されないように、調べた単語や例文などの出典を、再度、明確にしておきたい。基本的に、weblio 英和辞典・和英辞典を利用しています。詳細については、「拙訳タンジェリン・ドリーム「タイガー」my poor translation of "Tyger" by Tangerine Dream」に記載したとおりです。

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以前に取り上げた、シェリル・クロウの楽曲:

歌詞サイト "Genius" のこの曲のコメントを、Google翻訳にかけたもの(ほぼ無修正):

「Strong Enough」はシェリル・クロウの曲で、アルバム「チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ」から4枚目のシングルとしてリリースされました。 この曲は米国でヒットし、1994年のビルボード・ホット100チャートで最高5位を記録した。

これまでずっと、"Are you strong enough to be my man?" という句は、「あたしの男になれるのは強い男に限る」みたいな意味なのかと思って、なんとなく聴いていて、「男は強くなければ」みたいな歌詞は、昨今、ジェンダー差別と捉えられてしまうのではないか、と不安を覚えたが、ちゃんと読んでみたところ、全然そんな内容ではなかった。切ないっすね、"Lie to me / I promse I'll believe" なんて。シェリル・クロウの書く歌詞は悪くないと思う。

今回使った辞書は、"Weblio" 以上に、「英辞郎」中心です。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Strong Enough" by Sheryl Crow (Track 3 on "Tuesday Night Music Club", 1993)
シェリル・クロウ「強くなきゃ」(『火曜の夜音楽倶楽部』収録)

God, I feel like hell tonight
Tears of rage I cannot lie
I'd be the last to help you understand
Are you strong enough to be my man?
My man

今夜気分は最悪
怒りに涙[が]溢れる
本音言うのはあたしぐらい
強くなきゃ、あたしの男に
なるには

Nothing's true and nothing's right
So let me be alone tonight
'Cause you can't change the way I am
Are you strong enough to be my man?

なにが正しいことなの
今夜は一人にして
あたしは変えようがない
強くなきゃ、あたしの男に
なるには

Lie to me
I promise I'll believe
Lie to me
But please don't leave
Don't leave

うそでいい
信じるって誓うから
うそでいい
でも行かないで
行かないで

I have a face I cannot show
I make the rules up as I go
Just try and love me if you can
Are you strong enough to be my man?
My man

見せられない顔がある
勝手な規則を作ったり[する]
それでも愛せますか
強くなきゃ、あたしの男に
なるには

(Are you strong enough) to be my man?
(Are you strong enough) to be my man?
(Are you strong enough) my man

(強くなきゃ)あたしの男に
(強くなきゃ)あたしの男に
(強くなきゃ)なるには

When I've shown you that I just don't care
When I'm throwing punches in the air
When I'm broken down and I can't stand
Would you be man enough to be my man?

気にしてないみたいなときも
こぶしを突き上げているときも
がっくり立ち上がれないときも
あたしの男でいてくれる?

Lie to me
I promise I'll believe
Lie to me
But please, don't leave

うそでいい
信じるって誓うから
うそでいい
でも行かないで

 

//--- イディオム、例文、単語など
feel like hell
最悪の気分である 【直訳】地獄にいるように感じる

way I am《the ~》現在[今]の自分(で・のように)、ありのままの自分で
・This is the way I am, and I can't change. これが今の自分だし、変えようがない。
・I'm just going the way I am. 私は私のままでいく。
・You really do like me the way I am? 本当にこんな私が好きなの?

make up a rule
規則[ルール]をでっち上げる、(勝手に)規則を決める

//--- 拙訳について
Strong Enough
独自の邦題は、矢野顕子風にしたつもり、なんです(が?)

God, I feel like hell tonight
直訳っぽく「気分は地獄」でも伝わると思う。が、日本語には「天にも昇る心地」という常套句はあっても、「地獄に堕ちる気分」とは言わないので、やめた。

I'd be the last to help you understand
直訳すると「私は、あなたの理解を助ける、最後[の人]になるだろう」といったところだが、これではなにがなんだかわからない。実際の用例を見ると、どうも、
help you understand [あなたが]理解するのを助ける →[あなたに]教える
といったことらしい。で、文脈を考慮して意訳すると、こんな感じになるだろうか。
「あんたに本音をぶつける女はあたしだけでしょう」

I promise I'll believe
"promise" は、言うまでもなく、主に「約束[する]」の意味で、「誓う」"swear" は少し遠いが、そんなことは中学生でもわかっている。念のため、何度も言い添えておくが、旋律に合わせるため、微妙にニュアンスが異なる訳語を選択したり、言い回しを変えたりしている。

I make the rules up as I go
"as I go" がなかなか訳しにくい。「段々」「徐々に」みたいな感じか。英文の解説を読んでみると、「何度かやっているうちに段々と」といった意味らしい。

When I'm throwing punches in the air
ガッツ・ポーズや「やったぜ」という感じより、なにか抗議やデモの様子なのかと思う。

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拙訳エヴリシング・バット・ザ・ガール「ロング」my poor translation of "Wrong" by Everything But The Girl

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Wikipedia によると、この「グループ名は「女の子以外は何でも」という意味で、ハル大学の近くにあった家具や雑貨を扱う店の名前(この場合は、女の子以外は何でも売っているという意味)から取られたと言われている。」とのこと。

//--- 原文と拙訳(旋律に合わせて)
"Wrong" by Everything But The Girl (Track 2 on "Walking Wounded", 1996)
エヴリシング・バット・ザ・ガール「あたしのせい」(『痛手を負って歩けば』[公式な邦題は『哀しみ色の街』]収録)

I wanted everything for a little while
Why shouldn't I?
I wanted to know what it was like
I pushed you too far
And you started laying down the law
Till I didn't love you anymore

全部ほしかったの
駄目なの
どんなものか知りたくて
せっつきすぎた
規則で縛られて
もう愛せないほどに

Now you can pull a little bit
And there's a little give and take
And love will stretch a little bit
But finally it's gonna break

もう少し延長して
譲り合いましょう
もう少し愛はもつ
長くは続かないけど

Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong
Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong

あなたに従うわ
あたしのせい[だから]
あなたに従うわ
あたしのせい[だから]

So there we both were in that little house
Just hanging out
You didn't know what you were about
You turned to me as you were
Threading daisies on a chain
And you said, "It's decision time again"

二人は一緒に暮らし
くつろいだ
自分[を]知らないあなた
本当の自分が出た
ヒナギクの鎖を編んで
言った「また決め時だね」と

Now you can pull a little bit
And there's a little give and take
And love will stretch a little bit
But finally it's gonna break

もう少し延長して
譲り合いましょう
もう少し愛はもつ
でもそのうち壊れる

Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong
Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong

あなたに従うわ
あたしのせい[だから]
あなたに従うわ
あたしのせい[だから]

And the ground's gonna swallow you
I was wrong
And the ground's gonna swallow you
I was wrong
I was wrong
I was wrong

はずかしくなんかないから
あたしのせい
はずかしくなんかないから
あたしのせい
あたしのせい
あたしのせい

And I wanted everything for a little while
Why shouldn't I?
I wanted to know what he was like

全部ほしかった
駄目なの
あなたはどんな人

Now you can pull a little bit
And there's a little give and take
And love will stretch a little bit
But finally it's gonna break

少し延長して
譲り合いましょう
もう少し愛はもつ
長くは続かないけど

Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong
Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong
Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong
Wherever you go I will follow you
'Cause I was wrong

あなたに従う / あたしのせい[だから]
あなたに従う / あたしのせい[だから]
あなたに従う / あたしのせい[だから]
あなたに従う / あたしのせい[だから]

'Cause I was wrong
I was wrong
I was wrong

あたしのせい[だから] / あたしのせい / あたしのせい

 

//--- イディオム、例文、単語など
for a while / for a little while
少しの間
Why shouldn't I? なぜダメなんだ?
push someone too far(人)に無理強いする、(人)をこき使う
lay down〈規則・原則などを〉規定する、定める;〈…と〉主張する、断言する〈that〉《しばしば受身で用いる》
- lay down rules 規則を定める

give and take 公平にやりとりする;互いに譲り合う、意見を交換する

hang out ブラブラして時を過ごす、当てもなくうろつく;気を落ち着ける、くつろぐ
What about…?
(1) …はどうなるのか、…はどうなっているか
- What about me? 私(の場合)はどうなる?
(2)[相手に勧誘して](…しては)どうかね
- What about bed? もう寝てはどうだね

It’s [high] time you made a decision. もう決定を下しても良いころだ。

wish the ground would swallow somebody up 穴があったら入りたい

 

//--- 拙訳について
ずっと「ノリのよい曲」といった感じで聴いていて、何が歌われているのか考えたことがなかったが、訳してみると、一緒に暮らし始めてはみたものの、うまくいかなくなっている男女の関係が、女性目線で描かれている、みたいな。

Why shouldn't I?
決まり文句として覚えておくべきかと。「いけなかったかしら?」みたいな?

'Cause I was wrong
直訳すると、「私が間違っていたから」「私が悪かったから」といったところだが、これだとうまく旋律に乗らない。他にも同様の事情多々あり。

Threading daisies on a chain
この訳は怪しいかも? 余談ながら、コンピューター用語「デイジー・チェーン」は、直訳すると「雛菊の鎖」ですかね。"SCSI" とか。

"It's decision time again"
「また決め時だな」というのは、以前同棲を決めて、今度は同棲をやめるのを決めるということか?

I wanted to know what he was like
この句はGoogle翻訳結果では「彼がどんな人なのか知りたかった」となった。わかりやすい訳だと思う。

And the ground's gonna swallow you
直訳すると、「あなたは穴があったら入りたい気持ちになるでしょう」といったところかと?(「でも、そんな必要はないですよ。悪かったのは私なんですから」)
Google翻訳では「そして地面はあなたを飲み込むだろう」となるが、それではなにがなんだかわからないわけで、そういうのを「和訳」と銘打ってもらっても困る...(駄訳、坐薬?)

英語の歌詞を、旋律に合わせて訳すのは、とても大変なのだ。以前の記事
拙訳ビートルズ「イン・マイ・ライフ」my poor translation of "In My Life" by The Beatles」では、
「英語の歌詞を、旋律に合わせて、日本語に訳すと、どうしても音符の数が足りず、端折らざるを得ない。では、逆に、日本語の歌詞を、旋律に合わせて、英語に訳したらどうなるか? 音符が余って、言葉を足さないといけなくなる?」
と書いて、参考例として、荒井由実「やさしさに包まれたなら」の一部の英訳に挑戦している。また、気まぐれで、同じことをしてみた。

今回もまた、ユーミンの名曲を取り上げるが、なんと、歌詞全文である!
少し読んでわかるとおり、必ずしも直訳ではなく、ニュアンスを少し変えている部分あり。()で囲んだのは、Google翻訳(日→英)結果。

泣きながら ちぎった写真を
手のひらに つなげてみるの
悩みなき きのうのほほえみ
わけもなく にくらしいのよ

(She teared up the photo while crying.
I'm trying to connect her to the palm of my hand
Her worry-free smile yesterday
It seems like it's disgusting for no reason)

Pieces of photo-graph torn with tears
On my palm I place in order
Carefree smile faded of yesterday
I feel hatred with no special reason

青春の 後ろ姿を
人はみな 忘れてしまう
あの頃の わたしに戻って
あなたに 会いたい

(The back view of youth
all people forget
The girl from back then is back to me
i wanna see you)

Everyone forgets his own back of youth
I don't wanna forget anything about you
if I could go back to that old time
I would see you right away

暮れかかる 都会の空を
想い出は さすらってゆくの
光る風 草の波間を
かけぬける わたしが見える

(The city sky at dusk
She keeps wandering about her memories.
Shining wind, through the waves of grass
I can see through it)

Through the city sky at the drakening hour
My memory is flying about to and fro
I see myself running through the waves
Of green grass before shining wind

青春の 後ろ姿を
人はみな 忘れてしまう
あの頃の わたしに戻って
あなたに 会いたい

(The back view of youth
all people forget
The girl from back then is back to me
i wanna see you)

Everyone forgets his own back of youth
I don't wanna forget anything about you
if I could go back to that old time
I would see you right away

今愛を 捨ててしまえば
傷つける 人もないけど
少しだけ にじんだアドレス
扉に はさんで
帰るわ あの日に

(If I throw away love now
There's no one to hurt though
Her slightly blurred address
With her stuck in the door
I'll go back to that day)

Nobody won't be hurt at all
if I stop my love from now once and for all
But I may insert a memo of my address
Slightly blurred to your door
So I'll go back to that old time


//--- 拙[英]訳について
良くも悪くも、日本語のあいまいさ加減がよくわかる結果になったかと思う。
最終節は、過去形で訳していたのだが、考え直した。実行したのかどうかはきりしないと思ったので。

竹内まりやの「チャンスの前髪」なる曲には、「幸運の女神には前髪しかない」という神話由来の諺に想を得たような歌詞があるが、ユーミンの歌う「青春の後ろ姿」はもっとよいと思う。(過去を振り返ってみると、見えるのは「後ろ姿」だけなんでしょうね)
"back" は背中であって、後ろ姿というのは、手脚も、腰も、尻も、頭も含んでいるという批判はもっともなものだと思う。が、自分としては、「背中を追う」という語句の「背中」のような感じにしたかった。

「暮れかかる」は、Google翻訳では、あっさり "at dusk" となっており、個人的にもこれで十分だと思うが、音符が一つ余ってしまうのを嫌った結果。なお、海援隊が「暮れなずむ町の光と影の中」と歌っている、「暮れなずむ」は、単に日が暮れていくということではなく、日が暮れかけてから、なかなか暗くならない、春の夕暮れどきを表す語、なのだそうだ。なるほど、卒業式シーズンということか。

自分自身最も気になっているのは、原文では、「あの頃の私に戻って、あなたに会いたい」となっているのを、自分はこれを単純に、[タイムマシンでもあって]あの頃に戻れたらなあ、みたいな訳にしていること。戻れないのは、あくまで、「あの頃の私」にであって、「あの頃」の時代にではない。そのニュアンスの違いは感じるが、「あの頃の私」にであれば変われ(戻れ)そうな気がしなくもないところ、時間を遡ることは不可能ということで、仮定法未来で訳すことにした。(学校の英語の授業かっ!)

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